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1.グイン・サーガ79 ルアーの角笛 <栗本薫>
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ハヤカワ文庫2001.6発行
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パロの内乱が大きくなりはじめ、グイン率いるケイロニアが出兵。その出兵前のグインの周辺事情とか宮廷の様子は、シルヴィアに不安が残るものの、やっぱり一番安心して見ていられるのよ。
ナリス側もナリス本人に不安が残るし、イシュト側の不安はもとからだけど謎の襲撃にあうし…まあイシュトがここでやられるとはまるっきり思わないけどね。今回は次のヤマに向けての繋ぎと見た。
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2.その後のシンデレラ <清水義範>
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祥伝社1998.9発行1600円ISBN4-396-63132-4
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その後のシンデレラは、色々な童話のその後を書いたちょっとブラックな話なんだけど、キャラクターとか言われてみればその通りかも、なところが笑えてしまう。これで一冊やってもらいたかった気もするんだけど、他の短編もナニゲに面白かったのでマル。
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3.沙羅は和子の名を呼ぶ <加納朋子>
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集英社1999.10発行1700円ISBN4-08-774430-2
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それぞれ毛色の違う作品集。いかにもミステリっぽいものから雰囲気のあるものまで。
表題作、冒頭の「黒いベールの貴婦人」、途中の「花盗人」が結構好みなんだけど、私の好みもばらばらじゃん(^^;。
もともと連作とか短編に強い人なので、ある程度は面白いんだけど、私はこの作者にはもうちょっと期待が高い。
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4.幸せになりたい <乃南アサ>
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祥伝社1996.9発行1600円ISBN4-396-63106-5
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短編もこれだけ続くとたいそう辛いんだけど、それでもすっごく面白く読めた。
厭な人間が出てくる小説とあとがきにあるけど、でも自分の中にもあるでしょー、みたいなところが怖いやね。どれも、人と人の繋がりの中に自然に浮かんでくる厭な気持を真っ正直に書いてるから面白い。
幸せになりたいって気持はすっげーよくわかるんだけどね…。
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5.超・殺人事件 推理作家の苦悩 <東野圭吾>
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新潮エンターテインメント倶楽部SS2001.6発行1400円ISBN4-10-602649-X
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いや、もうこんなのアリ?な作品集。というか、またやっちまったよ東野圭吾ってな感じの爆笑推理作家短編集。本当にこんなことをやっててたまるか推理作家という感じだけど、それに近いなってことも微妙にあるんだろうなあ(笑)。
実際、将来こういうことも充分ありえるんじゃないかって感じで、これこそが予告小説だったりして。なんにしろ、どれもこれも面白いネタの入った短編集だった。
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6.十字屋敷のピエロ <東野圭吾>
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講談社ノベルズ1989.1発行680円ISBN4-06-181414-1
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こちらは正統派ミステリな長編。呪いのかかったピエロの人形がやってきた家に起きる殺人事件。人形からの視点が入っている構成、最後のあたりのもしや?加減は、過去の作品とはいえ東野さんっぽいうまさが見える。いわゆるお屋敷モノなんだけど、それだけに頼らないところが面白い。
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7.沈黙博物館 <小川洋子>
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筑摩書房2000.9発行1800円ISBN4-480-80355-6
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ひとりの男が博物館を作るためにやってきたが、その博物館は死人の形見を集めた博物館だった。
その異様さ、蒐集家の女主人とその娘や庭師たち、爆破事件と殺人事件、何も語らない僧たちがいる修道院。けれど品良く書かれたその小説は、まさに沈黙という感じでうまいのだ。異様さが日常の中に入り混じって何の違和感もなくなり独特の雰囲気を生みだすところはこの作者の勝利。ひとつのお伽話のような物語として、とても面白く読んだ。
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8.殺意 <乃南アサ>
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双葉社1996.6発行1500円ISBN4-575-23253-X
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ひとつの殺意が芽生えてから数年の間、男はその気持を育ててきた。なにが男を事件に狩りたてたのかは判らないが、最後でびっくり。男の殺意はこういうふうに変わるのかーっという感じでびびった。
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