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1.紙婚式…山本文緒
2.球形の季節…恩田陸 3.ストレート・チェイサー…西澤保彦 4.無印結婚物語…群ようこ 5.苦い血…祐未みらの 6.三月は深き紅の淵を…恩田陸 7.無印親子物語…群ようこ 8.平成講釈安倍晴明伝…夢枕獏 9.仮面山荘殺人事件…東野圭吾 10.海のある奈良に死す…有栖川有栖 11.きらきら星をあげよう…山本文緒 |
| 1.紙婚式 | 山本文緒 | |
徳間書店98.10発行1600円ISBN4-19-860920-9
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王子様とお姫様は幸せに暮らせなかったとさ度 ※○○○※
亀裂は崩壊の序曲だ度 ☆★☆★ 先が読みたい短編度 ★★★★ |
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王子様とお姫様は幸せに暮らしました、ちゃんちゃん。
という言葉が無責任に、一方でひたすら羨ましく感じられてしまうのだった。最後に、これから未来はどうなるんだろうどきどきって気を持たせて終わらせるやり方は、すごく巧いと思うのよ。 妻に乳ガンの疑いが出てきたら逃げだした夫の話「秋茄子」(逃げるなよな〜(^^;)、同棲10年目の「紙婚式」がよかった。私はやっぱり個人的にハッピーエンドが好きらしい。 [ 先頭へ ] | ||
| 2.球形の季節 | 恩田陸 | |
新潮社94.4発行1359円ISBN4-10-397101-0
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ファンタジーノベル大賞とは相性が悪い度 ★★(^^;
ライトノベルとも最近相性がよくない度 ☆☆☆☆ ストーリーが頭に入ってない度 (^^;(^^;(^^; |
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ファンタジーノベル大賞関係の作品とは相性が悪いのだ。昔某受賞作品を読んだ直後に熱を出して寝込んだ経験もある。あれは知恵熱であった(笑)。
だから著者略歴を見て、やばいとは思ったんだけどね〜。でも読んでしまったのだ。田舎町の少年少女に広がる噂を元にしたファンタジー。どうもライトノベルみたいだったな。文章的には全然違うんだけどね。 キャラクターもちょっと辛かった。全部一緒っぽくて個性が伝わってこなくて。 [ 先頭へ ] | ||
| 3.ストレート・チェイサー | 西澤保彦 | |
光文社98.4発行800円ISBN4-334-07284-4
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洋モノペーパーバックのようだ度 ★★★★
びっくりした度 ☆!!★○ 大笑い度 ★★★※ |
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ネタバレ有り。
いやー、びっくりした。最後の一行はなかなかすごかった。 それだけじゃなくて、かけると姿が消える眼鏡が本物だったというのも大笑いこいてしまった。 しかし内容はたいしておもしろくなかったのである。外国モノって、名前からイメージわかないし、なんか個性を感じられないし、辛いんだよね。山口雅也作品とはまた違ってねえ、うーむ。 [ 先頭へ ] | ||
| 4.無印結婚物語 | 群ようこ | |
角川書店90.6発行1068円ISBN4-04-872584-X
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我が家の話かと思った度 ★○●※★
毒がなくても味がある度 ★★★ 群ようこは今結婚しているのか?度 ☆☆★★★ |
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結婚をテーマにした短編集。上述山本文緒作品と較べると、毒は全然ないんだけど、その分どこにでもありそうな話ばかりだった。途中の熟年夫婦と飼い犬、娘の話は、本当にうちの話かと思って笑いまくってしまった。群ようこ、いつのまにうちを覗いたのだ(笑)。
初群ようこ作品だけど、エッセイみたいな語り口で軽妙であった。 当時、群ようこは未婚であったが、はたして今は結婚しているのだろうか。謎である。 [ 先頭へ ] | ||
| 5.苦い血 TheBitterBlood | 祐未みらの | |
講談社97.10発行1700円ISBN4-06-208943-2
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このネタ欲しい度 ☆★★☆
返還前の香港ネタ、巧い度 ※☆★★ 絶対連作でも面白かった度 ★★★★ |
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寡作ではあるが、結構好きな作家である。でも本が出ているのに気づかなかった(^^;。
自分の望む暮らしを叶えるために、ある女のところに相談に行く主人公。彼女は、その暮らしに相応しい独身男性をリストアップし、相談者をその夫にするように仕向ける仕事をしていた。…というネタは、テーマは変わるけど連作にしても面白いと思うのよ。 まあ、国際情勢をバックボーンにした女性を描くことでは(私に)定評のある作者なもんで、そんな愉快な展開にはならないのだった。返還前の香港、中国、外国の関係をもうちょっと深く書いてもよかったかなって気はするけど、私のような海外情勢に疎い奴にはこれ以上レヴェルアップされても読みづらくなるだけかもしれんな。うむ。 [ 先頭へ ] | ||
| 6.三月は深き紅の淵を | 恩田陸 | |
講談社97.7発行1800円ISBN4-06-208749-9
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少年少女ネタうまいうますぎる十万石饅頭度 !!★☆※
「球形の季節」で脱落せんでよかった度 ★☆★☆★ 「チョコレート工場の秘密」「コレクター」が読みたい度 ★☆★ |
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「さんがつはふかきくれないのふちを」と読みまする。
いやー、恩田陸作品その2だったが、その1「球形の季節」がカップラーメンだったらこれは行列のできる博多ラーメンのようなもんである。面白かった〜〜。 四部作で、それぞれ「三月…」という本をめぐる物語になっているんだけど、ここに書かれている「三月…」が全部別物だというのが面白いね。第一部からまじめに読んでしまったが(しまった。私の読書はいつもまじめなんだよ)秀逸だなあと思ったのが三部と四部であった。少年少女の話だね。 前のときに感じたライトノベルくささも抜けて、たいそう読みやすくなっていた。余談ではあるけど、装丁は京極夏彦氏である。京極装丁は一発で見破る私であるが、これは気づかなかった。私の負け(?)。 [ 先頭へ ] | ||
| 7.無印親子物語 | 群ようこ | |
角川書店93.12発行1165円ISBN4-04-872792-3
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無印とはよく言ったものだ度 (^^)★☆★
正直言ってはまってる度 ★☆★☆★ 次は無印OL物語度 ★★★★ |
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| あんまりにも軽妙でぱたぱたっと読め、さらにどこにでもありそうな話ばっかりなのでうけまくって、すっかり気に入ってしまった無印物語その2。今回はさすがに、うちを覗いたのか的作品(笑)はなかったが、それにしても楽しいったらありゃーしない。 [ 先頭へ ] | ||
| 8.平成講釈安倍晴明伝 | 夢枕獏 | |
中央公論社98.3発行1800円ISBN4-12-002782-1
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諸葛亮孔明には「サマ」づけ度 ★(^^;(^^)((((;^^)
安倍晴明にも「サマ」づけ度 ☆※※※☆ 沖田総司には「サマ」づけでない度 (*^^*)(*^^*) |
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さて、上の三氏は美形であると一般大衆歴史オタク女は思っているとは漫画家津田雅美さん曰く。沖田さんだけは色黒ひらめ顔という意識がある私であったが(でも好き〜っ(*^^*))、他のふたりにはなんの根拠もなくそう思っていた(笑)。
安倍晴明サマをここまでメジャーにしたその一端は、確かにこの作者にあろう夢枕獏。漫画化もされている「陰陽師」はなかなか面白くて好きなのである。私的に、晴明サマがメジャーになったのは京極夏彦氏の小説のせいなのだが、夢枕氏によって興味を持った友人もいる。私たちの興味がどのくらいかというと、思わず関東地方から遠く京都の晴明神社まで観光ついでにお参りしてしまったほどのミーハーぶり。 さて、その夢枕氏が書いたもうひとつの晴明サマ。分厚い本であったが、実は子供時代で終わっている。どこにも一巻とは書いてないがつづくらしい。 文章が講釈体で書かれているので、こ難しくなく読める。作者得意(?)の化け物系も出てきて昔はやっぱり伝奇バイオレンスで名前を売ってただけのことはあるなあ、だったし(笑)。ちなみに「陰陽師」で晴明サマと人気を二分していると私が勝手に思っている博雅くんはこちらには登場していない。 そして最大の問題は、この本の続きが出るんだろうかという、すっごく根本的なところにあったのだった。続編をちゃんと出す、ことに関して、夢枕氏は私的に信用がまるでない(^^;。 [ 先頭へ ] | ||
| 9.仮面山荘殺人事件 | 東野圭吾 | |
講談社95.3発行505円ISBN4-06-185966-8
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どうも最初から怪しかった度 ★★☆★
既読か不明だったが未読だったらしい度 ☆★★★★ 強盗さんまで!?度 ★★※@@ |
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ネタバレあり。
未読文庫本の山に紛れて、この本を発見した。私は最初は図書館で借りて読んで気に入った作品や作家の本はあとで購入することが多い。東野本はたいていそのパターンだったので、これも既読本かと思っていたが、よくわからないので読んでみたら、未読だったらしい(^^;。 さてっ。なにが最初から怪しかったのかっていうと、章分けが「〜幕」だったんだよねー。どうも芝居がかってるなあと思っていたわけさ。最後になって、ナルホド、だったね。銀行強盗という、緊迫感を持たせまくっていた設定までお芝居にしちゃったことだけは、少し勿体なかった気もするけど、その分ひっくりかえす容量が大きくなったわけだから、まあいいのか? [ 先頭へ ] | ||
| 10.海のある奈良に死す | 有栖川有栖 | |
角川文庫98.5発行600円ISBN4-04-191302-0
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自慢じゃないが私は地理オンチ度 ♪♪((((;^^)
作家アリスシリーズ一押し度 ★★★★ 人魚ネタいいなあ度 ※☆☆☆※ |
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和製人魚といえば高橋留美子氏「人魚の森」シリーズ、西洋のいわゆる人魚姫ネタでは清水玲子氏「月の子」、どちらも漫画を思い出す。
これは和製人魚ネタ。再読ですが、ネタをすっかり忘れていて、ミステリを再読するのに我ながらとっても便利な頭だと思う(笑)。 有栖川氏の作家アリスシリーズと学生アリスシリーズでは、断然学生アリスをひいきしている私だが、作家アリスシリーズ別名火村センセシリーズではこの作品が昔からイチオシだった。 人魚というネタもいいし、殺された作家の遺した言葉もいいし、その作家がどんな小説を書こうとしていたのかをこの本でまるまる語っていたのかもしれないなあなんて思ってしまう。 しかし、トラベルミステリーっぽくて地理オンチには地図がないと辛いのであった。途中に地図はあったけれど、できれば最初に欲しかった…。福井県の場所は知ってる。しかし奈良って海がなかったっけっと(しかも再読なのに)ボケたおしたことを言っていましたよ、わたしゃ。 ところでこれはタイトルもめっちゃ恰好いいなあ。最初に読んだ単行本は装丁も色合いが落ちついていて素敵だった。今回読んだのは文庫だが、装丁についてはどうでもよろしいといった具合だった。でもよく見たら装丁者は同じだった。ってことは絵の問題かいな。 [ 先頭へ ] | ||
| 11.きらきら星をあげよう | 山本文緒 | |
集英社文庫457円ISBN4-08-747033-4
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だまされ度 (>_<)☆(>_<)
かわいすぎ度 ((((;^^) なつかし度 (T▽T)★(T▽T) |
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間違って買った人ごめんなさいとあとがきにあるが、私ってば間違って買っちゃったよ。新聞広告を見て「あ、山本文緒さんの新刊だ。タイトル聞いたことないなあ。書き下ろしかな。文庫ってことは図書館で捜すより買った方がいいな」と思い、買った私が間抜けだった。
まさかコバルト時代の復刻版なんてーっ。まぎらわしすぎよ>集英社! いやあ、久々にコバルトノリを体験してしまった。私のコバルト文庫は基本的に氷室冴子と新井素子なんで、それほどベタベタのコバルトという感じではないんだが(駄目?(笑))、いやあ凄かった。氷室さんの「クララ白書」をもっと単純明快にして素直にしまくって少女漫画ーにしてしまうとこんな感じかな。まあ基本的に嫌いではないんだけど楽ちんに読めてしまってなあ。 素直な転校生とモヒカン少年パンク少女美形ホモ少年の青春恋愛小説と言えばもうばっちりか!? 山本文緒さんてこんなの書いてたのねーと感心しつつ私の山本初作品「きっと、君は泣く」を思いだした。そういえばこのノリに近かった。 で、「きっと…」の文庫を買ってあった筈だがそういや読んでないなあと未読の山から捜しだしたら見つかった。来月読もう。 [ 先頭へ ] | ||