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1.不安な童話…恩田陸
2.母…三浦綾子 3.挑む女…群ようこ 4.不思議な体験…比留間久夫 5.天狗風…宮部みゆき 6.ハチ公の最後の恋人…吉本ばなな 7.黄金時代…椎名誠 8.預言者ノストラダムス 上…藤本ひとみ 9.北斎あやかし絵帖…森雅裕 10.生誕…松村栄子 |
| 1.不安な童話 | 恩田陸 | |
祥伝社NON NOVEL94.5発行780円ISBN4-396-20494-9
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本格ミステリ度 (^_^?★
ファンタジ〜度 ☆ 恩田陸期待度 ★★★★★ |
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ちょっとネタバレ。
これでやっと恩田本を全制覇したことになるのかな。不思議なタイトルの本だなあ。なかなか恩田陸という人は、タイトルが巧いのだ。 さて、本格ミステリを書こうと思って書いた本だそうだが、実はそれほどミステリとしていいとは思わない。主人公のちからのこととか、なかなかいいなあと思うことはいくつかあるけども。 一番いいなあと思うところは、あのエピローグだ。主人公とその姉の真実ってのはなかなか来るものがあったなあ。 [ 先頭へ ] | ||
| 2.母 | 三浦綾子 | |
角川書店92.3発行1068円ISBN4-04-872667-6
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ずっと読みたかった度 ☆☆★★★
すごく読みやすかった度 (^^)(^^)(^^) 痛い度 (>_<)(>_<)(>_<) |
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小林多喜二の母・セキの話だ。セキの語りの形をとっているので、ひたすら読みやすい。
以前、都内某所で行われた文学展でアルバイトをしたことがあった。そのとき、小林多喜二氏に関係したある写真がスタッフのあいだで興味をひいた。もしかしたら、小林多喜二という人は、辛い死に方をしたのかもしれないって思った。 この本に書かれた中では、なぜ彼が殺されるに至ったのか、こと細かな詳細は書かれていない。けれど、なにもわからない母の言葉が、読者に痛いほど伝わってくる(>_<)。 しかも、小林多喜二というのはいい人なのだ。こんなに親孝行で他人を思いやる気持を持ってる人は滅多にいるもんじゃない。それともこの時代の人はみんなそうだったんだろうか。 [ 先頭へ ] | ||
| 3.挑む女 | 群ようこ | |
文藝春秋97.3発行1262円ISBN4-16-316770-6
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知りあいにもこういう奴はいそうである度 ★★(^^;(^^;
ナニゲに等身大だ度 ♪☆♪ 挑むってパワーあるよね度 ★★★★ |
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ずっと仕事しつづけている女、40代になるまで働いたこともなく親と暮らしている女、結婚して旦那と子供と姑のことで嫌々な生活を送っている女、派手な恰好で会社に行っては男をあさり快楽的に生きている女。そんな女たちの誰もが、その辺にいそうな感じである。実際にいる。
でも、誰もがのらくら生きてるわけじゃない。ということで、タイトルが「挑む女」なんだよね。まあそれでも、人生苦にしてるってことじゃないしね。楽しく果敢に生きてみたいもんだ。 [ 先頭へ ] | ||
| 4.不思議な体験 | 比留間久夫 | |
集英社97.2発行1456円ISBN4-08-774237-7
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表紙が怖かったよ度 ★▽△▽
あとがきが面白かった度 ★★★★ イチオシは「静電気の国の女」度 ★★★★★ |
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短編集のひとつのタイトルが、この「不思議な体験」だが、どの話も不思議な体験ばかりだった。かえって、この短編が一番普通の体験だったような…。
この作者の本を読んだのは二作もしくは三作目だけど、なかなか題材は面白い。今回も題材は結構気に入った。くだらないものはくだらないなりに、大笑いできるしね。 [ 先頭へ ] | ||
| 5.天狗風 | 宮部みゆき | |
新人物往来社97.11発行1800円ISBN4-4004-02544-0
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図書館で借りたのは三度目だった度 ★(^^;★
これを三度目の正直と言う度 ♪♪♪♪♪ 厚さがネックであった度 ▽△△▽ |
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…上記が、この本を読むまでの経緯。いや〜長かったわ(笑)。
でもいざ読みはじめると、厚さはあまり気にならなかったんだよね。せいぜい持ち歩くときに不便だったくらいで。 さて、「霊験お初捕物控」シリーズ。謎の風とともに神隠しにあった娘たちを追う話。江戸時代くらいでも、まだ、きっとこんなふうに不思議なことがあったのかもしれないなあと、ふと読後に感じてしまう話だった。 [ 先頭へ ] | ||
| 6.ハチ公の最後の恋人 | 吉本ばなな | |
中央公論社96.6発行1262円ISBN4-4-12-002579-9
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名台詞発見度 ★!!!★
物語より雰囲気度 ★〜〜〜★ 犬の話ではない度 (^^; |
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読むまで犬の話だと思ってたのは、私です、はい(笑)。
実を言うと、吉本ばなな初期作品にはかなりはまった私であるが、最近のばなな作品は、なかなか苦手なところが多い。読後に物語の印象が残らないのだ。情景は結構残るんだけどなあ〜。 てなわけで、これも話よりも雰囲気や場面場面が断片的に記憶に残った。主人公の少女と近所のお姉さんの関係って好き。でも、なんか主人公が年相応に見えないんだよねえ〜(^^;。 まあなにげに読めたしそれなりに面白かったのでもあるが、この中でひとつとても印象に残った台詞がある。自分が大変なときに読んだので、すごく印象深い。どの台詞かっていうのは、内緒ですが。 [ 先頭へ ] | ||
| 7.黄金時代 | 椎名誠 | |
文藝春秋92.5発行1333円ISBN4-16-317750-7
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これってここで終わりなのか?度 ???
豪快だなあ度 ★★★ 青春時代は楽しかったよ度 (゚_゚)(。_。)(゚_゚)(。_。) |
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まあ、青春てのは楽しいものだ。はっきり言って、辛いこともたくさんあるよ。なんでこんなことしてんだってのもあるよ。でも、そういうことが大人になってからはできないってことに、当時は気づかないんだよね〜。今、当時に戻れたら、もっともっと今記憶に残っている以上に楽しい青春時代をおくるのにって思うもん。
喧嘩したり、地べたを這いつくばって生きてるなあって青春の形が、この本にはある。ゲームなんかが流行っちゃってる今、こんな青春送ってる男の子っていないかもしれないな〜となかなか郷愁をそそるのだ。 しかしこれって、本当にここで終わりなの? [ 先頭へ ] | ||
| 8.預言者ノストラダムス 上 | 藤本ひとみ | |
集英社98.12発行1600円ISBN4-08-774367-5
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おフランス度 ☆☆☆☆
下巻に期待度 ★★★★ 話の展開が面白い度 ☆☆☆☆ |
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まだ藤本さんがばりばりの少女小説家だった頃、一時期私の一番はまっていた作家だった。うちの本棚には、赤い(ローズピンクだったか?)背表紙の藤本コバルト文庫がずらりと並んでいたものだ。そういえばあの某シリーズはどうなったんだろ?
まあそのシリーズに、フランス人が出てまして、その辺から藤本さんがフランス好きらしいってのはなにげにあったわけだが、いつのまにかフランス歴史小説をばしばし出すようになってしまった。 今回は1999年7月も間近に迫った、あのノストラダムスの話。と言っても、当時の王妃の目論見のようなものが全面に出ていて、実はそちらの方がどうなるか興味がある。はっきり言って、下巻を読むのがとても楽しみなのだ。 [ 先頭へ ] | ||
| 9.北斎あやかし絵帖 | 森雅裕 | |
集英社98.4発行2000円ISBN4-08-775231-3
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そういえば森さんは音楽物を書いていた度 ★★★★★
そういえば森さんは刀剣物も書いていた度 ★★★ どうやら森さんは時代物も書いていたらしい度 ?★__★ |
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北斎が主人公で、写楽の謎・松平定信や水野忠邦たちの陰謀を、洋琴づくりに絡めて書いた作品。写楽の謎とかは、他にもいくつか扱った作品はある。個人的には高橋克彦さんの浮世絵シリーズが好きだが、こういう時代物もおもしろい。ちなみにこの作品では、写楽本人も出てきます。
とにかく、北斎、ヒロインのあざみや、千葉周作などのキャラクターがなかなかいい。会話のかけあいがすごく楽しいのだ。この語り口のうまさは絶品だよね〜。 でも、時代小説って雰囲気ではないなあ。好き嫌いはあるだろうけど、その辺宮部みゆきさんの人情モノとかはちがうなあ。 [ 先頭へ ] | ||
| 10.生誕 | 松村栄子 | |
朝日新聞社99.4.1発行1600円ISBN4-02-257354-6
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生まれる前の記憶が欲しい度 ?◆◇?
文章巧い〜〜度 ★★☆★★ 話も巧い〜〜度 ☆☆★☆☆ |
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図書館で借りた本だが、松村さんのファンの私は「おう、この本今まで見逃していたぜ」と思って手に取ったのだが、よく見るとまだ発売されたばかりだった。栞の紐もきちんとした状態で挟まれてたってことは、もしかしたら、私が最初の借り手かもしれない♪
さて、仕事中でもテレビばかりぼうっと見ている青年という設定がまず面白かった。これだけでやってくれるなと思ったものだが、生まれる前の記憶もすべて持っているというのにもまたやられたって感じ。話も最後にうまくまとまったし、途中途中に挟まるテレビのニュースもすごく上手に挿入されていた。 いや〜面白かったよ、おすすめっ! [ 先頭へ ] | ||