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1999年ベスト10

ここは、ことこが1999年に読んだ本のベスト10コーナーです。
あくまでも読んだ本なので、発行年月はもっと古い本が多いです。

[ INDEX ]


1位…永遠の仔 天童荒太
2位…奪取 真保裕一
3位…預言者ノストラダムス 藤本ひとみ
4位…弥勒 篠田節子
5位…チグリスとユーフラテス 新井素子
6位…白夜行 東野圭吾
7位…六番目の小夜子 恩田陸
8位…巷説百物語 京極夏彦
9位…メイン・ディッシュ 北森鴻
10位…マンダレーの夕日 祐未みらの

 
 1位「永遠の仔 上・下」 天童荒太
 ともかく「読ませた」話。厚い本、2段組、上下、本当に読めるのかいって思ったのは杞憂に終わってしまった。
 これだけ読ませたのは、やはり物語の面白さ、そして物語全編に漂う迫力のせいだった。筆者の意気込みで読ませてしまう本。本当に今年の1位はこれで文句なし。小説として素直に面白かったと言える本、読んでよかったと言える本だった。この本を一般読者として読めて、本当に幸せだった。

 2位「奪取」 真保裕一
 これも厚さに関わらず一気に読んでしまった本。ばりばりの正当派ハードボイルド作家という印象の強い作者だが、これは少し楽しさも入っていて面白かった。「ホワイトアウト」を挙げる方が多いと思うが、マイベスト真保裕一は、間違いなくこの本だ。
 なにしろ、偽札作りの行程が圧巻。やっぱり自分でもできそう気がするんだけど、そんな錯覚さえ楽しめる本。

 3位「預言者ノストラダムス 上・下」 藤本ひとみ
 1位2位はほとんど文句なしに決まってるんだけど、ここからはかなり気分も入っていたりする(笑)。
 このドラマティックさは凄い! いやもう、王家の陰謀ネタって大好きなものだし、ドラマティックすぎ、恰好よすぎ、どれもこれも出来過ぎなんだけど、個人的には本当に好き。マジで映画で見たい〜〜!

 4位「弥勒」 篠田節子
 1999年年末に読んだ本だが、いろいろ考えてしまった。厚さに関わらず一気に読めたわけではなく、厚さにみあうだけの時間をかけつつ読むこととなった。神とか人の生死とか人生とか、心のよりどころとか、どこか別の国の生活とか、今の生活とか、信じることとか、時間の分だけいろいろと考えることができた気がする。

 5位「チグリスとユーフラテス」 新井素子
 なんと今年のSF大賞(だっけ)受賞だそうで。
 基本的にやはり文体が違和感ばりばりで、書きようによってはもっと絶対面白くなるはずって思ったんだけど、話はやっぱり凄かった。ひたすら辛い話だけどね、SF作家なら絶対一度は書いてみたいネタじゃないのかなあ。

 6位「白夜行」 東野圭吾
 さて、今年の問題はこの本を何位に持ってくるかってことで…結局ここで落ちついた。
 読んでから数ヶ月経って、今でも素直に「面白かった!」と言えない作品。そしてやはり色々考えることの尽きない作品。先がまったく見えない話で、終わってみても答えは見えない。けれど、この答えは自分で捜していけばいいんだと思う。

 7位「六番目の小夜子」 恩田陸
 最近赤丸急上昇の作家、イチオシはやはりこの作品。高校生小説、青春小説と言われるような軽さもあるけど、でも好きなのだー。最近のライトノベルにはついていけないけど、ジュヴナイルとかの高校生小説が大好きなもので。
 しかし、途中の実演風景、これは絶品だね。怖かった〜。

 8位「巷説百物語」 京極夏彦
 さて、講談社ノベルズシリーズの某探偵が大好きな私としては、その探偵主役の本をぜひベストにしたかったんだけど、やっぱり話としても作品集としても、レヴェルはこっちの方が絶対に高かった。
 騙し騙され、ってのが、小説としてきちんと計算されてできた話ばかり。

 9位「メイン・ディッシュ」 北森鴻
 いまいち地味なのだが、すごくひいきにしている作家で、ああやっぱり私のひいき具合は間違っていなかったと思わせた逸品。料理と演劇と拾った男の割合が絶妙で、短編?連作?って感じの「あれ、あれれ?」具合もまた本格ミステリって感じでうまいっ!

 10位「マンダレーの夕日」 祐未みらの
 そういえばこれも長い話だったなあ。長いだけならいいってわけじゃなくて、もちろんそれに見合うだけのドラマとしての面白さは必要なのだ。これは宝探しっぽくてすごく魅力的な話だったなあ。

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