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「第49回独立書展」鑑賞会レポート
                        松林 秀郎
2001年1月13日(土)

新年の後援会恒例行事、森さんが所属する(財)独立書人団主催の

「第49回独立書展」鑑賞会&親睦会を実施いたしました。


今回は前回までとは順序を変え、最初に第2会場の上野の森美術館へ入館し、

「役員・新鋭作家(準会員)選抜展」を鑑賞。

ゆったりと展示された作品群の要所要所で、

森さんは色々な質問に丁寧にお答え下さいました。



牧村さん

直立不動の城さんと宮崎さん



そして、森さんの作品が展示されている第1会場の東京都美術館へ移動。

入り口で記念撮影。


森さんの作品は一番最後に見ていただく段取りで見て回りました。

例年と同様、多くの出品数、またその表現力の多様さには驚くばかり。

実は、移動の途中に森さんの作品の横を通ったそうなのですが、

そこには目が届かないように上手く誘導されたそうです。



生徒さんで後援会会員でもある山本蘭水さんの作品「三界唯一心」が

秀作賞を受賞され、その力強い作風も堪能させていただきました。

山本さんは今回で4回目の秀作賞受賞だそうです。おめでとうございます。

次回は鑑賞会に是非ご参加いただきたいと思います。





大作の部屋

妙に背後の作品と馴染む小池さん



そして、上の階から巡回し、徐々に参加者全員の期待がいよいよ高まる頃、

ついに森さんの新作「妙」とご対面。



筆運びの豪快さと繊細な墨の色が、コントラストも鮮やかに空間を横切る

味わい深い新作に、一同感動を覚えつつ、恒例の記念撮影。



ここで森さんご本人よりこの作品の解説をうかがったのですが、

「それは後援会メールニュースまでのお楽しみ」ということになりました。

(その内容は後援会員の方々それぞれにご案内いたしました。)



今回は、美術館閉館案内の「蛍の光」が流れ始めるまでの約3時間、

気が付けば「もうこんな時間?」という感じでしたが、

内容的にはじっくりたっぷり鑑賞することができました。

森さんの作品を最後に見るというのがなかなか良かったと思います。

今までで一番充実した鑑賞会でした。


そして、その後の懇親会も賑やかに、あっという間に終了。

またの再会を願って、恒例の後援会行事もお開きとなりました。

森さん、当日参加のみなさま、どうもありがとうございました。




一足先に11日に鑑賞された後援会会員の奥村さん。




★今回初参加の小池さんより感想をいただきました。

今回、初めて鑑賞会に参加させて頂きました。

まず、会場に入って、最初に感じた事は、作品の多さ。ビックリしました。

見渡す限り、どれも素晴らしい作品ばかりで圧倒されました。

森さんの作品も素晴らしかったです。

墨の色がなんとも言えない色で素敵でした。

「妙」の文字の少の最後の「ノ」の力強さにも感動しました。


森さんには、たくさんの質問にも細かく説明して頂き

本当にありがとうございました。

芸術の「書」なのでやはり、説明して頂いてから改めて鑑賞すると

また、違う角度から鑑賞出来たりしました。


鑑賞会が終わった後には、たくさんの素晴らしい芸術品を鑑賞して、

心が和みました。

改めて参加させて頂いて良かったと思っています。


森さん、後援会長の松林さん、色々とありがとうございました。

来年も楽しみにしています。

★また、後日、宮崎さんからも感想をいただきました。
小池さん、宮崎さんどうもありがとうございました。


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 「私は、今年の「独立書展」、森大衛さんの作品を初めて見た時に、
何か不思議な感覚に捕われてしまいました。
それは、その後の懇親会になって、森さんたちと談笑していた時も続いていて、
いったい何なのかずっと考えていたのですが、結局、その日は遂に分りませんでした。
ただ、それは、例えれば、大変懐しい感じがする人に会ったのに、
その人が誰か思い出せない、そんなもどかしい感覚に似ていました。

 何日か後、もう一度、ネットで森さんの作品を見直すと、記憶の片隅から、
おぼろげながら、ある光景が甦るのを感じました。それは・・・・
 23年前の春、入学したばかりの大学のキャンパスは、京都の市街地の
ほぼ中央にあり、校舎の4階の窓からは、京都市街とその北側にある山々が
良く見えたのですが、ある日、その北側の山肌の一つに、不思議な模様を
見いだしたのです。
後で聞いたところでは、それは、「大文字」「舟形」「左大文字」「鳥居」と並ぶ、
京都五山の送り火の一つで、「送り火」が無い時も、火を焚く場所が緑の山肌に
くっきりとその文字の形を留めているのだ、ということでした。
 しかし、京都にいた四年間、直接に「送り火」を見ることはできず、夏の夜、
古都の夜空の暗闇にその文字が浮ぶ光景は、遂に想像だけに終り、そして、それも、
次第に記憶の中に埋もれていったのでした。

 森さんの作品「妙」からは、飛び散っている墨が火の粉のように見え、何か
紙の上を炎が舞っているような、そんな強い生命力と躍動感を感じていたのですが、
それは、かつて見ていた緑の山肌にくっきりと描かれた「妙」の字、そして私が
想像しながらも、遂に見ることのなかった、あのアングルからの送り火、
「妙」の火文字を連想させて、記憶の中から甦らせてくれたのでした。

 今は、その校舎も無く、二度と同じアングルから「妙」、そして、その隣の
「法」の字を見ることはありませんが、記憶の中で忘れ去っていた「妙」の
一字は、再び生命を与えられ、脈を打っているようです。

 森さんの書には、何かそういう不思議な力がある、今回、更に強くそれを
感じました。また、不思議な力を持った素晴らしい作品を、と、森さんにお願い
しまして、このペンを置きます。