アルバムレビュー











KINGーSANBONMATU
「A・BA・YO」トイスファクトリー
4月27日発売予定。価格5600円(税別)
 選曲に度肝を抜かれた。「我輩を取り巻くあらゆる人間をフョーチャリングしたい。」という彼の考えの通り、いろんな人間が強制的に巻き込まれたアルバムとなった。
 このアルバムのコンセプトのバラードと聞いてキングが一番始めに思い付いたのが、君が代であったらしい。それなのに何故かゼブラフューチャリング。ゼブラにしてみたら、嫌がらせでしかないだろう。それでも、キングに逆らえずに参加。

 ゼブラ「HEY YO!KIMIGAYO!KING YO!マイクチェックワンツー。」
 KING「へいよ?へいよ?チョケラ ちょけら?」

 などと言う、明らかにカンペ丸読みな2MCは、別の意味で見もの。
 しかし、トータルで聞かせるサウンドであろう。断言しよう。これは彼の最高傑作だ。これから先のキングの進む方向性が今まで以上に見て取れた。
 仰々しいファルセットで「君が代」を唄い切った後、「政治が悪い」でまたもやヒップホップ突入。ただひたすら日常の不幸せさを政治の所為にするという荒業をやってのける。というか、断言しよう、これはヒップホップなどというジャンルに片付くものではない。そう、これはただの
朗読だ。

 4曲目の「静かな〜」は誰がどう考えてもパクリである。それも間違ったパクリである。原曲のありがたみを無に帰す手法は堂に入ったものだ。
 なんといっても、今回の見せ場は8曲目である。あのK,Jフューチャリングである。大物キングに無理矢理にラップさせられてるK.Jの悲壮な叫び。それに呼応する事を拒むように、固執的に自分のチャームポイントを誇示するキング。一体、何の為にK.Jを呼んだのかはキングのみぞ知ると言った所であろうか。しかし、これは最高傑作だ。
 そして10曲目の「MAJIで〜」では曲が終わって、まもなく渇いた奇声が聞こえ、その直後にキングの事切れた音がするという凝り具合である。芸術性も高いと言えるだろう。
 もう1度言おう、これは彼の最高傑作だ。


 曲目
1、バラード節〜KINGのテーマより〜
2、君が代〜ヒョーチャリング ゼブラ
3、政治が悪い〜ヒョーチャリング俺
4、静かな日々のエスカレーターを
5、A・BA・YO〜ヒョーチャリング コンペイ
6、LAST DANCING〜ヒョーチャリング俺
7、俺のやってるのはロック画数は八画。
8、遺書〜ヒョーチャリングK.J
9、法華経読経〜ヒョーチャリング小坊主
10、MAJIで首吊る五秒前
 曲紹介 キング。
1、 バラードへの我輩の思い。
2、 ゼブラと我輩の絶妙なラッピンは21世紀型だぜ。
3、 ついつい、政治的な事を唄うのが我輩の悪いくせかもしれないな。
4、 ある曲にインスパイアされて、速攻で出来た曲だ。
5、 表題曲。
6、 シングル曲のリミックス。我輩自らヒョーチャリング
7、 ある曲にインスパイアされて作った。
8、 この曲は始めから若い連中の中でも特に仲のよいKJの野郎とやるために作った。
9、 ミュージックシーン広しといえども、まあ、坊主をフョーチャリング出来るやつは我輩ぐらいだろうな。
10、 ・・・・・あばよ。