T H U N D E R





THUNDERは先日の解散来日公演にて、その活動を終えました。バンドを終焉させたのは彼ら
が望んだ形ではなかったのは誰もが知っていることですが、現実は厳しい、ということを彼らな
らずも、人気のあったここ日本においても思い知らされましたし、衝撃が走りました。
こういうバンドが活動の場を失っていく、現在の音楽産業の場というのは、非常に閉塞的
になっていることを感じずにはいられませんでした。
もう終ってしまったTHUNDERについてあれこれいうのは仕方のない事かも知れません。
しかし、彼らが残してきたアルバムは、ブリティッシュ・ロックの血が脈々と受け継がれていた
ことを感じさせるのに十分です。特にLIVEにおいては、私、「バンドとはかくあるべし」というの
を見せつけられた感じが致しました。
彼らの歩んだ10年間の素敵な楽曲が沢山詰ったアルバムと共に軌跡を振り返ってみましょう。


DISCOGRAPHY



Backstreet Symphony
1990
01. She's So Fine
02. Dirty Love
03. Don't Wait For Me
04. Higher Ground
05. Until My Dying Day
06. Backstreet Symphony
07. Love Walked In
08. An Englishman On Holiday
09. Girl's Going Out Of Her Head
10. Gimme Some Lovein'
11. Distant Thunder
元DURAN DURANのアンディー・テイラーのプロデュースのも
と、製作された1stアルバム。その影響からか、ブリティッシュ
・ロック風味満載のアルバムです。アンディは作曲にも積極
的に関与し、それが功を奏しています。
LIVEで最後の最後に演奏されるA、叙情的なCD、哀愁の
Fそして私は何と言ってもB!!! これぞ90年代のZEP
だーと一人で思ってました。
@EG、そしてIのカヴァー曲もGOOD。あ、全部か(笑)。
91年末の東京ドーム・カウントダウン・フェスティバルにトップ
・バッターでの出演(トリはMETALLICA)が初来日公演となり
ました。誰もが彼らの今後を信じて疑っておりません。

Laughing On
Judgement Day
1992
01. Does It Feel Like Love?
02. Everybody Wants Her
03. Low Life In High Places
04. Laughing On Judgement Day
05. Empty City
06. Today The World Stopped Turning
07. Long Way From Home
08. Fire To Ice
09. Feeding The Flame
10. A Better Man
11. The Moment Of Truth
12. Flawed To Perfection
13. Like A Satellite
14. Baby I'll Be Gone
15. With A Little Help From My Friends
アンディ・テイラーとタッグを組んでの2作目。1stよりは、楽曲
にやや売れ線を狙った感じがしなくもないですが、そんなに散
漫な内容にはならず、個々の楽曲は充実してます。
THUNDERで1曲挙げなさい、といわれたら、私は迷わずDを
挙げるくらい、この曲が好きです。廃墟をイメージさせる歌詞・
楽曲、ともに傑作です。

ベースのマークがバンドに内緒でCAVERDALE・PAGEのオー
ディションを受けたのがバレてクビ。
更にディヴィットとペイジ氏から何とルーク・モーレィの引抜工
作までが画策され、ダニーとルークの間に亀裂が入りかけま
す。(主犯はジョン・カロドナー)

BEHIND CLOSED DOORS
1995
01. Moth To The Flame
02. Fly On The Wall
03. I'll Be Waiting
04. River Of Pain
05. Future Train
06. 'Til The River Runs Dry
07. Stand Up
08. Preaching From A Chair
09. Castles In The Sand
10. Too Scared To Live
11. Ball And Chain
12. It Happened In This Town
13. Low Life In High Places (Live)
結局、ルークの引抜は失敗に終りましたが、バンドの信頼関係
が危ぶまれる中製作された3rd。その状況からか、非常に散
漫な内容のアルバムになりました。悪くはないんですが、良い
と思うのはCくらい・・・
CAVERDALE・PAGEの件で失敗したジョン・カロドナーが、それ
ならこのバンド自身を良くしよう、と思って(?)関わりましたが、
かえって余計な事してくれたような気が・・・。
カロドナーのせいにしちゃいましょう(笑)。
バンドもそう言ってるし(笑)。

このアルバムからミカエル・ホグラント(元GREAT KING RAT)
が加入しますが、このツアー終了後脱退。

The Thrill Of It All
1996
01. Pilot Of My Dreams
02. Living For Today
03. Love Worth Dying For
04. Don't Wait Up
05. Something About You
06. Welcome To The Party
07. The Thrill Of It All
08. Hotter Than The Sun
09. This Forgotten Town
10. Cosmetic Punk
11. You Can't Live Your
  Life In A Day
12. Too Bad (*Japan Only)
13. Moonlight Club
ミカエルの後任にジャズ畑(?)のクリス・チャイルズを迎えて
製作された4枚目。この時期はもう、こういうサウンドをやって
いるのは彼らくらいになっていました・・・
このアルバム・リリース後、必ずLIVEのオープニングで演奏さ
れるようになった名曲Eを収録。

本作でレコード会社を移籍し、巻き返しを計りますが、彼らを取
り巻く状況は却って悪くなる一方でした・・・。
バンドに暗い影が忍び寄り始めます。


LIVE
1998
Disc One
1. Welcome To The Party
2. Higher Ground
3. Don't Wait Up
4. Low Life In High Places
5. Gimme Some Lovin'
6. Empty City
7. Until My Dying Day
8. A Better Man
9. Does It Feel Like Love?
10. Dance To The Music
11. She's So Fine
12. Pilot Of My Dreams (*)
13. Everybody Wants Her (*)

Disc Two
1. Backstreet Symphony
2. An Englishman On Holiday
3. Stand Up (*)
4. I'll Be Waiting
5. Laughing On Judgement Day
6. Like A Satellite
7. Moth To The Flame
8. Living For Today
9. The Only One
10. Love Walked In
11. River Of Pain
12. Dirty Love
「THUNDERの魅力とは?」の問いに「それはLIVE」と答えるべ
く、しかも2枚組でリリースされたフルレンスLIVEアルバム。
とにかく、理屈はいりません。音が外れようが、ミス・ピッキン
グがあろうが、そんなことはどうでもいいです(笑)。
とにかくバンドと会場のファンが一体になっている素晴らしさを
堪能してください。
他のスタジオ・アルバムは買わなくても、このアルバムだけは
買って欲しい・・・
選曲も良いですし、ベスト・アルバム的な内容としてもGOOD。
よくぞDisc-1Eを収録してくれた・・・
“Don't Wait For Me”が入っていれば個人的には完璧だった
のに・・・(笑)

Giving The Game Away
1999
01. Just Another Suicide
02. All I Ever Wanted
03. Giving The Game Away
04. You'll Still Need A Friend
05. Rolling The Dice
06. Numb
07. Play That Funky Music
08. 'Till It Shines
09. Time To Get Tough
10. It's Another Day
11. It Could Be Tonight
12. Wonderland *
13. The Only One *

結果的に最後のスタジオ・アルバムとなってしまいました。
個人的に好きなタイプの曲Gは非常に良いです。
リリース時はレコード会社の移籍を画策していたようですが、
希望のところが見つからず、彼らは解散という決意をします。
まさかTHUNDERが「金の切れ目が〜」になってしまうとは・・・

OPEN THE WINDOW,
CLOSE THE DOOR
01. WELCOME TO THE PARTY
02. BACKSTREET SYMPHONY
03. I'LL BE WAITING
04. PILOT OF MY DREAMS
05. IN A BROKEN DREAM
06. RIVER OF PAIN
07. YOU CAN'T LIVE YOUR
  LIFE IN A DAY
08. FLY ON THE WALL
09. PLAY THAT FUNKY MUSIC
10. JUST ANOTHER SUICIDE
11. LOVE WALKED IN
12. DIRTY LOVE
2000年3月12日〜14日、19日
クラブチッタ川崎にてライヴ録音
2000年7月19日発売予定


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