神無月 弐拾八夜
泣きすぎて頭がわれてしまうよぉ。 ふいに 酉がうたった。
浜の父鼠 軒下にうづくまる陽差しとともに、喜びをさがせとばかりに。
神無月 弐拾七夜 上弦の月
お薬もらった少女は苦くてそれを口にできない。ひと口したなら悪夢のとおりになりそうで。
白い床に赤い水。 点々と垂れる少女の目から。 それはかなしみの汗そのもの。
神無月 弐拾六夜
病の床に伏した少女はお医者さまでも治せない。こころの病はあの御方しか治せない。お薬ください。
神無月 弐拾五夜
独りあそびが好きな少女はお人形とおしゃべり。月夜のお庭はお人形だらけ。
しゃべり疲れた少女は、お庭で凍るよに眠る。
神無月 弐拾四夜
暗闇にあこがれた少女は日記をつけはじめた。今宵は何してあそびましょう。日が暮れてからのお遊戯は、いとたのし。