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バーミン
01年1月

1月29日(月)
 昼過ぎに起きて郵便局に行ってロッテリアでチーズバーガーセット。雑誌「映画悲報秘宝」購入。

 雑誌:
「笑芸人vol.2」高田文夫責任編集(白夜書房)
 買いそびれていた「笑点」特集。いやこれがもう“「笑点」恐るべし”の内容だったのでびっくり。立ち上げたのは家元談志、「氷点」もじって「笑点」、タイトル曲に詞があった、とかプチながら興味深い情報満載。円楽師匠はじめとするみなさん本当にリスペクトいや尊敬申し上げます。小さい頃熱心に見てたくせに思春期に馬鹿にしてたもんですから今んなってこの雑誌読んで目から鱗が落ちました。これから心して拝見いや勉強させていただきます。いやまいったっす。

 映画:
「オースチンパワーズ」Austin Powers(97年・アメリカ)
監督:ジェイ・ローチ 出演:マイク・マイヤーズ、エリザベス・ハーレー
 半分寝ながら見てた。音楽がかっこいい。好み。エリザベス・ハーレーがエロい。好み。

「タワーリング・インフェルノ」THE TOWERING INFERNO(74年アメリカ)
監督:ジョン・ギラーミン 出演:ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、スティーブ・マックィーン、フレッド・アステア
 先週に続くアクションスペクタクル超大作の後半戦。ビルのてっぺんの水タンクを爆破し一気に消火、という死人覚悟の無茶な作戦を実行わずか18分前に上司から迫られるマックイーンに同情。みなさんロープで体を縛ったりしてましたがいったいどこにいたら水に流されずに済むというのか(おれだったら柱に登ると思うが)。爆破の衝撃で倒れた柱に直撃された男から目を背けるポール・ニューマン…ってあんたの爆薬の仕掛けどころに問題があったのでは?なんて疑惑も生まれたり後味の悪い作戦ではありました。まあ主要キャストはなんとか生き残ってめでたし、なのか? アステアにO・J・シンプソンが猫を抱かせるシーン、ヘルメットを洗うマックイーンのあとポール・ニューマンカップルの後方、ヘルメットが見切れてマックイーンが登場するシーン、など上手いなあと思うわけです。ところで市長さんの安否は?


1月28日(日)
 早起きして映画。日射しを久々に浴びてリフレッシュ。雪が融けて道が歩きづらかった。夜新宿で飲み。次世代ゲーム機の話を聞く。勉強になるな〜。

 映画:
「丹下差膳餘話−百万両の壺」(35年)
監督:山中貞夫 出演:大河内伝次郎、新橋喜代三、沢村国太郎
「江戸は広いしクズ屋も多い10年かかるか20年かかるか、まるで敵討ちだ」
「あのおじさんなんでうなってるの?」「博打にまけたんだろう」

 すばらしく面白い。上質の喜劇。繰り返しのギャグが効いている。全く古びてなく現在のテレビ制作者に見せたいと僭越ながら思いましたよアタシャ。まったくもって制作年が信じがたい(37年生まれの親父より古いのか…)。

 ある田舎のケチ殿様。その弟君は江戸の道場に婿に出され、婿入り道具は汚い壺一つ。そのことを妻になじられながらもんもんと日々を過ごしていた弟君であった。しかしその壺に百万両の価値があることが判明、ケチ殿の命を受け急遽家老が上京したが三文の値打ちもないと思われていた壺はすでにクズ屋に売られ、クズ屋はクズ屋でその壺を近所の子供・ヤス坊に進呈、あわれ百万両の壺は金魚鉢となり長屋の片隅でひっそりと佇んでいた。一方、髭面強面の門弟たちを使って家老を痛めつけ、壺の秘密を聞き出した弟君は壺を求めて精力的に江戸中を探し回る…ふりをして連日的屋(女に酒を注いでもらいながら弓矢で的を射る遊技場)に通い詰めすっかり羽を伸ばしていた。的屋には歌の上手い?女将、そして隻腕・隻眼の浪人・丹下差膳が居候を決め込んでいた。
 ある日、的屋で諍い発生。常連の旦那さんがやくざに絡まれ、丹下差膳の登場。一件落着、のはずが旦那さんは夜道でやくざ者におそわれ一巻の終わり。最期を看取った丹下差膳は旦那さんの家を探して江戸を歩く羽目になる。そんななか丹下差膳はヤス坊と出会い、的屋に連れ帰ってしまう。ヤス坊は金魚を入れた壺を抱えていた−−。

「俺は絶対行かねえぞ」とか「あたしゃ子供が大っきらいなんだよ」とか「あんな子にくわせるめしはないよ」とか言った直後のカットで父親を見送ったり、ヤス坊が家にいたり飯を食ってたり、いちいち可笑しい。丹下差膳のだだっ子みたいな可愛さと女将の鋭く冷徹なセリフ回しが効果を上げていると思う。終わり方もスマートで好感。なんで現代にこういったドラマがないのか不思議だ。


1月27日(土)
 朝起きると銀世界。中央線から死の灰の降り積もった東京を想像してみたがうまくいかなかった。
1月26日(金)
 映画:
「もののけ姫」(97年スタジオジブリ)
監督・原作・脚本:宮崎駿 声:石田ゆり子、松田洋治、美輪明宏、森繁久彌
 ヤマトとの争いに敗れたエミシ族は北の地に逃れて500年という月日が過ぎていた。自分の村を守るために「タタリ神」を殺したエミシ族の少年アシタカ。アシタカは右腕に死に至る呪いを負う。「猪神」を「タタリ神」にした恨み・怒りの理由を探るためアシタカは「タタリ神」の来た西を目指して村を出た。西の山奥では「けもの」は「けものの神」=「もののけ」として巨大な体躯で生息しているという。やがてアシタカは西の山奥の「タタラ場」にたどり着く。タタラ場で製鉄を営み、娼婦とライ病患者を集め、仕事を与え、人間として生きる道を与える女・エボシと出会う。エボシは「もののけ姫」と呼ばれる少女に命を狙われる身であった。山を切り崩し樹を切るエボシと山の神々は対立。「猪神」を「タタリ神」に貶めたのもエボシの銃弾だった。「もののけ姫」とは山犬神モロに育てられた人間の娘・サン。アシタカは「もののけ」と人間の狭間に立ちすくむ。

 まず自然と人間の対立の構図はある。しかしその対立の矢面に立たされているのは女と病人、さらに少数民族(エミシ、地走り(蟲使い?))。その背後には侍・僧侶、そして朝廷という権力者が控える。つまり権力者に操られる弱者同士の対立という救いのない構図の物語なのだ。最後に山が緑に包まれようと、みなが生き残ろうと、エボシはまた山を崩さねばならないし、山の神々はときおり反乱を起こして抵抗するだろう。延々と繰り返され、これからも繰り返す弱肉強食の歴史を切り取って突きつけられた気分だ。美しすぎる映像の中で宮崎監督の絶望が感じられる作品である。


1月24日(水)
 本:
「ハサミ男」殊能将之(講談社ノベルズ)
 絞殺した後、ノドにハサミを突き立てるという手口の連続殺人が発生。警察の必死の捜索にもかかわらず犯人の手がかりさえつかめない。そして3人目の被害者が−−。
 なんて説明はあんまり意味がない。じっくり読む価値はある本格推理。軽い文体でテンポよく読まされてしまうし結末の意外性も満足。とりあえずもう一回読まないとなあ。
1月23日(火)
 人から何かを教わっても理解はできない。自分で何かを考えたり試したりした上でこそ理解できる。だから独りで考える時間が多ければ多いほど、理解する可能性も高いのだなあ、と理解した。

 映画:
「どん底」(57年)
監督:黒澤明 出演:三船敏郎、山田五十鈴、香川京子、千秋実、左卜全、藤原釜足、三井弘次、東野英治郎、渡辺篤
 ゴーリキー原作の舞台の映画化。泥棒・ヨタカ・ばくち打ち・元役者・職人夫婦・酔っ払い、といったダメ人間たちが住む長屋(というか一軒のあばら家)にお遍路の格好をしたおじいさんが現れるところから話は始まる。頭の切れるいかさまばくち打ちを演じた三井弘次を「笑芸人」のコラムで誉めていたので借りてみた。

 口先で楽器を奏でながらみんなで躍り狂う場面、山田五十鈴にせまられ、乗りそうになりながら拒絶する三船敏郎の表情、過去の栄光を引きずる元役者の藤原鎌足が台詞を思い出したといって演じる口跡、など印象に残る場面多数。中でも三井弘次に目が行ったのだが、確かにクールで頭が良くてひねくれて、でも根っ子のいい博徒を気持ちよさそうに演じていた。特に画面の端っこなどで本当に笑っているとしか思えないしわくちゃの笑顔が印象に残っている。左卜全(お遍路の格好をしたおじいさん)がことあるごとに人生訓をぼやくのだが「七人の侍」のあのダメ百姓とは正反対のかくしゃくとした演技に「ああまともな人間だったのだな」などと不届きな感想を持った。

 ダメ人間が肩寄せあってお互いのダメさをけなしあいながらもお互いのダメさにもたれあうというこの世の「どん底」であがく人々をとことん暗いタッチで描いていて暗澹たる気持ちになるもののなぜか印象はカラッとしていて後味は悪くない。


1月22日(月)
 マルセ太郎さん死去。心よりご冥福をお祈りします。

 映画:
「タワーリング・インフェルノ」THE TOWERING INFERNO(74年アメリカ)
監督:ジョン・ギラーミン 出演:ポール・ニューマン、フェイ・ダナウェイ、スティーブ・マックィーン、フレッド・アステア
 高層ビルが火事になってビルを設計した建築家(ポール・ニューマン)と消防隊のチーフ(スティーブ・マックィーン)が救助活動を繰り広げる。来週に続く前編。八丈島からの船の中で、もうはるか昔にゴールデン洋画劇場で放映されたものを観て以来という久々加減なのだが展開が早いので驚く。開始10分で着火、どんどん燃え広がり30分も過ぎたころには最早パーティはお開きで避難大会となる。OJシンプソンが猫を見つけるところとか、嫁婿のバカっぷりとか、幼い兄妹のすばらしい演技とか気に入ったところ多数。キャストもセットも豪華で展開もスピーディ、言うことなしの娯楽大作なのだった。来週が楽しみ。


1月21日(日)
 天気が良かったので予定変更。映画をやめ電車に乗って読書。青梅線で奥多摩まで行って折り返し。休日とあって乗客の多くは登山スタイルの高齢者。耳が遠いのかはしゃいでいるのか声が大きい。耳障りな笑い声はオバサン特有のものだ。「私はこんなに楽しいんですよ」というアピール、そんなに普段たいくつなのかい。いつか僕もあの仲間に入るのだろうか。ちょっとブルー。ふと顔を上げると彼らはいなくなっていた。気づかなかったが御岳駅で降りたようだ。空いたので窓を額縁に景色を眺めることができた。見なれた風景や建築も、それらが存在するために誰かが払った苦労や困難に思いを馳せてみると味わいが増す。時間をかけて完成した作品を一瞬にして消費してしまうことの贅沢。ポンビドゥー美術館を紹介する番組で日比野克彦が言っていた、絵画を画家と同じところに立って眺められる幸福、という言葉を思い出した。

 CD:
「TMGE 106」thee michelle gunelephant
 痛い叫び声が充満し、とどめを刺すようなリフが空間を切り裂く。こいつらの行く末はどうなるのだろうか。全くわからない、希望も絶望もない。ただここにいるだけ。まあカッコイイと書いておけば間違いないですね。

「car songs of the years」奥田民生
 おっさん。かっこいいおっさん。才能あるおっさん。ちょっとがんばってるおっさん。おっさんの行く末は楽しみ。

「very best of Otis Redding」Otis Redding
 まだ僕には渋い。浸れない。

 本:
「天才伝説 横山やすし」小林信彦(文春文庫)
 文庫が出たので再読。ビートたけしが結構出てくるのでおどろく。

「黒い仏」殊能将之(講談社ノベルズ)
 「美濃牛」で登場した名探偵「石動戯作(いするぎ・げさく)」が活躍する推理小説(たぶん)。宝捜しを請け負った石動は助手のアントニオと共に九州へ。同じころ福岡はホークス対巨人の日本シリーズで持ちきりだったが、一方ひなびたアパートで殺人事件も発生していた−−。

 音楽マニアコンビの石動とアントニオのアホトークに中村刑事が割り込むところが笑えた。前半探偵石動が常識人で「どうなの」と思い蜘蛛男が出てきて「はっ」としてアリバイ工作で「あれれ」となり最後の一文で「?」なのだ。なんなんだ! 最後の一行はオチなのか伏線なのかちょっと理解しがたい。筒井康隆のショートショート、地球がペシャっと音を立ててつぶれました…みんなで落ちていたんです、というのを思い出した。まあ「ハサミ男」を読みたくなったよ。

「リセット」北村薫(新潮社)
 「スキップ」「ターン」に続くタイムスリップもの三部作の完結編。あいかわらず淡い水色の水彩画のようなきれいな世界。ペーター佐藤みたいだな。


1月20日(土)
 本:
「ハイ・フィデリティ」ニック・ホーンビィ著 森田義信訳(新潮文庫)
 この本を読んで印象に残っているフレーズのトップ5

僕は不幸せだからポップミュージックが好きなのだろうか。それとも、ポップミュージックが好きだから不幸せなのだろうか。(p226)

人間というのは、自分をどうしようもなく魅力的だと思ってくれる人のことを、どうしようもなく魅力的だと思ってしまうものだ。(p33)

「…人生をまじめに生きてる男は必ず−−」「500枚以上のレコードを持ってる」(p277)

奇妙な話だが、セックスこそが、僕を十歳に戻してくれる。(p174)

音楽の趣味はとびきりいいけれど、本など一冊も読まない男は多いし、本は読むけれどデブな男も多い。(p44)

 35歳のレコード店店長が主人公。彼女にフラレてストーカーまがいの行為にでるナイスガイ。店員とはマニアック度を競う内輪受けの馬鹿話。これまで別れてきた女たちに電話して会ってみたり、アメリカから来たミュージシャンといい仲になりそうだったり、傷心で実家に帰ったり、まったくどうしようもないダメ男の話なんだけど、いちいち身につまされて死にたくなる。映画化されるというので読んでみたが映画は必見。サイテーのダメ人間ストーリーにサイコーのBGMが付くことでしょう。あああああああああ。なんか恥ずかしくなって叫びたくなるんだよう。
1月19日(金)
 相変わらず酒を飲みながら「躍る大捜査線」のDVD鑑賞。プロファイリングチームのBGMが差し替わっているのは著作権上の問題でしょうか。かなり違和感あり。
1月18日(木)
 映画:
「中国の鳥人」(98年日本)
監督:三池崇史 出演:本木雅弘、石橋蓮司、マコイワマツ
 椎名誠原作。中国に出張に行ったサラリーマンがヤクザと共に翡翠を求めてひたすら奥地へ連れて行かれ、そこで出会ったのは空を飛ぶ方法を子供たちに教えている少女だった。少女のおじいさんは空からきたといい、少女の口ずさんでいたのは英語の歌だった−と、てきとーな筋書きを書いたりして。

 今をときめく三池崇史。D.O.Aをはじめとする暴力描写でアクション・バイオレンスの三池という印象があったので椎名誠のほのぼのした印象とそぐわなくて自分の中で必見の作品だったわけだが、観てよかった。

 まず中国のどこかわからんが山岳地帯の風景のすばらしいこと。出演者のバックに広がる山また山…。とはいっても高くそびえているわけではない。物語の後半は急斜面にへばりついたような村で繰り広げられるのだが、村自体の標高もそうとう高いみたいでそびえたつ山に囲まれているわけではなく目線の高さに山並みがある、地平線ならぬ山平線が広がっているのだ。また、その村の住民がエキストラ出演していて、その表情がなんともいえず味わい深い。子供たちの笑顔をみるとつい微笑んでしまう。

 全く内容と関係ないことばかりだが実際それだけでも満足だったのだから仕方がない。ストーリーもまあまあ面白いがあとは役者のというより石橋蓮司のキレッぷりだろう。この人、登場するだけで不穏な空気が漂う。言葉を発すれば背筋が伸びるし、動けば誰か死にそうだ。目が怖い、頭が怖い、やせてて怖い、声が怖い。大好きです。ぜんぜん話題にならないけどいい映画ってたくさんあるんですよね。なんてことを思わされた映画でした。


1月16日(火)
 借りたビデオの予告編で大友克洋の「スプリガン」面白そうなのでまずマンガを読もう。
 「ARMS」は面白いのだが最初ほどの勢いはなくなってきている。でも少年誌(サンデー)でハードSFやってること自体評価したいし高校時代に読みたかった。そしたらもっと熱狂していただろう。

 映画:
「バード・オン・ワイアー」BIRD ON A WIRE(90年)
監督:ジョン・バダム 出演:メル・ギブソン、ゴールディ・ホーン
 深夜、テレビで観はじめたら止められなくなった。カップルが悪党に追われて逃げる話。アクションコメディかな。別に観ても観なくてもよかったな、という感想。


1月15日(月)
 久しぶりに髪を切った。話し掛けてこない美容師さん。少し襟足が長い気がするが、これでタケカワユキヒデと呼ばれなくて済みそうだ。でもほっぺた膨らんでる。太った。

 本:
「三角寛サンカ選集 第1巻 山窩物語」三角寛(現代書館)
 これを探していた。昨日、新宿高島屋紀伊国屋にて発見。日本のジプシー、流浪の民「サンカ」、その知られざる生態を丹念なフィールドワークで解き明かす。新聞記者である作者が「説教強盗」を取材するうちにある刑事によって「サンカ」の存在を知る。事件が解決した後も休日をつぶしながら「サンカ」に会う旅を続けその社会形態から独自の文化(性生活から独特の文字まで)を調べ上げてゆく。「サンカ」は「風の王国」「戒厳令の夜」といった五木寛之の著作、映画「瀬降物語」(昭和59年 監督:中島貞夫 出演:萩原健一)などに登場する。

 雑誌:
「笑芸人 vol.1」高田文夫責任編集(白夜書房)
 土曜8時の「ドリフvsひょうきん」特集。


1月14日(日)
 新宿で新年会。年下のデザイナーさんたちと久しぶりの対面。厳しい現場で鍛えられているようで話が面白いし刺激になる。しかしバナーひとつで○万円とはすごいね。俺のバイト代といっしょだよ(実働10時間ぐらいだけど)。映画や音楽の話もできるので楽しい酒宴だった。かなり酔っ払ったので失礼なこと言ってなきゃいいが…。ともかく機会があればまた飲みたいものだ。
1月13日(土)
 少し早く家を出てジェノベーゼを食べて書店数件。目的の書籍は発見できず。しかし下の本を手に入れて気分が晴れる。

 雑誌:
「笑芸人 vol.3」高田文夫責任編集(白夜書房)
 「いい加減にしろ!」「いい加減にしま〜す」という人は必携の一冊。伊東四朗・三宅裕二それぞれのロングインタビューが読ませる(三宅裕二を見直しました)。歌い出してしまうコントの載録がうれしい。いとうせいこうや水道橋博士の連載もすばらしい。良い雑誌です。感謝します。


1月12日(金)
 ページ作成、くだらない対談原稿。疲れた。
1月11日(木)
 雑誌:
「噂の眞相」2月号

 本:
「ジャズ小説」筒井康隆(文春文庫)
 筒井康隆にしてはあっさりとしたショートショート集。ジャズのCDの付録として書かれたというからライナーノーツと考えるとずいぶん豪華だが短編集になると薄味の感は否めない、だからか知らないが山下洋輔による渾身の解説が読ませる。筒井康隆の音楽的才能がいかに優れ、それがどのように小説に生かされてきたか、そして筒井自身の活動に山下が多大な影響を受けていることがせつせつと書かれている。筋違いだが筒井康隆がうらやましくなってしまう解説だ。なんか楽器やろうかしら。


1月10日(水)
 テレビ:
パワーパフガールズ(6:30〜テレビ東京系)
 職場のVAIOでこっそり。昔のトリスウィスキーのCMの絵柄と現代の村上隆のデフォルメアニメ絵がミックスされたような懐かしく新しいキャラたちが活躍するアニメ。少女三人が街で起こる事件を解決してゆく。語りは小堺一機。これは流行るでしょう。グッズほし〜。

 本:
「希望の国のエクソダス」村上龍(文藝春秋)
 ようやく読み終わった。不登校の中学生たちが「希望」のないこの国の中で新しい価値を創出しビジョンを持って生きてゆくまでのプロセスを一人のジャーナリストの目を通して描く。痛快であるが怖い小説だ。何も考えずにただ生きているブロイラー生産国である日本。ブロイラーに現実から目を背けさせるためだけに存在するマスコミ。なんの希望もビジョンもないまま子供たちをしつけようとする大人たち。あらゆる矛盾・ゆがみの集中してしまった中学生たちの反乱が世界に波及しやがて日本という国は緩やかに死んでゆく。恐らくそれとは気づかぬままに静かに滅んでゆくのだろう。それはそれでかまわない。そのときあなたはどう生きるのか。そのままでいいのか。厳しく問い掛けてくる小説だ。「五分後の世界」のアンダーグラウンドとも違うひとつの理想郷を村上龍は北海道の野幌(NOHORO、実際はNOPPORO?)に出現させた。この今ある世界に対する嘔吐、そして明確なビジョンを生み出そうとする潔い覚悟、繰り返すが痛快で怖い、そして必読の作品だ。


1月9日(火)
 深夜仕事場を出ると雨。一駅高架下を歩いて帰宅。雪が融けてしまったので寂しい。
1月8日(月)
 映画に行けなかった。中華食べて酒飲んで本読んで寝た。ちょっと風邪気味。

 本:
「バトル・ロワイアル・インサイダーBRI」
高見 広春、「バトル・ロワイアル」制作委員会監修 ギンティ小林ほか執筆(太田出版)
 著者、監督、出演者のインタビュー。助監督、プロデューサーによる裏話。深作欣二の戦争体験、アクションとバイオレンス話、興味深い。


1月7日(日)
 蕎麦屋から出ると雪が降っていた。映画を見て電車に乗り居酒屋へ。生のジャガイモをキチンと揚げたポテトフライを久しぶりに食べた。うまかった。居酒屋から出ると雪が積もっていた。

JR東日本のCMに光石研。ホームで女子高生に救われる役。

 映画:
「バトル・ロワイアル」(2000年日本)
監督:深作欣二 出演:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、ビートたけし
 面白かった。山本太郎の兄貴っぷり、安藤政信のキレッぷり、藤原竜也のヘタレっぷり、前田亜季ちゃんの可愛らしさ、たけしの大人っぷり…どれもこれも全く良い。灯台での女子中学生の銃撃戦にシビレマシタ。学生服での殺し合いが全面に展開されるビジュアルショックが原作の「理不尽な怖さ」を消してしまった気がするが、まあそれはそれ。こんな状況に置かれるのは本当にいやだ。でも国家ってそんな力を持ちかねないんだよな、キチンと投票に行かなくては。


1月6日(土)
 芋焼酎…おいしくない。ビデオで「躍る大捜査線」4〜9話、一気に観る。面白い。
1月5日(金)
 出勤途中に読み始めた「希望の国のエクソダス」村上龍(文芸春秋)。日本人の少年がCNNに登場し日本の少年たちのヒーローになる序盤。海外を目指す少年たちがつぶやく「イジメがないから」に涙。まだ先は長い。帰宅してじっくり読みたいものだ。この現代に生きて読む価値があるのは村上龍だけかもしれない、と思った。

 DVD:
「躍る大捜査線」1・2(放映:97年・フジテレビ)
脚本:君塚良一 プロデュース:亀山千広、東海林秀文 演出:本広克行、澤田鎌作 出演:織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、水野美紀、いかりや長介、他
 6枚ぐみBOXセットの内の2枚。第1〜3話を見た。DVD特典として字幕解説が付いているのだがこれが興味深い。第1話に山崎邦正が出ていたこと、ゲーセンで暴れる少年を保護したのは実の母・妹であること、柳葉登場に流れるエヴァのBGM、あるBGMは織田裕二のアルバム曲を編曲したもの、「高岡っていい弁護士知ってますよ」の高岡、などなど好きな人(だけ)にはたまらない新情報満載。中でも脚本家・君塚氏の、徹底的に取材をした上で知っていてあえて嘘を書く『あたかもリアリズム』という言葉は勉強になりました。


1月4日(木)
 今日から仕事。割られたサイドミラーを買いに上野に行くがバイク屋が見つからずに断念。途中、昼に食べたタイ風カレーが胃から腸にかけて暴れ回り首を傾げた変な歩き方になる。何度も立ち止まったせいで新年一発目から遅刻。でもトイレには間に合った。

 映画:
「サブウェイ」SUBWAY(84年仏・104分)
監督:リュック・ベッソン 出演:クリストファー・ランバート、イザベル・アジャーニ、ジャン・レノ
 途中邪魔が入ったおかげでラストを見逃してしまった。無念。地下鉄の駅で不法に気ままに暮らす人々の周囲を、泥棒と金持ちマダムのロマンスが駆け抜ける。音楽は好みじゃないんだけどいい雰囲気だと思う(賛否あるだろうが)。イザベル・アジャーニがモヒカンで登場するところは笑った。テーブルごとお釣りを下げてしまうところは何かに使えるな。途中CMが流れてた「リトル・ダンサー」と「PARTY7」。系統は違うがどちらも気になる作品だ。観たい。


1月3日(水)
 実家できりたんぽ鍋。帰って「平成教育委員会」をビデオで観ながら喧嘩。なんでこうなってしまうのだ。どうでもいいが。
 中田ファンの母親から「希望の国のエクソダス」貰う。感謝。
1月2日(火)
 中央本線で松本を目指すはずが寝過ごして出発さえできない。眠すぎる。

 テレビ:
「三億円事件 20世紀最後の謎」12月30日・フジテレビ
 ビートたけしが三億円事件の犯人を演じるドラマ。ちょっとだけ中島陽典(ようすけ)が出てた。

 映画:
「フィッシャーキング」THE FISHERKING('91・アメリカ)
監督:テリー・ギリアム 出演:ロビン・ウイリアムス、ジェフ・ブリッジス
 銃乱射事件の責任を感じて酒浸りのDJがホームレスと出会う。そのホームレスは元大学教授で実は乱射事件の被害者だった。ホームレスとの交流をきっかけに立ち直るDJだったがホームレスは若者に襲われて--。「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアム、「トロン」のジェフ・ブリッジス、ロビン・ウィリアムスはいろいろ…。公開当時映画館で観たときは何とも思わなかったがとってもいい映画だった。「赤い騎士」の幻想に悩まされるホームレスが奇矯な彼女を目で追ううちに、ビジネスマンでごった返すビルのホールが舞踏会場になってしまいみんなでワルツを踊り始め、ある瞬間にぴたりと現実の世界に戻るシークエンスは素晴らしかった。現実と幻想の境界?なんだかよくわからないけどよくわかるシーンなのですよ。


1月1日(月)
 21世紀だ。

「青春18切符」で静岡まで。東京(10:40)〜熱海(12:25)〜静岡(13:45)。2階建ての快速アクティは初詣で込み合うが座れたのでキリンジを聴きながら読書。隣は英字新聞の紳士。向かいはスターバックスのカップを持った二十歳前後の姉妹。天井が低くて窮屈な社内にキャラメルの甘い匂いが立ちこめる。

 彼女の実家で沢山の料理をご馳走になる。帰りの電車は静岡から一本。早起きの反動か、ボックス席で肘当てを枕にして熟睡。座席が熱くて汗をかいた。

 読書:
「蘇える金狼」野望編・完結編 大藪春彦(角川文庫)
 車盗みまくりで人殺しまくり。銃と車と自分だけを信じる男の犯罪小説。顔を見られたといって殺されるタクシー運転手は少しかわいそうなものの後はヤクザや殺し屋や横領上司なのでかなり気持ちいい。松田優作の細長い顔と身体を観たくなった。

 映画:
「逃亡者」THE FUGITIVE('93・アメリカ)
監督:アンドリュー・デイヴィス 出演:ハリソン・フォード、トミー・リー・ジョーンズ
 逃亡から、犯人探し、意外な結末、追跡者との友情が生まれるまで、何度観ても面白い作品でありどこから観ても面白い。レンタルしたり買ったりは絶対しないがテレビでやると必ず最後まで観てしまうのだ。自分の中で同様の作品には「ショーシャンクの空に」「ジャッカルの日」等がある。

「黒の天使 Vol.1」('98Zunac-project/106分)
原作・脚本・プロデュース・監督:石井 隆 出演:葉月里緒菜
 葉月の相棒を演じた山口祥行が見事なアクションを披露していて驚く(元JACなのね)。ストーリーは何だかかったるくて序盤からだれるが、長回しとかクレーンアクションとか役者の頑張りだか何だかで最後まで観させられてしまった。関係ないが邦画を観ると田口トモロヲを探す癖がついてしまった。何とかして欲しい。


1998年 12月
1999年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
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