ABOUT AZURE



Being azure

感覚の記憶


 COLOR NAME で "AZURE" というこの色、日本語では「空色」などと表されますが、辞書によると「瑠璃色」と書かれていることもあります。「瑠璃色」と表現されてどの様な色かわかる人って多いのでしょうか。単に私が知らなかっただけかもしれません。

 手近なところに英和辞典でもあれば、この単語をひいてみてください。"A"の中の最後にないですか?何気なく辞書をいじくっていたときに私とこの単語の出会いがおとずれました。瑠璃色ってどんな色だろう?私はそんな思いしか持ち得ませんでした。その後、いつのことか、瑠璃色というのは淡い空の青だということを知るようになっていました。

 このサイトの REVIEW を見ていただいてもわかりますが、私は音楽がとても好きです。自分で曲を書いていたりした時期がありましたが、その後半は歌詞のない曲、つまり instrumental を作っていました。確かに人の声というものは最高の楽器です。スキャットやハミングというようなものは人の声を楽器として扱った分かり易い例でしょう。しかし、それを認めながらも私は instrumental を作ろうとしました。スキャットやハミングは、ともすると歌詞のある曲よりも難しいというのもその一つの理由であったかもしれません。

 歌詞のある曲が言葉を用いた会話であるならば、instrumental はSFXでどこかの宇宙人が交わすテレパシーのような言葉を持たないイメージの交換です。

 当時、instrumental の曲の中で一つのイメージを自分の中で、曲の中で表現すること。それも、誰もが知らないようなイメージのものを表現しようと漠然と考えていました。

 ありがちでつまらない話なのですが、私は雨上がりの寒そうな空を眺めていました。そして一つのイメージがわきました。"STRUTTIN' AZURE STONE"。硬いながらもみずみずしく艶のある透明なイメージ。言葉にすることはできそうにありません。

 この曲は偶然にも雨上がりの野外ステージで、ばかでかいPAを使って初演を迎えました。聴いていた人がどのように感じていたのかなどはどうでもよかった。私のつま弾いた音は初冬の雨上がりの空に向かって拡がり、まぎれもなく"strut♪"していたのです。

 こうして私を恍惚とさせる「瑠璃色」という色は自分の中にはっきりと誕生したのでした。

 それ以来、私にとって「瑠璃色」という音は大切な感覚であり触感でもあり、同時に素敵なイメージであり存在へとなっていったのです。






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1998.11.06
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