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題名:私たちが好きだったこと 著者:宮本 輝 ジャンル:青春ラブストーリー 出版:祥伝社 初版:1994年10月30日 価格:¥848(税抜き) |
展開と感想
| 76倍の倍率の公営マンションの抽選に偶然当たった主人公・北尾与志は親友の佐竹専一(通称・ロバ)と二人で住むことにする。そして必要な家具などを買った帰り道に寄ったバーで会い、意気投合した二人の女、に引越しの日にマンションに押しかけられるのだ。多少の下心を持ちつつも曜子と愛子との共同生活をスタートさせる。 与志と愛子、ロバと曜子の自然と二組のカップルになった四人は、愛子の病気・曜子の昔の恋人の出現・ロバのケガ等のトラブルに自分よりも人の幸せを、お互いの事を願い、対処していく。そして金銭的にうまくいってないことや浮気、移り気、倦怠期といった普通の恋人達が経験することから少し変わった事件や、ドラマのような過激な事件を経て四人の愛が結末に向かい物語りが進んでいく。 |
愛情のことや人の為に借金することや人に尽くすこと、愛がなぜ冷めるのか、浮気のこと、がすごく理論的に書かれていて納得させられることも少なくなく、また当たり前だけどですが人間の心が、その本人でさえ思い通りにならないって事をすごく悲しく感じさせます。 「女には、相手をもっと好きになるためにあえて肉体の交わりを持つ場合が多いような気がするからだ。それは、男には決してない性癖なのだが・・・」という言葉が印象的です。 宮本輝 |