久々の新コーナーが誕生、その名も、「SURF INTERVIEW」。
「サーフ」にゆかりのある方に当時の思い出などを伺うコーナーです。
不定期、でも連載の予定ですが (^^;; 、いろんな方にインタビューができればと思っています。
まず第1回目は、矢野ひろよしさん。ONE STEP communicateと言えば、TBS「サーフ」最後の2年間、後テーマやサウンドステッカーを担当したアーティストでおなじみです。矢野さんはその元メンバーで、ギター、作曲、アレンジなどを担当していらっしゃいました。自宅兼仕事場にお邪魔して、当時の思い出話を伺いました。 【インタビュー・2001.5.8、M.Kakehara(管理人)】
--- まず、松宮さん風に今日の矢野さんのいでたちを紹介しますと(笑)、上から赤の綿シャツ、白のGパン・・・でよろしいんでしょうか?
矢野さん(以下、矢)「そーですね」
--- そして、青の靴下をお召しになってらっしゃいます。
矢「ははは(笑)」
松宮さんとの出会いは・・・
--- さて、まずは「サーフ」のサウンドステッカーや後テーマをやることになったことについてお聞きしたいのですが、そもそも最初のきっかけは何だったんでしょうか?
矢「デビューする前に、今テレビで朝出てらっしゃる小林さんがやってたラジオの番組に出たんですが、その時ディレクターをされてたのが松宮さんだったんです。」
--- 小林豊アナの「NEXT STAGE」ですね(編注・朝のテレビとは、TBS系の「exp」)。そこに松宮さんがいた、と。
矢「そうです、そうです。でも、松宮さんがいるとは知らなかったんです。1994年のお正月でした。初めてのラジオ出演だったんです。もう手に汗握る感じで話すこともみんな紙に書いたりしたんです。(笑)
で、その時一緒に出たのが、黒夢とマリヤと僕たち(ワンステ)で、終わってから松宮さんに『これからも応援するからがんばって』のようなことを言われたんですよ。」
--- はっはー、なるほど。
矢「僕らにとって、松宮さんってのは、音楽の世界でもすごい人だっていうのは良く知ってましたし、だからすごくうれしかったです。そのころはすでにシングル3枚分、アルバム2枚分がほぼ完成していて、音も松宮さん好みだったんでしょうね。たぶんもう、聴いてたんだと思います。」
--- 「サーフ」では、その2ヶ月後の3月4日金曜日、1753回目の6曲めでデビューシングル「True Paradise」が初オンエアされてます。
矢「松宮さんみたいですね(笑)」
--- その時のテープが実は偶然ありまして(笑)、今日持ってきたんですが(といっておもむろに取り出す)お聞きになります?
矢「ぜひぜひ!」
(1994.3.4のテープから)
イントロで松宮さん「TBSラジオ『SURF&SNOW』、珍しく全くデビュー前のニューアーティストご紹介は男性3人編成。その名はONE STEP communicate。4月27日デビューシングル。5月25日にはミニアルバムもリリースされます。ONE STEP communicate『True Paradise』!」
--- 僕は当然というか、この時初めてワンステを聴いたんですが、「おーっ、またサーフがすごいアーティストを見つけたー」っと思ったんです。
矢「いやー、懐かしい。何だか松宮さんのしゃべり、いいですねー。すごいなあ」
--- 4月下旬リリースのを3月頭でかけるわけですから、サンプル盤が配られ始め、放送日解禁直後って感じですね。
そういう訳で、その当時はもう松宮さんとは面識もあって、お互いご存知だった・・・。
矢「ええ。よく食事なんかもご一緒しましたが、赤坂のインドネシア料理を食べに行ったりもしました。それで、その頃『サーフ』のサウンドステッカーを作ってみないか、という話がきて、もうその時は3枚目のアルバムのレコーディングをしていたんだと思うんですが、その合間に作りました。」
サウンドステッカーと後テーマについて・・・
--- サウンドステッカーやジングルはそれまでに作ったことがあったんですか?
矢「いえ、全く!(笑) だから作り方もわかんないし、海のものとも山のものとも、という感じで・・・。しかも、時間が短いですよね、3秒とか10秒とか。」
--- 番組サイドから、何か具体的な要望はあったんですか?
矢「スローのもの、テンポの早いものをいくつか。あと、秒数ですね。3秒、10秒ぐらいで、と。」
--- 制作にあたって、これをイメージしました、ってものはありましたか?
矢「(山下)達郎さんですね。達郎さんって、CMとかパッと短いのをよく作ってらっしゃったじゃないですか。特に、オープニングで使って頂いたものはそうです。」
--- 作曲、アレンジはもちろん矢野さん。
矢「そうです。」
--- ”♪SURF&SNOW〜”って歌ってるのは?
矢「ワンステのボーカルのなかやん(中川さん)です。」
--- コーラスの部分も?
矢「ええ、多重して作りました。スロー、アップテンポ含めて全部で10近く作ったんじゃないでしょうかね〜。で、それをDATに入れて、お渡ししました。今でもどこかに取ってあるはずなんですけどね・・・、聴いてみたいな・・・」
(と言って、部屋の中のDATをごそごそと探してみたところ)
矢「ありました、ありました!これです。 いや〜、懐かしいな〜。早速聴いてみましょうか。」
(DATのレーベルに書かれたタイトル文字も結構色褪せてます。もう、かれこれ7年前ですからね・・・)
---(聴きながら)あー、これはCM入りの前で良く使ってましたし、あ、これはCM明け用ですね。
うわあ、感動です〜。ラジオで聴くのとはまた違って、マスターテープですから音が良いので、ディーテールも鮮やかですよね〜。
矢「せっかくですから、これ、サーフのHPにアップしましょうか?」
--- え、あ、えっと、いいんですか?!(かなり動揺) でも、著作権とか・・・
矢「だって、僕が作ったんですから、問題はないでしょう。僕がいいっていうんですから(笑)。一応、ボーカルのなかやんには言っておきます(笑)。
それに、実はこれ、TBSからもギャラ発生してないんですよ(爆)。」
--- でも、作って欲しいっていうオファーは正式にはあったんですよね?
矢「もちろんそうですけど、何かこう、頼まれるだけでうれしくて、松宮さんとワンステのつながりだけでこういう話になって、それだけで光栄だったから、良かったんです、それで。」
--- いや〜、それはビックリしました。では、お言葉に甘えさせて頂きます〜。
その音を聴いて、皆さんがその時のことをいろいろ思い出してくれるといいですね。
それから、後テーマに使われた「さよならは言わせない」ですが。
矢「2枚目のアルバム(「Gimme Your Smile」)に収録してますが、1枚目と2枚目合わせて1つ、合わせてワンステ、みたいなところがありまして、すでに完成してましたから、(ボーカル抜きのバージョンを)使って頂くことになりました。」
ピンチヒッターDJも担当・・・
--- それらの音が使われはじめたのが、94年10月5日からなんですが、その直前の9月5日にワンステ3人で「サーフ」を放送しました。松宮さん恒例夏休みのときのピンチヒッターDJで。
矢「つらいー、頭痛い〜(爆)。あれは1番悪かったのは僕なんですけど。足引っ張っちゃって・・・。」
--- その時の、特に思い出したくない思い出は?(爆)
矢「最後の最後に進行間違っちゃって、時間間違えて早く終わっちゃったんです。大爆発〜! これは僕です(笑)
ラジオって、聴くのと出るのとは大違いで、しかも松宮さんの番組ですからいくら一生懸命やっても、とてもじゃないけれど、しゃべるのは難しかったです。番組の流れ、曲のイントロの秒数などの約束事がきっちりしてましたし。」
-- でも、ライブでもMCなどありますよね?
矢「いや、やっぱり違いますよ。ライブでは曲の合間にMCですし、時間的制約もそんなないですし。話がのらなかったら、すぐ次の曲へ(笑)。演奏が主じゃないですか、僕らは。だから、(ラジオは)主従逆転。」
赤坂ライブについて・・・
--- ライブといえば、ちょっと詳細な日時が調べきれてないんですが、プロデューサー・松宮さん、司会・小林アナの「第162回赤坂ライブ」、TBSホールでのライブ番組ですが、それにも出演なさって。何でもワンステとして3回目のライブだったそうですね。実はまたその時のテープがありまして(笑)
矢「(ギターを弾く)指、固まってました。(笑)・・・あ、でも結構ソロもまーまーやれてるかな。(笑)」
--- この時は、ホールの開始ベルが壊れて、なんと松宮さんの「くちベル」で始まった、って小林アナが言ってました。それから、松宮さんの思い出っていったら何でしょうか?
矢「そうですね、いろいろあるんですが・・・、ビルボードの話、知ってます?」
--- 高校の時から年間購読(日本でそういうことをしている人がほとんどいなかったころから)していたという・・・
矢「で、相当な量になりますよね(編注・ビルボードは週刊)。そのために、なんと倉庫を借りてらっしゃったんですって!」
--- 置ききれないから。
矢「置ききれないから。驚きました〜。」
ワンステ、メンバーのその後・・・
--- そのあとワンステは残念ながら97年に解散ということになるんですが、私はそれをNACK5で復活した「サーフ」で遅まきながら知りました。えっと、現在ワンステの皆さんは・・・?
矢「ボーカルのなかやんは、現在休養中です。良く会うんですが。去年はユニットを組んだりしました。ロックっぽいものをやろう、ということだったんですが、ワンステと似てたりして(笑)。あ、うちにいるハムスターは、なかやんからもらったものです。
ベースの工藤君は、教則本を出したり、ゴスペラーズのサポートをやってたりします。」
--- 矢野さんは?
矢「作曲やアレンジをしたり、自宅で音楽教室、レッスンをしてます。」
--- 今、何人ぐらいいらっしゃるのですか?
矢「10人ぐらいですね。98年頃からです。他には、今年HPを立ち上げて( http://www2.odn.ne.jp/~cbx73110/ )その中で何が出来るかということで、実験的に自分の音楽をアップしたりしてます。
それから、HPを見て『ワンステ聴いてました』という方がメールくださって、今レッスンにいらしてます。」
--- そういう展開、ネットならでは、ですよね。私も矢野さんとコンタクトがとれて、今日矢野さんにお会いできたのだって、ネットのおかげですから・・・。
今日はどうもありがとうございました!
矢「楽しかったです。ありがとうございました!」