A・I
注)ねたバレあります。
まあ、一言でいうと、「ピノキオやりたかったけど権利関係がめんどくさいんで、同じような話をでっち上げて撮っちゃった」映画なんですけど。
スタンリー・キューブリックが死ぬ前まで撮影の準備をしていた映画、っていうことで話題になっていましたが、ちょっと頭を冷やして考えれば、「キューブリック、特に題材なんか選んで無いじゃん」ってわかりそうなものを。
でも、特に観る側からすれば、それがキューブリックであってもスピルバーグであっても宮崎駿であってもティム・バートンであっても椎名桜子であっても(よくこの名前覚えてたなあ)二時間楽しませてくれたらいいわけで。二時間半あったけど。
ストーリーは、「愛情」をインプットされた人工知能(AI)が、時を越えて、「母親に愛される」という、ただそれだけの望みを叶えるというおとぎ話なのですが。
早い話、「ママ!ママ!ぼく、いい子になるから愛してちょうだい!」を二時間半かけて子役に言わせつづけるあざとい・・・あわわ、心に染みいる映画なのです。
どうせスピルバーグが撮るのなら、いっそのこと最後に出てくる宇宙人もETにしてしまえばよかったのに・・・とか思いましたが。おとぎ話なんだからそのくらい遊んでもいいんじゃないかな。それか、「未知との遭遇」のエイリアンとかね。あの、抽象画みたいなエイリアンはどうか?というか、尖りすぎ。刺さるぞ、あれ。
僕としては、ラストでは、スクラップ同然となったAIが、警察に保護され、母親に面通しをされるシーンを、是非こんな感じで・・・
「奥さん、このロボット、あんたのだよね?駄目だよロボット勝手に捨てちゃ。法律によって、ロボットを無断で捨てた者は懲役10年以上の厳罰を処せられるんだよ、わかってんの?」と警官に言われ、がっくりうなだれる母親。
「ピピピピ・・・ママ・・・ママ・・・」
「ほら、可愛そうに。このロボット、ずっとママ、ママって。見てるこっちが辛くなってきやがる」
「ママ・・・ちがう・・・ママじゃない・・・ママ・・・ちがう」
はっ!と顔を上げる母親。「ママちがう・・・ぼくのママじゃない・・・ママ・・」
「坊や!ああああ、なんてこと!」
「ママちがうママちがうママちがうママちがう」「坊や!坊や!」
「おい君、この人が君のママなんだろう?」「坊や!ごめんなさい、ああ、お母さんを許して・・・」
「ちがう・・・ぼくのママじゃない・・・」
そして号泣!号泣っすよ!少なくとも、野村芳太郎ならそうしてくれたはずさ!(「鬼畜」しらねえ人にはわけわかんねえボケでしたね。陳謝。)