夢と現実が混乱したことはある? お金がある
のに万引きしたり、落ち込んだり……。私が異常
だったのか、時代のせいなのか。ありがちなただ
の“つまずき”だったのか。ただ、とても寂しか
った……。時は1967年。17歳のスザンナ・ケイセ
ンは、ごく普通のアメリカのティーンエイジャー
だった。混乱し、不安に苛まれ、自分の周囲でめ
まぐるしく変わる世界に意味を見出そうと必死に
なっていた。彼女はアスピリンを大量に飲んで自
殺を図り、軽い気持ちで精神科に入院する。そこ
で診断された病名は“ボーダーライン・ディスオ
ーダー(境界性人格障害)※”。切れてしまいそ
うな神経を抱え、とまどい、揺れ動くスザンナ。けれど、この病院で出会った風変わりな女性た
ちは、彼女の親友になるだけでなく、見失っていた自分自身を取り戻す道を明るく照らし出して
くれた――。
※【ボーダーライン・ディスオーダー】
自己のイメージや長期的な目標、どんな友人や恋人を持つべきか、どんな価値観をとるべきかに
自信が持てない症状をいう。