ネットバイオレンス
     〜名も知らぬ人々からの暴力



++単発・再放送++
(2001.7.19*本放送は2000.11.11)

亮子は1年前夫と離婚し、現在息子と二人暮し。 今住んでいるマンションの住居費は別れた夫が慰謝料として負担している。 昼は実家の母が息子の面倒をみてくれ仕事に没頭する日々だ。 彼女は、恋人と別れたり夫と死別・離婚した女性が意見交換をしているPC上のフォーラム・シングルズに参加していた。
ある日、夫に暴力をふるい離婚したという新入りのメンバーに、自分が結婚している時結婚の犠牲者だと思っていたという体験を実名に近い座間アナンという名で書きこむ。 フォーラム内ではアナンへの激しいバッシングが始まった・・・。

確かに随所に?というところはありましたね〜。
たとえば、ハンドルネームとその人が語ったことという少ない(しかも不確かな)情報をたよりに相手のところまでたどりつくところとか、普通はなかなかあんなに簡単じゃないですよね〜。
でも、大阪ヨーコも「自分が世の中に効果的に存在してるか確認したかった。」ので、探せばわかるように事実をほのめかして書いていたところはありましたよね〜。

匿名性の高いある集まりの中でちょっと実名に近い名前を語る〜自分の存在を示したくなる瞬間・・・
実際にその人に直にかかわりたいという気持ちが底にあるんでしょうね。
そういう集まりの中で正直な気持ちを語ったばかりにバッシングが始まるのは、自分のケースも含めて私も何度か経験してきました。
誰かの肩をもったがために自分が一緒にたたかれるということも、匿名の世界なだけに行きつくところまで行くのがこわいよね〜。
でも、このドラマの主人公、亮子はその相手を探し出すところがすごい!
エネルギーあるよね〜。

それにしても、バッシングしてくる主な4人は同じ人だったんだ〜。
そういえば4つとも食べ物の名前がついたNHだったから勘の良い人なら最初からわかったのかも!?

ドラマの中に出てくる大企業の製品の不買運動。 クレームに対する企業の窓口の対応が悪かったっていうあれだよね。 ネットだけの世界で実体がわからない者同士が結束をかため大きな力となることもある。 そして、そのエネルギーが負の方向を向いた時は本当にこわい・・・。

だけど、ネットにはもちろん良いところもある。 最後に、亮子がオフ会で火種の元となった投稿をした神戸メリケン波止場さんと会い、母の変わりに娘が投稿したこと、亮子のレスで母が救われたということを知るシーンは感動した。 すっごく良かった!

ネットという無機質なせ界、希薄に見える中にも、亮子の言う肌と肌との触れ合い、ぬくもりを感じる事もできるんだという希望を持たせる終わり方だった。
ネットの良い所と悪い所、両面をきちんと描いているところが良かったと思う。
ラストシーンの、素弘の亮子を移したビデオを見る優しい目が印象的だった。