ゴジラについて

 シリーズについて感じること
これまでのシリーズは大きく分けると、
第1シリーズ  1作目「ゴジラ」から9作目「怪獣総進撃」
第2シリーズ  10作目「ゴジラ・ミニラ・ガバラ」から15作目「メカゴジラの逆襲」
第3シリーズ  16作目「ゴジラ昭和59年版」から23作目「ゴジラVSデストロイア」
第4シリーズ  24作目「ゴジラ2000ミレニアム」から現在まで
に分類されると個人的に考えている。

 第1シリーズは円谷英二のゴジラであり、大人の娯楽としての作品の要素が強かった。
今見ても、特撮はすばらしいし、音楽やストーリーも充実したものであったように思う。ミニラの出現を除いては、そこそこリアリティも感じられたし、大人になった自分がビデオで当時を回顧するのには、この作品群がよいと感じる。採点簿もこの時期の作品であればどうしても甘くなってしまう。

 第2シリーズでは東宝チャンピオン祭りの一環でアニメと併映されるなど、子ども向きの作品となった感じがする。
作品コストが安く抑えられ、怪獣同士の格闘に映画の重心が強く置かれている。そのこと自体、当時子どもだった私としては、悪いことではないし、第1シリーズよりも楽しい作品が多かったように感じる。実際、今の子どもが見てもこの第2シリーズの方が楽しいのでないかと思う。このシリーズのゴジラを愛せない人は真のゴジラファンではないと密かに思っている。

 第3シリーズでは、第1シリーズを観てきた子どもたちが大人になり、ビデオの普及も手伝って、ゴジラに対しての鑑賞眼がかなりディープになってきた。このシリーズを振り返ると、ゴジラを細かく観る観客(いわゆるゴジラマニア)の声に応えたい(媚びたい)、子どもにも受けたい、観客動員数も稼ぎたい、しかも低予算で作りたいという東宝の悩み(というか、欲望)が感じられる作品群であったように思う。そのせいか、脚本は大人向けで、小難しいくせに、格闘シーンは長くしかも光線(CG)中心で、キャスティングにはお金はかけられない(決して俳優が悪いという意味ではない)で、結果的につまらないものが出来た、そんな感じがする今日この頃である。

 第4シリーズは、現在も進行中である。あの平成ガメラシリーズの金子監督が最新作を造ると言う事でかなり期待されているが、今回のGMKが大ヒットして変にシリーズ化するは避けて欲しいと思っている。(映画を見た限りではそれは取り越し苦労のようであった。)百人いれば百通りのゴジラがあるように、いろいろな人の作品が製作されなければ、ゴジラシリーズは終わってしまう危険性がある。東宝は安直な金儲けには走らないでもっと試行錯誤や冒険して欲しいと心底願っている。キングギドラだけのゴジラ(ゴジラは端役)とか、怪獣が10匹以上出るゴジラ、など様々なバリエーションが展開されることを願っておりますし、ファンもそれについていけるような懐の広さが今後必要ではないかと思っております。

作品名 初見時期 感想 個人的な採点
ゴジラ 1990頃
wowow
この作品は、私が誕生する以前の作品であり、初見は25歳頃でした。モノクロ作品ということもあり、すでに一定の完成品を見ている私にとっては特撮としての細工が云々というのは、むずかしいとは思いますが、少なくともストーリー展開はシリアスでもあり、人間ドラマとしても、悲恋や、核への批判など、社会的なメッセージ性もあり、内容は濃いものでした。ゴジラのバックボーン的な作品であり、大人向けであることなどから考えると、やはり傑作であるいう評価が正当であると思われます。 ★★★★★
ゴジラの逆襲
1990頃wowow
前作の続編であるが、作品としてはかなりレベルが下がったなと言う印象です。このあと、シリーズが中断したのも、単なる怪獣の格闘という内容であったのが、大人の娯楽として物足らなかったのではないかなと思っています。 ★★★
怪獣王ゴジラ - 見ていません -
キングコング対ゴジラ 1970頃
テレビ
娯楽作品としては、次の作品と同様に、大人の正視に堪えられる作品であるし、率直に面白いと感じました。東宝作品は喜劇的な作品が多いのですが、この作品もその要素がたぶんに含まれる明るい作品でした。後に、造詣として絶賛される、Gを生み出した作品でもあります。 ★★★★★
モスラ対ゴジラ 1970頃
テレビ
怪獣としては女性的なキャラクターであるため正義と悪との対象がこの作品では見事な対比となっています。暴力と平和、男性と女性、剛と柔など、対比される部分は多いし、また開発や資本家への批判など脚本としては内容は盛りだくさんで見るところの非常に多い作品であります。 ★★★★★
三大怪獣地球最大の決戦 1970頃
テレビ
おそらく、円谷英二氏はこの映画で怪獣映画を一段落させようと思っていたのではないか?内容は子供心に面白かったし、怪獣がたくさん出ているのは子供心にお得な感じでした。ストーリーも王国の皇女が金星人になるという、奇想天外なストーリーでそれが子供向きでないところが良かったです。 ★★★★★
怪獣大戦争 1970頃
テレビ
この映画で旧に子供向きになったような気がしますね。まだ登場人物に子供が出てきていませんがゴジラがシェーをするなど子供を意識したな感じでした。でもX星人の女性がすべて同じ顔とはショックです。水野久美さんの派手な顔立ちが印象的な映画でした。 ★★★★
ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘 1970頃
テレビ
青春ドラマというか若大将シリーズ的な内容でしたが、怪獣がエビそのものでしかもモスラは出ていないのに等しい、怪獣映画というよりは若大将が加山雄三からゴジラになったようなものでしょうか?鼻の横を掻いたりしていますから怪獣映画を逸脱しています。平田昭彦氏の役柄はいいですね ★★★
怪獣島の決戦ゴジラの息子 1970頃
テレビ
ゴジラに子供ができたということで、子供向けもほどほどにしてほしいという感じでしたが、まだ子供のキャスティングはなかったですね。最後に雪の中で抱き合って冬眠するところがなんとも泣かせる内容でした。(笑)カマキラスにクモンガのキャラは怪獣というよりも昆虫そのものでもう少しひねりが欲しかったです。 ★★
怪獣総進撃 1968
映画館
これまでの怪獣をすべて出演させるという内容でものすごくゴージャス。子供たちの見る映画の決定版でした。僕自身子供心にインパクトがありましたし、世界中の都市を破壊するところは、地球規模で破壊活動が行われているという感じで感激でした。内容のほうは大人中心のキャスティングで最後の大人向けのゴジラというイメージが強かったです ★★★★★
ゴジラ・ミニラ・ガバラオール怪獣大進撃 1969
映画館

思い切り子供向けの作品で、マニアからは酷評されたようですが、子供の「ゴジラを見たい」という気持ちには応えているような感じがしました。ストーリーもファンタジックで、そんなに悪い作品ではないと思うのですが、上映時間はかなり短くなったところからも、お子様向けというのが顕著になったことを示しています。

★★★
ゴジラ対へドラ 1971
映画館
なぜか公害という社会的な問題を取り上げ、急に社会派の映画になってしまいましたヘドラの目玉を抉り出すシーンやゴジラの手が白骨になるシーンなど、かなり子供向けではないオカルト的な内容になっていました。映像もシュールな内容でこれが70年代という感が強かったですね ★★★★
地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン 1972
試写会
一気に子供向けになってしまい、プロレス的な映画になりました。それはそれで子供からは喜ばれたようで悪いことではないと思うのですが、マニアからは不評だったようです。ガイガンはこのあとの映画でも出ますがなかなかかっこよかったです。目はツッパリのサングラスというかX星人のようです。 ★★
ゴジラ対メガロ 1990年頃
ビデオ
なんと言ってもジェットジャガーですね。ウルトラマンでもないしかっこ悪いです。顔が骸骨みたいですし、急に大きくなるところが×です。それでもメガロのダム破壊のシーンはなかなか見ごたえがありました。唯一の見所という感じでしょうかゴジラの目がとても可愛いです。つぶらな瞳に思わず涙。子門正人の歌も泣かせます。
ゴジラ対メカゴジラ 1974
映画館
ついにゴジラがロボットになってしまった。デザインはかっこいいの一言に尽きます。ちなみにゴジラのデザインはこの頃、かなりかっこ悪くなっていました。やはり怪獣は目が小さくないと迫力がありません。キングシーサーがお助け怪獣として出演しますが、沖縄の守護獣というよりも沖縄の観光PRという感じでした。この映画でアンギラスがコテンパンにやられてそれ以来スクリーンに出ませんが死んでしまったのでしょうか? ★★★
メカゴジラの逆襲 1990頃
ビデオ
かなりのマニアックな作品でこれを見ている人は本当のゴジラファンといえるでしょう。作品の出来不出来はともかくとして、平田昭彦のゴジラシリーズでの最後の作品ですし、藍とも子がいいとか怪獣そっちのけの話題が多い映画でした。チタノザウルスはシリーズの中でも、もっとも知名度の低い怪獣ですが、21世紀には復活するかもしれません。デザインは悪くないと思うのですが。 ★★★★
ゴジラ昭和59年版 1984
映画館
長い間、作られなかったゴジラが多くの人々の要望に応えてついに復活!しかし、内容は僕的には今ひとつでした。サイボットゴジラは失敗かなと感じますし、武田鉄也の出演シーンはシリーズの中でも一番見たくないシーンでしたね。この後、シリーズが中断したのもわかるような気がします。沢口靖子が次にゴジラに出るのがいつになるか興味津々です。
ゴジラ1985 - 見ていません
ゴジラvsビオランテ 1989
映画館
この作品は大森一樹がゴジラを撮るということでかなり期待されました。敵キャラが今ひとつ魅力が無かったのは残念ですが、自衛隊の映像や戦闘シーンはこれまでのゴジラ映画にはないリアルさですし、高嶋弟が良かったです。藍とも子のご主人の峰岸徹も良かったですが、夫婦でゴジラ映画に出るのは難しいことは今後のシリーズで証明されるはずです。 ★★★★★
ゴジラvsキングギドラ 1991
映画館
ついにキングギドラが復活。北海道での対決シーンは感動のあまり号泣でした。しかしギドラの首が吹っ飛ぶシーンはショックが強すぎでした。ぼくの中では怪獣王はゴジラではなくてギドラですから。タイムマシンというストーリー展開は、アイデアマン大森氏らしいものでしたが、なんか嘘っぽくてよく無かったです。前作のリアルさが無くなったのは残念です。 ★★★★
ゴジラvsモスラ 1992
映画館
モスラも復活です。しかし、あまり感動は無かったですネ。バトラもデザインは悪くないけどインパクトの無い敵キャラでした。最後の光線業の応酬は観ていて、目が痛いだけで迫力は無かったですね。前作のモスゴジが名作だったので時代は変わったなという感じでした。 ★★★
ゴジラvsメカゴジラ 1993
映画館
メカゴジラも復活ですが、前作のメカゴジラのほうがかっこよかったですね。ついでにラドンも復活していますが、個人的にはラドンに思い入れアリなので、そっちの方が嬉しかったりしました。この映画の原田大二郎の切れた演技が良かったです。正義と悪との境目が難しくなってきた今日ですが、原田氏の演技を見てるとGフォースが善か悪かよくわからないくらいに鬼気迫っており、シリーズ屈指の名演ではないでしょうか? ★★
ゴジラvsスペースゴジラ 1994
映画館
見るべきもののまったく無い映画です。ゴジラの子どもは出来るし、(正確には前作で)柄本明はまったくやる気が無いという感じでした。インタビューでもゴジラを映画を馬鹿にしていましたのでキャスティングが悪かったと思います。それにしても他のGフォースの二人はどうしているのでしょう?
ゴジラvsデストロイア 1995
映画館
ゴジラが死ぬというだけの映画でした。やたらと凝り過ぎのストーリーは見ていてしらけました。この頃の作品では東宝もお正月だから作るという感じで、ゴジラに対する愛情のようなものが感じられませんでした。ハリウッドでゴジラを作るので日本版でゴジラが死ぬというのはよくわからない理屈ですが、せめてデストロイアくらいはかっこよいキャラクターにして欲しかったです。それにしてもこれを最後に小高恵美さんを見なくなりましたがどうしているのでしょうか? ★★
ゴジラ(トライスター版) 1998
映画館
あのインデペンデンスデイの監督とジャンレノですから観る前から、話題沸騰、興味津々でした。でも作品としては観ていて退屈で途中で寝てしまいました。オープニングは迫力があったのですが、卵からたくさんゴジラが出てくるとかになるともういけません。とはいうもののハリウッドで続編が製作されれば見に行くと思います。アメリカのゴジラだと割り切ればいいのかもしれません。アメリカ人の評価も聞きたいものです。 ★★
ゴジラ2000ミレニアム 1999
映画館
途中までは特撮を含めてすごく良かったんですが、UFOと宇宙人、名前を一度聞いてもすぐ忘れるような(オルガとか言う)敵キャラはいけません。できればゴジラのみの作品で、何もかも破壊するようなパワーあふれる映像にして欲しかったです。この映画では唯一阿部寛は良かったです。今度は善い者でお願いします。
ゴジラ×メカギラスG消滅作戦 2001
ビデオ
とにかくゴジラ映画というより田中美里と星由里子の映画で、ゴジラというよりNHK朝の連続ドラマ「あぐり」のリメイクですね。敵キャラはバトラとカマキラスを足して2で割ったようなキャラですぐに形態を忘れてしまうことは必至です。最近沢口靖子と星由里子は親子役で競演していますが,ゴジラつながりで競演している俳優さんを見るとうれしくなります。というわけで、次回は沢口靖子さんと星由里子さんでお願いします。 ★★
ゴジラ・モスラ・キングギドラ
大怪獣総攻撃
2002
映画館
新聞評などを読むと、第1作以来の名作と書かれていましたので、期待を膨らませて観にいきました。私としてはこの作品の最高の見せ場はバラゴンとの対決シーンです。バラゴンが殺られるところのバラゴンの表情は見ていて悲しかったです。これ以外の特撮シーンも他の作品を越えたという印象で、ドラマ部分も充実していました。キャスティングも特撮ファン泣かせで、現在の日本の映画界の現状でこれ以上の作品は望めないと思います。新聞評どおりでした。 ★★★★★

シリーズについてのデータについては以下のサイトをご参照ください。