仮面ライダーについて

 仮面ライダーシリーズについて
 ウルトラマンが帰ってくるのとほぼ同時期に仮面ライダーは登場した。ライダーという名前からもわかるとおり、全てのキャラクターはオートバイに乗っている。例外的に四輪車に乗る場合もあるが、ロードスポーツからトライアルまで多種多様なバイクに乗っているのが仮面ライダーの特徴である。
 もう一つは変身することが特徴である。これはウルトラマンでもその他のヒーローでも同じであるが、仮面ライダーの変身は変身するときにポーズを決めて、「ヘンシン」と叫ぶ一種のスタイルが確立されているところが違いである。この「ヘンシン」は大流行語になり、社会現象に発展したくらいである。
 当初はウルトラマンのほうが人気があったのであるが、徐々に人気が出始めた。人気の一因は、トレーディングカードの発売である。
正確には仮面ライダースナックというカルビーのお菓子のおまけであるが、本体のお菓子の方は人気が無く、もっぱらカードの収集が人気の的であった。スナックの方は食べもせずにたくさんのお菓子が捨てられたのは社会問題になったほどである。
 仮面ライダーの番組の特徴としては常に正義と悪とは何か?を考えていることではないだろうか。
悪といえば、当初ショッカーという組織であり、以降様々な悪の組織が生まれた。しかし、現在のクウガやアギトでは悪の組織という形ではなく、人々の心の中にすむ心の闇や、無差別に人を殺す暴力的あるいは破壊的精神を悪と考えるようになった。
これは製作者の悪に対する哲学が時代とともに変化していることの現れである。また悪が組織化されていたのであるがクウガから集団的になっているのも、時代を感じさせる。
 このシリーズは大きく分けると、ZXまでのシリーズ(前半)と以降のシリーズ(後半)である。前半は子ども(すなわち我々が少年であった時代)を対象にしていたが、その子どもが成長するにつれて、徐々に目が肥えてきて、本物志向(この言葉が正しいかどうか自信がない)を追求するに連れて、製作サイドもそれに追随していったように、感じられる。


 仮面ライダーについて
  仮面ライダーは2年間に渡って放送された。
★ 第1クール
仮面ライダーのストライプが無いタイプである。マニアの間では、このライダーが真のライダーだとされ、神格化されているのであるが、個人的にはストライプありの方が好きである。
とにかく怪人が怖い。目が小さくて、中に入っている人間の目が見えるのであるが、そこに表情のようなものが生まれて、恐怖感が演出されていた。戦闘員も顔に覆面を被るのではなく、顔に直接ペイントしていたのが、このメイクは恐怖感があった。この作品では、本郷猛を演じる藤岡弘さんがスタントから何から仮面ライダーの全てを演じていた。現在の常識では考えられないことである。しかし途中事故にあったため作品の続行が難しくなり急遽第1クールが終わってしまう。
★第2・3クール
仮面ライダーが、ストライプ1本になって、演じるのも佐々木剛氏となった。柔道一直線で敵役だったので、イメージは良くなかったが、ショッカーに幹部役のゾロ大佐が現れ、ストーリーは重厚になった。また登場人物も山本リンダさんなどが出演し、明るくなっている。
★第4クール
お正月に本郷猛がカムバックした。これにはもう感激でした。ライダーダブルキックも子供心に嬉しくて、うるうるしていました。以降、何度か本郷猛が出演する回があります。第4クールがシリーズ中一番楽しかったように思う。
★第5・6クール
再び本郷猛が、主演となり、ストライプも二本になって、変身ポーズも変わり、心機一転という感じでした。地獄大使がこのころから登場しており、ライダーの中ではもっとも充実した時期であったように思う。怪人のデザインも洗練され、6人の偽者ライダーが主演したのもこの頃で、物語も最高潮に達していたように思う。
★第7クール〜最終回
ダブルライダーの出演する回が増え、怪人もゲルショッカーとなって、二つの動物を組み合わせたタイプになった。最後のショッカーの首領はあっけなくやられてしまい、もう少し、強さのようなものがあっても良かったのではないかと感じている。



 仮面ライダーV3について仮面
  第1話からいきなり、両親を殺されるというハードなストーリー展開。主役の風見志郎は宮内洋さんが演じていますが、ミスター特撮スターとでも呼びたくなるような人です。人生そのものが特撮ヒーローという感じで、見栄の切り方は独特で、目つきもヒーローならではの鋭い眼光でとてもかっこよかったです。ライダーマンも登場しますが、こっちも悲しい人物設定で、孤独なヒーローというライダーの宿命のようなものを感じます。怪人は機械と動物をあわせたもので、中には笑えるものもありますが、デザインは仮面ライダーのもののほうが洗練されているように思います。


  仮面ライダーXについて
 とにかく主題歌が凄いです。一度聴いたら忘れられない感じです。マスクドライダーフェスティバルで水木一郎さんが鬼気迫る迫力で歌っていました。内容は剣を使うようになって殺陣があたらしくなったように感じました。


  仮面ライダーアマゾンについて
 変身の時の「ア・マ・ゾ・ン」という掛け声と、やたら上半身裸の主役、野生的といえば確かにそうなんですが、なんか違うような?石ノ森氏のライダーらしいデザインで悪くはないと思うのですが、やはり奇天烈すぎて、長続きしなかったですね。2クールで終了しました。


  仮面ライダーストロンガーについて
 ついに出ました。女ライダー!タックルという名前でてんとう虫がモチーフになっています。ストロンガーは四輪車に乗っています。試行錯誤の感じられる作品ですが、さすがに3クールで終了。最終回で全ライダーが総出演するのは感動モノでした。


 仮面ライダーについて
 シリーズ終了後、4年間のブランクを経て復活。主演はあの村上弘行であったが、視聴率は良くなかったようだ。再登場にはまだ時間が短すぎたのかもしれない。このライダーは通称スカイライダーで空を飛べるというのが、特徴です。それにしても、少し先輩ライダーの出演が多すぎたような気がするんですが・・・。おやっさん役は塚本信夫さんでマットの初代隊長でした。


  仮面ライダースーパー1について
まだ観ていません。


  仮面ライダーZXについて
 特別番組として作られた。約一時間の番組であるが中身はかなり濃い。歴代ライダーは全て登場するし、地獄大使も出演する。ただし、コスチュームは一緒だが、役名は「暗闇大使」である。地獄大使とよく間違えられると怒るシーンは思わず笑ってしまうが、どうも笑うシーンではないようであった。主役は菅田俊さんで最近、よく東映の映画に出演している。ZXはゼクロスと読ませ、この番組以外では雑誌などの企画に活用されていたようである。


  仮面ライダーBLACKについて
 石ノ森章太郎が若干であったが、シリーズ化して連載されたものの、映像化である。かなり気合の入った番組で、変身後に間接部分から煙を出すところは、迫力がある。バトルホッパーというバイクも斬新なデザインで、怪人のデザインもかなりクリーチャーな雰囲気である。大人向きに作られた感じもするが、回によっては子供向けのストーリーも多い。BLACKでもっとも特筆すべきは、シャドームーンで、この造詣は素晴らしい。メタルヒーローシリーズがこの頃作られていたが、メタリックな雰囲気と、仮面ライダーの生物的な雰囲気が対比され、それがまた乙である。
 脇役キャストに少し魅力が無いことを除けば、今見ても十分迫力のある作品である。


  仮面ライダーBLACK RXについて
 名前の通り、BLACKの続編である。デザインはほとんど一新され、首周りを太くした為、逆三角形のフォームが強調され力強さが感じられるようになった。BLACKの造詣も素晴らしさを感じさせてくれたが、RXを観ると、こっちの方が断然良いとおもわせるとこらのデザイン力は恐るべしである。このデザインは前作と同様野口竜氏であるが、もう一人特撮の巨匠、雨宮慶太氏の名前がクレジットされている。敵役のクライシス帝国の幹部のデザインを見ると、雨宮氏によるものであることが良くわかる。RXは、バイオライダーやロボライダーに変身するなど、バリエーションに富み、途中からシャドームーンも出るなど、かなり見応えのある作品だと思うのだが、どういうわけか、最終回にまたしても歴代の先輩ライダーが登場してしまう。この二年間で苦労して、独自の世界観を築いてきたのに、これで全てがぶち壊しである(涙)。この最終回は完全にアトラクションショーのような展開で、唐突に終末を迎えるところを考えると、前作のクジラ怪人が現れるところからの緊迫感のあるストーリー、クライマックスでのシャドームーンとの戦いの盛り上がりなどシリーズとしての巧みさが感じられたのに対して、この続編ではずいぶんと劣っている。造詣が素晴らしい作品だけに残念であるといえる。


  真仮面ライダー序章について
石ノ森章太郎氏が企画の段階から加わったということで当時特撮マニアの間で話題が沸騰した作品である。これまでのメカニカルな一面のライダーとはうって変わって、生物的なフォルムでほとんどバッタといっていいのではないか。この仮面ライダーはバイクに乗らない。また敵の結社も財団である。生物とか遺伝子とかそういう科学的なものにメスを入れるための作品であったのだろうか?ストーリーも多分子どもでは理解不能なレベルにあり、かといって大人が満足できるものかといわれればそれも疑問?である。ビデオ作品であるのでこういう冒険もありかなと思うところである。


  仮面ライダーZOについて
この作品もビデオ作品であり、主役はあの伝説の名作ブルースワットのシグ役の土門廣さん。監督は雨宮慶太氏であり、ハカイダーが好評であったのを受けて作られている。当然タッチも良く似ている。劇中の怪人も気持ち悪いの一言で着ぐるみを使ったものではなく、マリオネットのようなものであり、それをアニメーションのようにして動かす手法である。格闘シーンの迫力には欠けるが、リアル感は相当なものである。雨宮氏の作品はこの作品よりもゼイラムなどは抜群の出来栄えである。やはり雨宮氏としては彼独自の世界を切り開く為にはオリジナルのキャラクターで勝負をしたいと考えているのではないのではないか?東映には義理があって作ったという印象が強かった。


  仮面ライダーJについて
またビデオで観ます。


  仮面ライダークウガ
いまさら言うまでも無くこのシリーズの最高傑作である。では何故最高傑作なのかを多角的に検証したい。

★ キャストについて
 主人公のオダギリジョーは最初、線が細いので仮面ライダーのイメージには程遠いと心配であったが、彼独自の仮面ライダーを確立させていた。まずその役者としての素晴らしさを絶賛したい。次に一条刑事こと葛山氏であるが、線の細い主人公とは対照的な、準主役で少し前なら無条件でこの人が主役だったのではないかと感じている。そのくらい存在感があるキャラクターである。それ以外の脇役も全ていい。最高のキャスティングである。キャストにお金がかかると良い作品ができると信じている輩がいるようであるが、その迷信もこの作品で払拭されている。また毎回出演する敵役の人間体もすばらしい。特殊なメイクを用いずに、誰が見ても悪そうな印象を与えているところは、演出の力ではないか?

★ 撮影方法について
 次に撮影方法であるが一作目を見て唖然とした。ハイビジョンがクリアでありながら、鮮明な中に潜む恐怖感が見事に演出されている。それにしても一作目からいきなりヘリコプターを使っての撮影とは凄い。この作品にかけるスタッフの意気込みというものは相当なものである。全編が暗い色調であり、明るい部分は少ないが、それが初期のライダーのタッチを彷彿させている。

★ 敵役について
 これまで明確な組織であったのであるが、今回は集団である。メやゴという名前でその集団は括られ、回を重ねるごとに、強い集団と戦うという筋書きである。この集団には征服という目的はなく、単に殺人をゲームとして楽しむだけの、集合体である。これまでのショッカーを代表する組織を暴力団とするなら、今回のものは街の不良グループ程度のものである。しかし、近年では少年犯罪が多く、衝動的な犯罪や、心の闇から生まれた犯罪が多数起こっている。こうした時代背景から、悪に対する見方が変わってきたことを感じさせる。このあたりの変化、時代を見る目をもって製作されていることでも、この番組が傑作であることが理解できる。

★ スタントについて
 これまでのバイクアクションとは違いトライアルを中心とした、バイク同士の戦いを描いている。新しい試みであり、スタントマンはバイクスタントのみ別人で演じられており、演者はトライアルの日本チャンピオンだという。このあたりのこだわりも凄い。

★ この番組の欠点
 唯一の欠点は、悪役同士が何をしゃべっているのかわからないところである。特殊な言葉を使うのであれば、せめて字幕は欲しかった。


 仮面ライダーアギトについて

★キャストについて
 途中で出演していた、キノッチ(木野さん)こと菊地隆徳さんが、最高に良かった。で、他はというと、最後までセリフ回しが悪いというか、台本棒読みというか・・・。最初は「これから良くなる」と期待していましたが、最後まで期待には添ってもらえなかったようです。「そんな番組じゃなくて、もっと大らかに見る番組だ」といわれればそれまでですが・・・。

★ ストーリーについて
 心の問題を取り上げるのかと思っていましたが、そうではなくて、異人種に対してどう受け入られるかがポイントのような感じでしょうか?わかりにくいテーマでしたね。ストーリーが全てに一貫しているというのが作品を作り始めたときのスタイルでしたが、作り出すとそれはなかなか難しいことだなと思いました。ウルトラマンガイアもそうでしたが、これからの番組作りでこのスタイルは難しいのかなと考えさせられる作品でした。

★ キャラクターデザインについて
 敵キャラはあの出渕裕さんです。さすがに凄い色使いで、敵キャラが金やピンクで塗られているのにはオドロキです。アギトのデザインは早瀬マサトさんです。当初アギトとクウガの判別が付かない位似通ったデザインでしたが、その後赤と黄色を取り入れたデザインになりました。最初からこっちだったらよかったのにと、残念でした。マシントルネイダーのスライダーモードは不評だったのでしょうか。はじめ見たときは笑ってしまいましたが、子どもにも受けなかったのでしょうか?

★ 総合評価
 テーマがはっきりしない、謎解きのドキドキ感が希薄など、見ていてもどかしさを感じさせる部分が多々ありました。小沢と尾室と北条の掛け合い漫才が唯一楽しめる部分だったような気がします。ただし、映画とスペシャル番組はとても面白かったので、そのせいもあって残念な作品だったと感じました。