どうでもいい話。

ひっそり作った隠しコンテンツですが例に漏れず「隠し」の意味がない自己満足ページです。

おとこのこ、おんなのこ。

女な自分に微かに違和感を感じていた時期があった。つい最近の話だ。

女である自分にやたらと嫌気がさしていた。フニャフニャしている体や

いつまで経っても甲高いままの声。極めつけは月一でやってくる女である印。

その時期が来る度に気分はダーク。何なんだよ、なりたくてなった訳じゃねーや。

そんなことお構いなしで腹は痛いし鬱っぽくなって周囲に当たり散らす。そうしてまた

そんな自分を嫌いになる。

そして周囲の目がイヤになるのだ。

「女の子なんだから」

「女のくせして」

「女の子らしく」

耳をふさいでも目を閉じてもそんな物に限って容赦なく私の中に入ってきてぐずぐずと

私をかき回す。女の子なあたしじゃなく、一人のあたしを見て欲しいんだって。

だから周囲の女の子達が恋をして綺麗になって行く中で私はいつまでたっても子供の

ままだった。女である自分を認めたくないから男を男として認めずに性差を意識しない

付き合いをしていた。それは今でも変わらないかもしれない。それを意識してしまうと

私という個が無くなってしまいそうで怖いのだ。それまでがそれまでだったから。

だから今でも色恋沙汰は苦手だったりする。こんな性格だから人のことに首を突っ込むのは

大好きだけど、それが自分のことになってしまうと急に二歩も三歩も引いてしまうのだ。

人から「誰々と付き合ってるの?」やら「誰くんのこと好きなんでしょう」と言われると

急激に腹が立ってくる。余計なお世話だ、バッカヤロ。と心の中で呟く。虫の居所が悪いと

縁を切ることもままだったりする。

「潔癖なんじゃん?」と友達は言う。

「そんなこたぁないさ」そう答えてはいるけれど。

 

だからという訳ではないけれど、男女問わず自分の性を武器にしたり異性に大して

「らしくない」とか言うのはかなり抵抗があるのです。理想論?子供っぽい?

不良少女未満。

タバコを吸うようになって四年経つ。

吸い始めたきっかけは進路が決まらないという鬱屈。

進みたいと願った場所へは進むことが出来ず、折からの不況で就職を決めることさえままならない。

出しては戻ってくる履歴書を睨み付けながら親を恨み、世間知らずだった己を恥じ、手近にあったタバコの

箱に手を伸ばした。進学できないという挫折感を親への反抗で紛らわそうとしたのかもしれない。

世間から取り残されるという感覚が一ヶ月、二ヶ月と経つうちに鮮明になり、自分という存在が在っても無くても

構わないのだという思いが挫折感をより一層強い物にした。少なくとも高校時代は狭い範囲ながらも先頭を

歩いていたつもりの自分が世間からだけでなく友達からも家族からも置いて行かれている。

日々を怠惰に過ごしていながら私は内心焦っていた。

焦燥感はそのままフラストレーションとなってそのまま父親のタバコに手が伸びる。

「親の言いつけを守らぬ自分が居る」その事実が何とはなしに私を諫める。

だからといって親の前でその姿を見せることは決してなかった。事実今でも親の前ではどんなに欲しいと

思っていても吸うことはない。匂いや何かで今では黙認状態になってはいるが、それでもやっぱり吸いたいと

思ったときは親の目を盗む。

四年前と似たような状態に陥った今、さて今度は何に手を出すことになるのだろうと少しは余裕を持って

考えられるようになったのは、それがまだ始めだからなのか一寸は大人になったからなのか。