よく見つけたね。でもそれに見合うだけの価値はないよ。

裏道藪のなか

  ここを見つけた人は取り敢えず書き込み寺にて申告のこと。

昔の、

高校生の頃、恐らく二年の頃だったんじゃないかと思うんだけど、同じ部活の友達と一緒に交換日記

なるものをやっていました。はい、すっげぇ恥ずかしい話ではあるのですが、今だから言えますのね。

何が発端で、誰が発起人だったかは定かではないんですが、あたしでないことは確か。だって

日記やらそのような「続ける」という行為が大の苦手な人間であるから、まず自分が言い出しっぺには

ならないはず。けれど巻き込まれたというカタチで、始まったその交換日記段々不定期に回って

くるようになるんですね。誰が止めてるんだという事に当然なります。そんなの、決まってるじゃん。

犯人は大抵あたしなんですねぇ。三年に上がった頃には一学期に一回回ってくればいい方という

有様。しかも、夏休みなどの長期休暇にそのノートが回って来たニンゲンは、その分書かなければ

ならないなどという不文律まで出来上がっていて益々ノートは回ってこない。

しかして、その内容はと言うと、くだらないのはくだらないのだけど、それなりにその頃の私らに

してみれば楽しい物でした。元・美術部だったから絵も描くし、好きな歌手や作家や漫画家の

話も書くわけだ。好きな物の話を好きなときに(って訳じゃないけど)好きなだけ。

最近になって発掘されたそのノートを読み返しながらはたと思い当たったことが一つ。

「今やってることと同じじゃん・・・」

自己満足と掲げていても、しっかり人の目を意識しているのも、それまで一切手もつけなかった

くせに思い出したように人の迷惑顧みず、ズラズラバカみたいに書き出すところも

今と殆ど変わっていない。むしろ、この頃の方が見る人数は少なかったから実害は少なかった

かもしれない・・と思ってみたりした雨の日なのでした。成長してないよなぁ・・・。


潰れる会社の話。ゴールデンウィークには解体されてしまうという工場の三階に

仮眠室があるのですが、何故かそこに大量の本が置いてあることを発見。以前から

狙ってはいたのだけれども黙って持ち出すのも良心が痛む、かといって目の前に

持って行ってと言わんばかりに置いてある本達を見過ごして行くだけのことも出来ない。

そんな私にある日絶好の機会が訪れた。一通りの業務が終了した私に部長が

「三階にある仮眠室、ちょっと整理してくれませんかね」

二つ返事でその「雑用」とも言うべき仕事を引き受けた事は言うまでもない。

海外の文学全集に探偵小説、村上龍も有れば、ユングの心理学入門なんてものまで

置いてある。ここは一丁自分の金を出しては絶対に買わないであろうものをゲット

していこうということで物色を開始。

「ちょっと整理してくれませんかね」

なんていう言葉などまるっきり忘れて、私からすれば金脈、人からみればゴミの

本棚をひっくりかえし始めた。一緒に仕事をしてくれと頼まれたおねーさんの

仕事もしてね

という言葉ににこやかに応対しながら本能のままに動いた私の成果がこれ。

一挙公開。

蒲団・一兵卒の銃殺(田山花袋)

棘まで美し 友情・愛と死 愛愁・その妹 若き日の思い出(武者小路実篤)

伊豆の踊り子(川端康成) 春琴抄(谷崎潤一郎) 海と毒薬(遠藤周作) 或る女(有島武郎)

坊ちゃん それから(夏目漱石) 銀河鉄道の夜 風の又三郎(宮沢賢治)

杏っ子(室生犀星) 歴史の零れもの 竜馬がゆく五から八(司馬遼太郎)

不連続殺人事件(坂口安吾) 日本の伝説(柳田国男)

限りなく透明に近いブルー 海の向こうで戦争が始まる(村上龍)

ヴィヨンの妻 津軽 二十世紀旗手 お伽草子(太宰治)

大いなる遺産上下巻 二都物語上下巻(ディケンズ) アラビアンナイトの殺人(ディクスン・カー)

カラマゾフの兄弟(ドストエフスキー)