ともこの生活も、お筝に復帰したからと言っても、
現状が変わった訳でなく相変わらず嵐の中で悪戦苦闘して
いました。週一回のお筝の稽古日だけが唯一、楽しみな
憩いの場でした。それが突然、プチン!!と切れたのです。
息をするのも辛いような、絶望の渕を彷徨い・・
その中で、偉大な人生の師と巡りあい・・
少しずつ元気を取り戻していきました。
前向きに生きていくこと、困難から逃げずに挑戦
していくことの大切さを学びました。
もう一度、いちからやり直そうと決意し、
お店も一店にし、お筝の教室も変え歩き始めました。
久しぶりに実家へ帰った折、偶然にも以前の筝の友達に
再会し、そこで・・千春さんの最後の様子を聞きました。
あれから、命を半年ほど延ばし、5月頃亡くなった!
と友達は話しながら泣いていました。(昭和54年5月頃)
からだの調子の良いときは、お筝を弾いていたそうです。
亡くなる間際まで、苦しい息の中!最後の最後まで・・
お筝のことを、口にしていたそうです・・
友達と泣きました!家に帰ってからも、泣きました!
今でも思い出すと、涙が出ます・・
ともこは生きていて、お筝を弾けることがどんなに
幸せなことか、と思いました。
それからは、生きている限り、どんな端っこでもいいから
お筝を弾き続けよう!!千春さんの無念さを思い・・
お見舞いにも行かなかった、後悔の念で・・
その後も波乱万丈な人生、退屈しませんが、
邦楽界の端っこで、お筝と遊んでいこうと
思っています!
おわり