マッスル・ヒート(Muscle Heat)

映画DATA 2002年 日本映画
監督 下山 天 『イノセントワールド』『弟切草』
主演 ケイン・コスギ 『CAT’S EYE』『WHO AM I?』
  哀川 翔 『獅子王たちの夏』『桃源郷の人々』
加藤 雅也 『BROTHER』『荒ぶる魂たち』
上映時間 1時間38分  
配給 東宝映画  

☆☆(オイオイといいたくなる。ケイン好きと何でもアクションならという人なら見てもいいかなという映画)

 映画製作会社のキャッチ・フレーズには「過去を背負う男たちの、熱い戦いが幕開ける!ケイン・コスギ、待望の初主演作」とある。
 確かに、ケイン・コスギの待望(?)の初主演作ではあるが、過去を背負っているのはケイン扮するジョーのみ。
 共演のパートナー桂木(相川翔)や敵役の黎建仁(加藤雅也)には何の過去もないのでは?
 中東での任務に背き軍事裁判を控える米海軍シールズの兵隊ジョーが国務長官の命令で保釈され、日本公安局の特別任務につくという設定である。
 その任務に背いたことが「過去」になっているが、それは敵が子供でそれを撃つなといったことが任務に背いたことになっている。
 そうなのか?という疑問からこの映画は始まってしまった!
 
 公安局の特別任務という割りには、その公安局の援助は全くなし。しかも、その任務の責任者(?)の寝返りによって窮地に追い込まれる。
 オイオイ。日本の公安局ってたった一人の裏切り者によって簡単に動いてしまうものなのか?

 桂木とジョーが、麻薬取引の場に踏み込んでいくが、事前の調査もなく、たった拳銃2つで、しかも弾の替えは1つだけ。。。。
 桂木が簡単に捕まってしまうのも無理はない。
 最近のアクション映画ではこんな安易な設定はないと思うけど。

 そして、それは最後の場面にも・・・・。黎建仁は、日本をそして世界を牛耳ろうと思っていたのではないか?
 その組織の脆弱さ。みんなどこへ行ってしまった?

 いろいろなアクション映画を観てきたけど、このストーリーの悪さ(なさ)はかなりのもんです。
 アメリカ映画の単純さも飽き飽きしていたけれど、この映画のストーリーや展開はいただけない。
 一つには、欧米と違って映画製作に非協力的な日本の役所の弊害かも。文部科学省や警察庁ももっと協力してもいいんじゃないかと思う。

 救いはただひとつ。
 ケイン・コスギがCGやスタントを一切使わず、自分でアクション場面をやりきったこと。
 真面目なケインだけにもうちょっと活かす方法もあったのでは?
 それに、アクション場面のカメラワークももうちょっと工夫して欲しかった。ときどき見辛くなってしょうがなかった。

 ケインは自分でアクションができるだけに、もっといい脚本の映画に出て欲しい。
 頑張れケイン。この映画の評価が悪くてもそれは君の責任ではない!