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東京行きを強く願ったのは 相方のスヌーピーくん 俺も行きたくないワケじゃないし、興味だってある。 ただ、気がかりなのは 可愛い恋人のこと 俺よりちょっと 身長が低くて 俺よりちょっと 体重が軽くて 力をこめて抱きしめたら 簡単に壊れてしまいそうな、そんな人。 俺がこの事 話したら、 キミは少しフキゲンになるかな? ちょっと短気だから。 それとも、心ごと壊れてしまうかな? 本当はとても脆いから。 ちょっとの不安と 少しの期待。 「俺ら、東京行くねん。もう決めた。」 baseの楽屋。皆にソレを打ち明けた時、キミは少し驚いて その後、にっこりと微笑んだ。 「頑張ってくださいよ!応援してますから!」 どうやらキミは、俺が思ってた以上に強かったみたいだ。 あぁ、良かった。少しのガッカリと大きな安心。 あぁ、良かった。あの場で泣き崩れられてたら、困ってた。 あぁ、良かった。きっと俺が居なくても大丈夫。 そんな事を思いながら、廊下を歩く。 俺を育てた 第2の故郷。いつか、自慢話をしに帰ってこよう。 「 」声が聞こえた。多分、聞こえたと思う。 左に向きを変えたら、使われてないハズの空き部屋。 恐る恐るドアを静かに開けたら、微かに人の気配。 「…のうえサン…」嗚咽まじりに俺を呼ぶ声。 わかった。後藤だ。俺の好きな声。これだけでわかる。 「井上サ…行かんといて…」 誰も居ない方に向かって、こらえてた言葉をつぶやくキミ。 言えばイイのに。俺の目の前で。 泣けばイイのに。こらえたりしないで。まだ恋人だよ? やっぱりキミは脆かった。俺が思ってたとおりだ。 やっぱりキミは脆かった。俺の束縛でボロボロと崩れてたんだ。 やっぱりキミは脆かった。俺なんかがキミを縛ってちゃイケナイ。 やっぱりキミは…………… 俺はゆっくり決心した (2002.10.4) |