REVIEW 2001・7

 A・I ★★★★
 
今年一番の問題作では?とても難しい映画でした。日本での興行成績はめちゃめちゃいいようです
が、観た人の間では賛否両論ですね。(掲示板でも、自分の周囲でも)人々の間でこれだけ評価がち
がうということは、それだけ各自の視点が異なっていたということですよね。人々は、この映画の中に
何をみたか、何を期待していたのかによって、好悪の判断を下していたように思います。
 自分はこの映画を「人間のエゴと絶望的な未来」の象徴ととりました。あのラストをハッピーエンドとと
れる人はすごい。デイビッドが2000年の眠りから醒めてみると、そこは人類が滅亡した世界・・・彼の
「ほんものの人間になりたい」という願望・努力は何の意味もなさなくなるわけで・・・。してみるとそれま
でのデイビッドの純粋な母を愛し慕う気持ちはどっか宙に浮いてしまうというか、彼の存在も意味をなさ
なくなる。人間がいて、ロボットがいるという図式も成り立たなくのですから。そんな世界で、一日だけマ
ミイを復活させてもらって、「ずっと愛していたのよ」と言ってもらって至福の喜びを味わっているデイビッド
が哀れでなりません。デイビッドが自分のコピー商品がずらっと陳列されているのを見て水面に身を投げ
たとき以上に絶望的に感じました。
 ストーリー的に納得がいかない部分もありましたが総じて作りは良い映画だったと思います。私にとっ
てはキューブリック色が強いか、スピルバーグ色が強いかというのは判断の材料にはならないし、どうで
もいいことだし。単純に映画の中に自分が入り込めたのかどうかという点だけ。
 あえて言えばジュード・ロウのシーンが思ったより少なすぎる〜っ(笑)。とっても芸達者だって事はよく
分かりましたが(笑)。

 クロコダイルダンデイーinLA 
★★★★ 
 A・Iの次に観ただけに、ほんとお気楽に観れてよかったですー。このシリーズ初めて観たのは高校生
のあたりで、その後すぐ続編も出た後の、10年ぶりくらいの続々編になるわけですが、クロコダイル・ダ
ンディーことミック・ダンディーはやっぱり健在でした。演じるポール・ホーガンも至ってパワフル、とても60
才過ぎないだか過ぎたとかという次元じゃなくて元気いっぱいです。お決まりのカルチャーギャップネタも
ふんだんに盛り込まれ、彼の子どもマイキーも、相棒ジャッコも活躍します。今回はちょっとサスペンス仕
立てで、映画製作の影に美術品密輸の影があり、ミックがエキストラをしながら事件を解決していくわけ
ですが、どこまでがボケで、どこまでが真面目なのかが謎でかなり笑えます。ラストでやーっと正式に奥
さんスーと正式に入籍結婚式をあげたのもとってもほのぼのでした。めでたいめでたし。
 実はこれを観たとき、館内に自分と怪しいおっさん以外にだれも客がいなくて、最初かなりびびってたん
ですが、映画のおかしさに没頭してるうちにいつの間におっさんが消えてました。たぶん出ていったんだ
ろうと思うけど、あとあと考えてみると怖いな〜。

 パールハーバー ★★
 
はっきり言ってB級ロマンス映画です(と思えば腹立たないし・・・)。戦争ものとしてとらえてはいけま
せん。かといってラブロマンスというのもあやしい。メロドラマの舞台がたまたま戦時中だっただけのこと。
あの誇大広告に踊らされちゃいけませんよ〜(といいつつ、観に行った自分もその一人ですが・・・)。あれ
だけ金かけて作った意味はいったいどこにあるんでしょう? 傲ってないか〜ブラッカイマー&ベイ〜っ。
三時間も客を我慢させるな〜っ。
 まず、あのレイフとイヴリンの出会い方、あれは何〜。あんなきっかけでつきあい始めるか?普通・・・。
脇に陣取る看護婦たちも強烈です。超ケバケバで。男が死んだと思って別の男を作ったら、実は生きて
還ってきてもめる、というのもお決まりパターンだし。ただラストだけはああなるとは、まったく予想がつき
ませんでしたが。
 ま、カップルで観る分にはいい映画じゃないですかね。

 千と千尋の神隠し 
★★★★
 初日と盆休みと二回観に行きました。やっぱり宮崎駿は偉大ですね〜。「もののけ」もよかったけど、今
回はおしつけがましいテーマがなくて、純粋に宮崎ワールドを楽しめたって感じです。
 主人公の千尋は最初顔も性格もブスだったのにだんだん可愛らしく描かれていって、いつもの宮崎作
品の女の子のようになっていきます。脇を固めるキャラも愛すべきものばかりで、見た目怪しいけどやっ
ぱりかわいい。わたしのお気に入りは「オオトリさま」です。あのつぶらなお目目がね・・・。
 あと前作からの四年間の間に進歩したアニメ技術が凄い。美術背景はえらく細かくなりました。湯婆婆
のお風呂屋のレトロな建物も詳細までこだわって描いてます。もちろんCGもすごくて途中百花繚乱の道
を千尋が駆け抜けていくシーンの色の鮮やかさ、スピードは見事でした。
 次回作が待ち遠しくなりますね。

 ドクタードリトル2 
★★★
 ちょうどこれを観るちょい前に第一作目をTVでやっててちょうどよかったです。でも、第一作の方がおもし
ろかったな〜。公開二日目にして、字幕のせいもあるだろうけど、客は自分と外人ファミリー一組だけでし
た。彼らが笑っているのがどーしてだかわかんないシーンが多くて、コメディー系はやっぱり英語わからん
とな〜とつくづく思いました。
 ストーリー的には・・・もっとどたばたやってほしかったな〜。ドリトル先生と長女のすれ違いにけっこうポ
イントが置かれてたりしてシリアスな部分が多すぎたような気がします。単純にいろんな動物観てバカ笑
いしたかったですね〜。 

 猿の惑星
 ★★★★
 今回の「猿の惑星」はティム・バートン監督。映画系の掲示板では不評だったけど私にはおもしろかった
んだけどな〜。ラストもどんでんどんでん返しで(笑)。きっとオリジナルがいいから期待しすぎているので
は?文明批判というメッセージ性はあんまりみえてこなかったけど、SFエンターテイメントものとして楽しく
観れると思います。そのうえあの大金掛けたセットといい猿面といい・・・。演じた役者さんにメークさんにご
くろうさまです。この映画をみてきた夜にテレビつけたら、おもむろにアリの執事役のクラル役がゴリラのコ
スチュームのまんま番組に乱入してきて・・・それだけならいざ知らず、なんと日本語をしゃべり出したので
す。急いでまだ読んでないパンフ開いたら、東京生まれで日系二世の人だった。
 主役のマーク・ウォルバーグは明らかに猿顔、この顔のためにキャストを決めたとしか思えません(笑・・・
ファンの人ごめんなさい)。でもね、それがだんだんかっこよく見えてくるから不思議。(グラディエーターの
時のラッセル・クロウもそーだった・・・。)折角マッチョな体型してるんだからそれをもっと惜しみなく見せて
くれればよかったのにね〜。それにしてもチンパンジー抱っこしてる姿は妙に似合ってたな〜。といいつつ
も自分も徐々にはまりつつあります・・・(笑)。
 エステラ・ウォーレンはこの後公開の「ドリヴン」にも出てるよーです。モデル上がりの女優もだんだん増
えてきますね。結構顔が日本風だと感じているのは私だけでしょうか・・・?

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