REVIEW 2001・9

 キス・オブ・ザ・ドラゴン ★★★★
 久々の映画鑑賞で飢えてたのもありますが、おもしろかったです。特に格闘シーンは必見る価値十分。
結構手に汗握りました。あえてケチつけると、追われているときのアクションて、観てる自分も必死だか
ら、格闘や銃撃シーンがだらだら続いても気にならないんだけど、逆に立ち向かっていく場面の格闘シ
ーンはなかなか目的に辿り着かないんで気をもんだというか、ちょっと無駄が多くないですかね〜。その
分をもう少しストーリーに回せばもっと良かったのになー。アクション取っぱらったジェット・リーって野暮っ
たくて影薄かったし。なんか何考えてるかよーわからんキャラでした。一方ブリジット・フォンダは気合い
入れて娼婦やってますよ。けっこうこの人の台詞でじーんときたとこ多かったです。
 細かいつつきたいところもたくさんあるんですが・・・(笑) 例えば警察があれだけドンバチやって一般
市民を巻き添えにしていいのかとか(誰がみても完全に悪者キャラ)、海老チップス屋?のおじさんは異
教の教会に置いてかれたのか等々。ま、それはおいといて、ほのぼのカメちゃんや思いっきりパリの名
所案内(一度でもパリに旅行に行ってる人は絶対気付くよ)になってるところとか、芸の細かいとこでも楽
しめます。
 けっこう文句言ってるけど、ドキドキハラハラウルウルできて、お薦めですよー。

 アメリカンサイコ ★★★
 近所のシネコンでミニシアター特集なるものをやってくれて、やっと観れた本作。正直言ってかなりいっ
ちゃってる作品でした。そもそも原作が凄いらしいです。
 大抵主役が美形だとはまる場合が多いんですが、さすがにこのクリスチャン・ベールの超ナルシー狂っ
てる男にはちょっと感情移入できなかったですね・・・。主役が苦悩していればまた違ってたかもしれませ
んが、あくまで自分の行為に対して淡々としてる怖さがまた言い知れない。しかしながらそこまで観てい
る者に嫌悪感起こさせるベールの演技っぷりには脱帽です。でもよくこの役引き受けたな〜。
 ストーリーは・・・うーん、わけわからんかったですね・・・。80年代のバブリー社会背景にして、物質的
には恵まれてる者の「人間の奥底に潜む狂気」とか「不満足症候群」あたりを描きたかったんでしょうか?
 というわけで自分も冷めた目で観てたんですが、途中爆笑シーンが一度あります(みてのお楽しみ)。
また80年代洋楽シーンのうんちくも楽しめます。やっぱ80年代だよな〜っ。おもわずサントラ買ってしま
いました〜。

 BUENA VISTA SOCIAL CLUB ★★★
 来日記念ということでリバイバル上映です。(な、なんと浜松にもやってきたのだ)
 キューバといえば、思い出すのはチェ・ゲバラ。それはさておき、天国に近い至福の瞬間はやはりあり
ました。ハバナの市街、波が寄せては打つ入り江、生き生きとした人々、こんなキューバをバックに最初
から最後までラテンのリズムが刻まれ、老ミュージシャンたちが心揺さぶる音楽を奏でてくれます。
 インタビューが途絶えて音楽のみのシーンになると自然に意識が遠のいて、場面が変わると我に返る
というのを繰り返してました。決して退屈だからというのではなく音楽の心地よさに引きずり込まれていく
感じ。老いたそれぞれのミュージシャンのそれまでの生き様がさりげなく挿入される中、淡々と音楽だけ
は流れていきます。
 演奏の中で興味をひいたのはアラビア楽器のラウー、この映画で初めて知りました。スチール系の弦を
はっているらしく硬質な音ですがその中に見え隠れする澄んだ響きが魅力的です・・・。

 ブロウ ★★★★
 ジョニー・デップの存在が抜群に光ってました。老いも若きも完璧に演じてました。特にラスト近いあたり
の中年ポチャ出腹男は顔もむくませててすごかった〜。ペネロペ・クルスのちょっとヒステリー系の奥様役
も結構ぴったりはまってましたね〜(笑)。
 ストーリーはドラッグ世界の頂点に登り詰め、そして墜ちていった男の一代記。「トラフィック」とは全く違
う麻薬へのスポットの当て方で、ドラッグそのものよりも、そのドラッグに翻弄される人間模様に焦点が当
てられています。裏の世界でどんなに金を稼いでも、麻薬王ジョージにとってのかけがえのない宝物は「家
族」だったんですね・・・。「幸せって何だろう?」という問いかけが始めから終わりまでずっと土台に流れて
いる感じです。そして「金なんて幻」という言葉。現代の人々がどんなに金に踊らされて自分を見失ってい
ることか。やっぱり人生って金では買えない部分が多々あるんだよね〜(と言いつつ、毎度ジャンボ宝くじ
で一攫千金を夢見る私・・・笑)
 そんな意味でしみじみとほろりとさせられた作品でした・・・。

 ブリジット・ジョーンズの日記 ★★★★
 いやあ、めちゃめちゃ笑わせてもらいました。(でも、自分と同い年で独身で・・・その他共通項な設定を
考えると笑えないものが・・・ちょっと身につまされました。) このブリジットって、ある意味反面教師という
か・・・自分はこうはなりたくないな〜という教訓が随所にあって・・・(笑)。でも、そんなオバカなブリジット
がもてもて?になっちゃうわけですからね〜。私も二人の男に争われてみたいもんです〜(笑)。だからと
いって、やっぱりブリジットみたいなドジなキャラは私はイヤだな〜。「ありのままの君が好き」と言われて
もちょっとあそこまではね・・・。
 キャストの方は・・・まずレニー・ゼルフィルガー、よくこんなブリジットの役引き受けたと思いました。ただ
むちむちに太るだけじゃなくて、バニーちゃんの格好になったり、尻のアップとかもどどんと・・・その役者
根性には見上げたものです。雑誌のグラビアではもう既にスレンダーな姿になってるんですが、あまりの
違いにびっくりです。セクハラ上司のヒュー・グラントもぴったりとはまり役でしたね〜。
 結構暗いニュースが多い昨今、こういう映画を観て腹を抱えて大笑いしましょう〜。

 ギャラクシー・クエスト ★★★★
 これもミニシアター特集のおかげで観られた一本です。スタートレックのパロディーものなんですが、よく
知らなくても十分楽しめると思います(実際わたしも少々みたことがある程度で・・・)。もちろん、よく知っ
てた方がよりおもしろいとは思いますが。SFにありがちな重ーいテーマもないし(一応大義名分らしきも
のはあったけど)、ストーリーがあるというよりは、行き当たりばったりな展開で、そのいい加減さがまたお
もしろかったです〜。宇宙船の設定もいかにも単純であやしいし。もともとがスターウォーズなんかと比べ
てもかなりベタだと思いました〜。
 こういう名作系のパロディー系は今までにたくさんあるんでしょうが、嘘を知らないエイリアンが地球の役
者に助けをもとめるという設定もヒットでした(笑)。 単なるオバカ系ではなく、ちゃんとシリアス部分も入
れていて、ラスト付近は少し目頭も熱くなりました。
 まずは今後スタートレックの見直しを始めないと〜(笑)。

 追記 ギャラクシークエストのページを教えてもらって遊びに行ったところ、やはり極められていました(笑)。
それにしても、シガニー・ウィーバー出てたの言われてから気がつきました。全然わかんなかった、驚きで
す〜。

 YAMAKASI ★★★
 どーしても、同時期の「キスオブ〜」と比べてしまいますね・・・。折角実在のパフォーマンス集団である
「YAMAKASI」の映画作ってるわけですが・・・なんか、走るとか、逃げるシーンがやたら多い気がしまし
た。ビルに一気によじ登っていくシーンもありましたが、なんかインパクトにかけてしまうというか、地味に
見えるんですよね〜。少年のために金持ちから金盗むていう展開もちょっと賛成しかねるし、中途半端に、
お役人が悪者でマイノリティ(YAMAKASIのメンバーはアフリカ系・東洋系、友達のデカはアラブ系)への
差別問題を取り上げてたりしてます。ストーリー的には開始早々先は見えてたし、もっと彼らのパフォーマ
ンスに的を絞って、且つ彼ら一人一人を深く取り上げた映画にしてほしかったですね〜。(なんせ七人の
区別がつきかねました。特にアフリカ系は同じに見えた)
 正直イマイチでしたが、YAMAKASIのグループ自体は応援したい集団なんで★三つです。
 ま、ヒップホップとかラップがかなり嫌いなんで、こういうレビューになってしまったのかも?(笑) 

 ラッシュアワー2 ★★★★
 予告編の時から笑ってましたが、やっぱり本編も楽しく笑えました。前作の「ラッシュアワー」は観てませ
んが(前作ラストは香港行きの飛行機に二人が乗って終わったらしい)、別にどうこうないです。
 まず、いい年したジャッキー・チェンが実によく頑張ってます。役柄的には、ギャグになりすぎず、シリアス
な部分もアクションもほどほどにあって(まあ物足りないのはハリウッド映画だから仕方ないか・・・)、バラ
ンスとれてたと思います。結構情けないシーンもありましたが(笑)・・・特に素っ裸で高速道路走るところ・
・・よく体張ってるなーと思いました(笑)。一方相方のクリス・タッカーの方ははっきり言って喋りすぎっ。最
初はおもしろかったんだけど、だんだんくどくなってきて・・・もともと声が高いから早口がだんだん頭に響い
てきてちょっと疲れました。悪役では、豪華に、懐かしいジョン・ローンと最近注目のチャン・ツィイーが出て
ていい味が出してます。
 ベタなストーリー展開ですが、あくまでコメディ、出演者の個性も出てましたし、目をつぶりましょう。舞台
も香港→ロス→ベガスと金もかかってます。特に香港には観てて行ってみたくなりましたよ〜。 
   
 スコア ★★★★
 あんまり期待してなかったんで、おもしろかったです(笑)。が、正直言ってこの手のタイプの映画、要す
るに、主人公がピンチに遭遇するパターンは苦手なんですね〜。本作の場合、冒頭のあたりで既に、デ・
ニーロが仕事に成功するか否かという展開が明白だったので、いつ破綻するかと、余計に心臓に悪かった
です。最初から最後まで緊張しっぱなしでした。あのきな臭い役のエドワード・ノートン(狡猾短絡的なキャ
ラと病的なふりのキャラとをよく演り分けてました。私は途中まで別人が演ってると思いましたよ。はじめは)
が不穏な雰囲気を見せつつも、表だってなかなか行動に出してこなかったんで、きっとラスト付近でどどー
んとどんでん返しが来ると思ってたんですが、やっぱり予想通りでした。でもまあ、収まるところに収まった
終わり方だったんで良しとしましょう。
 ネタもマニアにはとっても受けると思います。デジタルな中にアナログさも結構混じってて、特に金庫破り
シーンは十分楽しめました。アクションの派手さはないけど、この淡々とした話の流れがまた渋かったです。
 あと忘れてはいけないのは、デ・ニーロがオーナーやってるジャズバー。このセットがまた良かった。大枚
手に入れたら私も絶対こういう店やりたいですーーーっ。

 コレリ大尉のマンドリン ★★★
 全体的にはまとまっていたと思うんですが、折角個性的なキャスト使ってるのに生かされてなくてもったい
ない気がしました。どうも登場人物同士の絡みが薄かったと思います。例えばペラギアと父との親子愛とか、
クリスチャン・ベール、ペネロペ、ニコラス・ケイジの三角関係とか、もっと掘り下げられるエピソードがふんだ
んにあったのに広く浅く(あっさり)というのか、個々の人物を描ききれてなくて、かなり残念です。各キャラの
心の葛藤が伝わってこなかった。特にニコラス演じるアントニオはもっと苦悩しても良かったと思うんですが・・・
ハッピーエンドはうれしいけど、あのラストはちょっとね・・・。戦争との絡みも同様です。それゆえ虐殺シーン
もあったけどさほど涙は出ませんでした。でもここ最近の世界情勢もあって戦闘シーンは胸が詰まりました
が・・・。やっぱり超有名作の映画化って難しいんですね〜(でも、ブリジット・ジョーンズはおもしろかったよ)
この引っかかりは原作本読んで、すっきり解消したいと思います。
 しかしながらケファロニア島(現地ロケだそうですが)の美しさには目を瞠りました。
 さて、注目のクリスチャン・ベールですが、マッチョで美形だけど、前半の嫌な奴ぶりと濃い髭のせいで今回
も愛は湧きませんでした(笑)。

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