『夢』 5月1日(木)
最近よく夢をみる。
目覚めて数分はみた夢を憶えているけれど、しばらく経つとどんな夢をみていたのか忘れている。
白黒で夢をみる人と、カラーで夢をみる人がいるそうだけれど、僕はカラーで夢をみる。
僕の夢はサスペンスが多い。
のんびりした夢はない。
ビルからビルへ飛び移ったり、高い所から落ちたり、何者かに追われたりする。
ドキドキする夢ばかりだ。
エッチな夢もたまにみたりみなかったり。
旅行なんかしていると、この風景は夢でみたことがあるぞって事がある。
本当に夢でみたのか、記憶が間違って今みた風景を過去の記憶の倉庫に入れてしまったのか、どちらなんだろう。
テストの点数が悪くて、高校を卒業できないって夢をたまにみる。
この夢には毎回あせらされる。
風邪をひいた時にみる夢っていうのもある。
風邪をひいたら確実にみるわけじゃないけれど。
黒い箱があって、それに自分が乗っていて、エレベーターのように縦に高速で動いている。
そこから、隣の下方向に動いているエレベーターに飛び移らないと死んでしまうから、ジャンプするんだけど失敗してしまう。
そういう夢をみる。
そんな夢よりも、色っぽい女性の夢をみたいわ。
『修学旅行』 5月2日(金)
修学旅行のシーズンなのかわからないけれど、やたらと観光バスを見る。
みなさんは修学旅行はどこへ行かれましたか。
僕の高校は北海道への修学旅行でした。
飛行機をつかわずに、電車で滋賀県から北海道までだったので、めっちゃつかれた。
東京で新幹線の乗り換えをする時に、みんなが「北海道はええから、東京を旅行しようや」と言っていた。
移動中は最初は友達と喋っていたけれど、後はほとんど寝ていたかな。
夕方頃に到着して、函館の夜景を見に行ったんやったか。
行程はほとんど憶えてない。
ホテルに露天風呂があって、男湯と女湯が2メートルくらいの壁で仕切られてあって、みんな男どもは壁をよじのぼって女湯を覗いていた。
つわものは、女湯につかっていた。
しっかりと女性の裸を見れた人もいたようだ。
壁をよじ登るくらいなら、堂々と女湯の入り口から入った方がはやい気もするねんけど。
学年は、前団と後団の2グループにわけられていて、一日ずらして出発していたのだけど、のぞき事件があったから、次の日にホテルに泊まった後団は露天風呂に入れなかったそうだ。
大雪山とかアイヌ民族資料館とか観に行って、札幌にも行って、ラーメン屋を2軒連続して行ったら食べすぎでくるしくなったのを憶えている。
他は、競走馬を育ててたり、馬に乗れたりするような所で、ジンギスカン料理を食べた。
なんかバターをつくらされたりもした。
五稜郭にも行ったけど、五稜郭ってなんやったけ?という感じだった。
なんも事前に情報を収集してなかった。
北海道大学に行ってクラーク博士の像でも見ようかと思ったけれど、見つけられなかった。
湖も見たけれど、名前は覚えてない。
帰りは夜行電車で日本海側を通って帰った。
寝台列車じゃなくて、普通の列車だから大変だった。通路に新聞をひいて寝ている人もいた。
海外に修学旅行に行く高校もあるというのに、なんという過酷な移動なんだ。
ビールを買ってきて、先生の目を盗んで飲んでる人もいた。
エロい奴が、寝ている女子の無防備な所を写真に撮っていたりした。
新潟駅辺りで、生徒が電車のドアのガラスを割ったのでガラスの張替えのために待たされた。
俺らの学年がしんどい思いをして、北海道に行ったのに、次の学年からは飛行機で行くようになった。
どういうことだコノヤロー。
『うんこちゃんのニオイ』 5月3日(土)
今から大変お上品な話をしますので、嫌な人は読まないで下さい。
韓国を旅行してたら、うんこちゃんがキムチのニオイになった。
中国を旅行してたら、うんこちゃんが中国料理にいつも使われてる香辛料のニオイになった。
という事は、日本食を食べていると、うんこちゃんはしょうゆのニオイになっているのかな。
生まれた時から、このニオイだから、しょうゆくさいのかわからない。
日本に来た外国人に、うんこちゃんがしょうゆのニオイかどうか聞いてみたいものだ。
『名前の意味』 5月4日(日)
この間、22歳以下のサッカー日本代表と戦った、ミャンマーの選手たちの名前が個性的だった。
ゾウ・ゾウ選手とかアウン・アウン・ウー選手とかアウン・チョー・モー選手とかティン・ナイン・トゥン・テイン選手とか。
動物の名前や、空手の叫び声や、カウントダウンみたいだ。
日本人の名前もどこかの国では、おもしろい意味になるのかもしれない。
例えば、山田太郎は『牛の糞』って意味だったりするかもしれない。
自分の名前が、変な意味にならない事を願う。
『最近のニュース』 5月5日(月)
最近のニュースは、パナウェーブ研究所とタマちゃんの事ばかりでつまらない。
ニュースにとりあげるのなら、もっと踏み込んだ話をして欲しい。
パナウェーブ研究所の歴史や思想がどんなもんなんかを知りたい。
今の報道の仕方だと、単に珍しい光景をカメラでうつしているだけだ。
彼らは何者なのかを掘り下げて欲しい。
タマちゃんも何であんなもんを毎日全国ニュースにするのかわけわからない。
川にアザラシがいるだけやん。
世の中には報道するべき事件がたくさんあるはずなのに。
報道する事件の選択を間違ってると思う。
ニュースもバラエティーやドラマと同じく、視聴率をとろうとするから、そうなるのだろうか。
テレビは、企業の広告のためのものだから、視聴率をとろうとするのはしょうがないのかもしれないけれど、視聴率だけでなく、内容の質の高さも追い求めて欲しいもんだ。
『昨日の日記に対して』 5月6日(火)
新聞の投書欄でもないのに、何を書いてんねんと思った。
新聞の投書欄に一度、投稿してみようかな。
いい人ぶった内容のもんを書いたら載るのだろうか。
2通りの読みとり方ができる、ギャグを隠した文章を書いてみようかな。
採用されたらここに書きます。
『5月だ!』 5月7日(水)
カエルの大合唱がきこえる季節になった。
ゲロゲロ、ゲコゲコときこえてくる。
蚊がいるようで、足を刺されてしまった。すごくカユい。
まだ梅雨の時期があるけれど、もうすぐ夏だなぁ。
夏は暑くて嫌だけど、活気があるからおもしろい。
緑が生い茂って、虫がたくさん出てきて、人間も暑い暑いと言いながら、海や山や街へと出かける。
暑くて体力が失われやすくなるのに、逆に元気になるのがおもしろい。
今年の夏も、異常気象と言われるのだろうか。
毎年、異常気象なら、異常気象じゃないやろっちゅー話だ。
『ボケ役とつっこみ役』 5月8日(木)
友達と話す時に、自分がボケ役をしているのか、つっこみ役をしているのかを考えると、ボケ役をしている気がする。
つっこみを入れられるように、あほな事を言っている。
自分がボケで、相手がつっこみをする事でいつも会話をつくっている。
時々あほな事を言って、気づかれなくて、むなしい思いをしたりする。
それで最近、つっこみ役をやりたくなってきた。
世の中、ボケ役をしたい人の方が多いようだ。
だから、つっこみ役ができた方が、いろんな人とうまく会話ができそうだ。
でも、つっこみ役はボケれへんから、つまらんなぁ。
やっぱりあほな事を言ってたいから、ボケ役しか無理なのだろうか。
みなさんは強いて言うなら、どちらの役をしてますか。
僕の勝手なイメージでは、長男につっこみ役が多いような気がする。
長女はよくわからない。
もしかして、こういう文章を書いてる事自体がボケ?
『真剣九十代しゃべり場』 5月9日(金)
老人A「今日のテーマは、ムニャムニャ……」
老人B「Aさん、いきなり寝ちゃダメですよ」
老人C「まあまあ、いいじゃないですか。寝かせておやりよ」
老人B「今日のテーマだけでも、言ってもらわないと」
老人D「Aさん、起きて下さい」
老人A「ムニャムニャ…。んっ、ご飯できたか?」
老人D「ここは家じゃないですよ」
老人A「どこやここは」
老人D「MHKのスタジオですよ」
老人A「今日は何の老人会の集まりやったかいのう」
老人D「老人会じゃないですよ、真剣九十代しゃべり場の収録ですよ」
老人B「Aさん、今日のテーマはなんですか?」
老人A「なんやったかいのう」
老人B「思い出してくださいよ」
老人A「う〜んと、う〜んと、ムニャムニャ……」
老人B「また寝ちゃったよ」
老人C「しょうがないから、私が代わりにテーマを提案します」
老人B「わるいねぇ、Cさん」
老人E「ちょっと私、トイレに行きたくなっちゃった」
老人B「おれも、しょうべんしたいわ」
老人F「わたくしも、行きたい」
老人G「わたし、帰りたい」
老人C「まだ収録おわってないからだめですよ」
番組ディレクター「誰だよ、これを企画したのは! 俺は帰る」
老人F「近頃の若い人は気が短いねぇ」
老人C「ほんにねぇ」
老人G「ほんに、ほんに」
老人A「ムニャムニャ。収録おわった?」
『自分が笑えば鏡も笑う』 5月10日(土)
『自分が笑えば鏡も笑う』という言葉をラジオで脚本家が言ってはった。
自分から微笑みかけん事には、相手も微笑み返してくれへんでしょうとかって意味らしい。
微笑みかけたって、自分の事を良くは思ってない人だったら、微笑み返してくれへんやろって思うねんけどな。
とりあえず、試しに笑っとこか。
うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃー。
えへへへへへへー。
むひょひょひょ、むひょひょよー。
おほほほほほー。
がははははははは〜。
キョホホホホホホホホホ〜。
あへへへへー。
ゲホッゲホッ。(むせた)
『DX−MEN(デラックスメン)』 5月11日(日)
ウサギの目が赤いのは、突然変異だと言われている。
キリンの首が長いのも、進化したのではなく、突然変異ではないかと最近は言われている。
そんな突然変異が、人間に起きても不思議ではない。
事実、その突然変異によって、特殊な能力を持って生まれた男がいた。
その男の名は、桜井洋介。
彼が持っている特殊な能力とは、なんでもデラックスにできるというものだ。
例えば、牛丼屋で並みの牛丼を頼み、それに念をかけると、並が大盛りの牛丼になるのだ。
Bカップの胸の女の子に念じると、Cカップになる。
まさにデラックス。
他には、ダウンタウンに念をかけると、ダウンタウンDXになる。
彼は、その能力を隠して生きている。
桜井洋介は、DX−MENとして、今日もどこかで、地味に活躍しているのだ。
他にも、特殊能力を持った人間がいるかは、今は謎である。
『MONDAY HAIKU』 5月12日(月)
俳句をつくってみたくなったので、毎週月曜日は俳句の日って事に決定。
でも、今日はネタがないのでなし。
来週までには、いくつか書きためようと思う。
『しがぁけん』 5月13日(火)
滋賀県って言う時に、『しが』の『が』にアクセントをつける人がいる。
あれがちょっと嫌だ。
なんか下品に聞こえる。
アクセントをつけずに、平たんに発音して欲しい。
微妙なこだわり。
『タマちゃんに訊く!』 5月14日(水)
不破「今回は、タマちゃんに話を聞こうと、埼玉県の荒川にやって参りました。あっ、居ましたよ。タマちゃ〜ん」
タマ「……」
不破「ちょっと話を聞かせて頂きたいのですが」
タマ「……」
不破「無視されてしまいました。石を投げてみましょう」
タマ「なにすんねん、おらっ」
不破「こちらに興味を持ってくれたもようです」
タマ「うるせぇ」
不破「今日は、ごきげんななめのようです」
タマ「……」
不破「ところで、どうですか」
タマ「どうですかって、何がどうなんだよ」
不破「最近、どうですか」
タマ「最近は飲みすぎで、お酒は控えてます。って、何をやらすねん。もっと具体的に質問せーよ」
不破「すみません。どうですか、荒川の住み心地は」
タマ「まあまあだな」
不破「ひとりで寂しくないですか」
タマ「余計なお世話だよコノヤロー」
不破「夜は、なにをしてらっしゃるんですか」
タマ「何もする事がないし、さっさと寝てるよ」
不破「ホタテは好きですか」
タマ「キライだよ」
不破「ところで、この人気ぶりはどうお考えですか」
タマ「まあ、俺もバカじゃないし、人気っていうものがうつろいやすいもんだって事は知っているよ」
不破「この人気がいつまで続くとお考えで」
タマ「そうだな〜、今年いっぱいじゃないかな」
不破「どうしてですか」
タマ「夏は川を泳ぐ俺の姿なんか、涼しげで人気でるだろうし。俺は嫁さがしに、12月までには日本を離れる予定だしな」
不破「えっ、日本を離れちゃうんですか」
タマ「俺もいい歳だし」
不破「どんな方が好みなんですか」
タマ「う〜ん、松嶋菜々子のような」
不破「松嶋菜々子のようなアザラシですか。どんなんだろ。そろそろ時間なんで、最後に日本のみなさんに一言お願いします」
タマ「いろいろお騒がせしてスミマセン。ちょっと狭い北極には住み飽きて、旅に出たら日本にたどりつきました。もうしばらく、ここにいるのでよろしくお願いします」
不破「どうも、お話していただいて、ありがとうございましたー」
タマ「ホタテはいらないから、妙な集団に言っといてね」
『川口探検隊風コンビニで買い物』 5月15日(木)
不破と渡辺は、飲み物を手に入れるために、コンビニに向かった。
「ここに、ジュースがあるらしい。気をつけて入ろう」
渡辺は、言った。
その時、突然目の前のドアが開いた。
「あぶないっ」
不破は、渡辺を後ろにひっぱった。
「これは、侵入者を撃退するためのトラップらしいな」
そう言って、渡辺は汗をぬぐった。
「今度、ドアが開いたら、さっと入りましょう」
不破は、言った。
もし、2人が入るタイミングを間違えてしまったら、ドアに挟まれて死んでしまう。これは危険だ。2人は生きて帰ってこれるのだろうか。
「今だっ」
渡辺の合図で、2人は店内に滑り込んだ。不破の背後でドアがしまった。危機一髪である。
「いらっしゃいませー」
店内で、怪しい機械をあやつっている男と女が言った。威嚇しているのだろうか。
渡辺は、我々はあなたたちに危害を与えるつもりではないというジェスチャーをした。
機械をあやつる人間は、理解してくれたらしく、2人に対して好意的な表情をしている。
「あぶなかったな」
渡辺は、言った。
「まだ安心はできませんよ」
不破は、周囲を見渡しながら言った。
店内には、妙な音楽が流れている。これは、侵入者の聴覚を失わせるためのものなのだろうか。
2人は、店の奥へ奥へと進んだ。
「あれを見てみろ」
渡辺は、本棚を指差した。そこには、水着アイドルが表紙の雑誌があった。
「あれは、男の煩悩をかきたてて、人間をダメにしてしまう罠だ」
「危うく、ひっかかる所でした」
2人は、目をつぶって罠から逃れた。
店内には、恐ろしいトラップが、たくさん存在しているのだ。
果たして2人は、目的のジュースを手に入れる事ができるのだろうか。果たして、ジュースは存在するのだろうか。
「ここでベースキャンプをはろう」
渡辺は、カバンからテントを取り出した。
2人は、狭い店内という過酷な条件の中、闘志をむきだしにして、テントをはることに成功した。
「お客さん、困ります」
先ほど、怪しい機械をあやつっていた男が襲ってきた。これは危険だ。
渡辺は、不意打ちをくらって動揺した。
「ここは、ひとまず退散だ」
2人は、テントをそのままにして、店の奥へと走った。
2人が振り返ると、男がテントを折りたたんでいる。テントはあきらめるしかないだろう。命の危険をおかしてまで、テントを取り返しに行く事はないのだ。
「おお、ここにたくさんジュースがならんでいるぞっ」
渡辺は、驚いた。
ジュースが、所せましとならべてある。これが、あの伝説のジュースなのだろうか。噂は本当だったのだろうか。
「ぼくは、これにします」
不破は、冷蔵庫のドアを開けようした。
「まて」
渡辺が、不破を制止した。
「何があるかわからないぞ」
渡辺は、ゆっくりと冷蔵庫のドアを開けた。
すると、冷気が渡辺の顔を襲った。
「ぎゃああ、冷たい」
渡辺は、急いでドアを閉めた。
なんと、ここにもトラップが仕掛けてあったのだ。伝説のジュースは、誰の手にも渡らないように、守られてあるのだ。
「大丈夫ですか、渡辺さん」
「俺の事は心配するな。なんとしてでも、あのジュースを手に入れるんだ」
不破は、カバンからバンダナを取り出して、顔を覆った。そして、手が凍傷にならないように、手袋をした。
「ぼくが、死んだら、家族によろしくお願いします」
「そんな事を言うもんじゃない。きっと手に入れられる」
「では、お元気で」
「不破、……」
渡辺の目には、涙があふれていた。
不破は、冷蔵庫のドアに手をかけて、ゆっくりと開けた。冷気が不破を襲う。
「凍ってしまいそうだ。ううっ」
不破は、寒さに負けずに、命がけでコーラをつかんだ。
「やったぞ、不破。あと、もう少しだ」
渡辺が言った。
「わ、渡辺さんは、……。どれにしますか」
凍傷になりそうになりながらも、不破は渡辺に問いかけた。
「俺は、なっちゃんにしてくれ」
不破は、なっちゃんを手にとった。
その時、ジュースの棚の奥に、人の顔が見えた。
「ぎゃっ、人がいる」
冷蔵庫の中に、人が住んでいるとでも言うのか。
あれは、ジュースを守る亡霊なのであろうか。
不破は、なっちゃんを急いで抜いて、ドアを閉めた。
「やったな、不破。よくやった」
「やりましたね」
渡辺と不破は、熱い握手をした。
2人は、危険なこの店をはやく出ようと、きた道を引き返した。
出入り口のドアを出ようとした瞬間、またあの男があらわれた。
「お客さん、レジを通して下さい」
どうやら、ジュースを手に入れた2人を英雄だと言って、握手を求めているようだ。
渡辺は、男と握手をしようとした。
男は不思議そうな顔をした。
「お金を払って下さい」
男は言った。
「この男は、もしかしたら、俺達からジュースをとり返そうとしているんじゃないか」
渡辺は、男をにらんだ。
「お金を払わないなら、返してください」
男は、2人の手から、ジュースを奪い取った。
渡辺の予感は的中した。やはり、この男はジュースを守る番人だったのだ。
2人は、ジュースを失った。
2人に、再びジュースをとりに行く体力はなかった。
渡辺と不破は、店を出るほかなかった。
伝説のジュースは本当だったのだ。しかし、そのジュースを持ち帰ったものは誰もいない。
『体力づくり』 5月16日(金)
夏に、富士山に登ろうと思っているので、体をつくっておこうと、走ったり、筋トレをしている。
滋賀県にある昔話によると、渇水のせいで、農作物が実らなくて人々が困っていると、大男があらわれて、土を掘って大きな湖をつくったそうだ。
湖のおかげで、人々は水に困らず、農作物をつくれるようになった。
その大きな湖が琵琶湖で、その時に出来た土の山が富士山なのだそうだ。
どんだけでかい大男やねんちゅう話だ。
『復活の呪文はない』 5月17日(土)
書いた日記を誤って消してしまった。
履歴を押して、日記が残ってないかをやってみても、アブラカダブラと呪文を唱えてみても、元には戻らなかった。
無念……。
『ねずみとり』 5月18日(日)
近くの道路で、警察が交通違反の罠をはっているらしく、何度もパトカーのサイレンの音がしていた。
「そこの車、停まりなさい」と何回か聞こえてきた。
たぶん10台くらいの車が犠牲になったもよう。
なんか、いやらしいやり方だなと思う。
パトカーが隠れているよと、通る車に教えたくなる。
ちょっとスピード違反している車よりも、ほんまに酷い違反している奴をつかまえて懲らしめて欲しいもんやわ。
ウーウー(サイレンの音)
「そこの車……、とびなさい」
びょ〜ん。(車、飛ぶ)
『MONDAY HAIKU』 5月19日(月)
月曜は俳句の日。という事で、俳句。
自分で、お題は『一』と決めたので、それで俳句をよんでみました。
阪神よ 五月以降も 一位でね
勝ってくれ サンガ最下位 一大事
雨ばかり 一体どこへ 皐月晴れ
すげえなあ 納税一位 金わけて
一杯の 新茶よりも ビールだよ
次回のお題は、『色』です。みなさんも、一句どうですか。
『テレビの占い』 5月20日(火)
テレビで『今日の占い』とか『今週の占い』とか言って、運気がよい順に星座を紹介していくコーナーがある。
俺は、そういうのがあるとサッとチャンネルを変えてしまう。
もし、自分の星座が最下位にだったら、気分がわるいからだ。
占いは、信じる方ではないけれど、最下位と言われたら、誰でも嫌になるだろう。
占い師と面と向かってする手相占いとか、人相占いとかを、した事ある人は多いのだろうか。
女性はした事のある人が多そう。
占い師って、何千人もの人間を見てきているから、外見やしゃべる事で、いろんな情報を見い出す事ができるんやろうなと思う。
こういう奴は成功するわとか、こう人は結婚がはやいわとか、こういう人は親を大切にしているわとか、こういう人には善い人がよってくるわというのが蓄積された情報でわかるんやと思う。
たくさんの情報からパターンを見つけて、体系的に頭の中にしまってあるんだと思う。
だから、テレビの占いは当たらんやろうけども、観察眼の高い人に、直で話して、予測をしてもらうのは、けっこうな確率で当たるのではないかと思う。
占い師に、お客のどういう所に着目しているのかとか、人間のパターンを教えてもらいたいものだ。
『ぴあ関西版』 5月21日(水)
演劇の公演や、映画の公開のスケジュールが載ってる『ぴあ』って雑誌がある。
それって、関東は毎週発行されているのに、関西だと隔週だ。
関西、情けない。所詮、地方なのか。
週刊少年ジャンプも、関東だと毎週発行されているのに、関西だと隔週だ。
2週間分の漫画が一冊になっているのだ。だから、すごくブ厚い。
もちろん嘘。ぴあが隔週なのは本当。
『一週間のこんだて』 5月22日(木)
朝 昼 晩
月曜日 カレー カレー カレー
火曜日 カレー カレー カレー
水曜日 カレー カレー カレー
木曜日 カレー カレー カレー
金曜日 カレー カレー カレー
土曜日 カレー カレー カレー
日曜日 カレー カレー カレー
『キャッチコピー』 5月23日(金)
英語の教材のキャッチコピーで、『英語が嫌いな人ほど、英語が上達する』とか『いそがしい人ほど、英語が上達する』っていうのがある。
実際に教材の中身を見たことはないけれど、そんなわけないやろって、つっこみたくなる。
英語が嫌いな人ほど英語が上達するのなら、英語が好きな人ほど英語の上達は遅いのかいな。
どういう事やねん。
両方の教材の長所を合わせたら、『いそがしい上に、英語が嫌いな人ほど英語が上達する』って事になる。
どこまでミラクルな教材やねん。
この勢いだと『勉強しなくても、英語が上達する』っていうキャッチコピーが出てきそうだ。
勉強しなくていいのなら、教材を買う必要がないな。どうすんだ。
『イメージの妙』 5月24日(土)
何十人もの人間を殺した人間が、道に捨てられている子猫を、かわいそうだと抱いて帰るシーンがあると、その殺人者は優しいイメージになる。
何十人もの人間の命を救った人間が、道に捨てられている子猫を、寄ってくるなと蹴飛ばすと、その人間は悪いイメージになる。
冷静に、どっちの人間の方が悪いかって言ったら、前者だけれど、イメージで答えると、後者になってしまう。
イメージってこわい。
イメージにまどわされず、物事を判断したいものだ。
『契約』 5月25日(日)
天使との3年契約が切れて、今度は悪魔との5年契約を結んだ。
5年契約で1000円。
悪いことをしまくるぞー。
『MONDAY HAIKU』 5月26日(月)
悪魔との契約を交わして、ヒールキャラになった不破だこの野郎!
なんだこの野郎!
さっそく俳句いくぞ、この野郎!
今回のお題は、『色』だこのこの野郎!
よ〜く見とけこの野郎!
食えねえよ 白く凍った 初がつお
今回は、ひとつだけだこの野郎!
手抜きだとか言うと、殴るぞこの野郎!
次回のお題は、なしだこの野郎!
お題があるとつくりにくぞこの野郎!
『グッド ジョブ』 5月27日(火)
絶好調ですか〜!
さあさあ、やってきました。
今日も元気いっぱいに日記を書いていきましょ〜う。
って、そんな気分ではない。
俺は、大変な事をしてしまった。
それと言うのも……。
「悪魔と契約したからには、悪魔の仕事をしてもらわねばならん」
悪魔は、言った。
「もちろんガンガンやりまっせ〜」
不破は、言った。
「頼もしい。では、お前の親友である渡辺周の命をとってこい」
「ほ〜い、お安い御用でー。って、えええぇー。そんな事できませんよ」
「悪魔と契約したからには、血も涙もない人間になってもらわないとな」
「そんな無茶な」
「できなければ、契約違反で死んでもらう」
不破は、大きなカマを持って道を歩いていた。
悪魔にもらったのだ。これで、渡辺の首を刈ってこいと言われたのだ。
不破は、軽い気持ちで悪魔と契約した事を後悔した。
俺に渡辺さんを殺すなんて事ができるわけがない、と不破は思った。
「殺さなければ、俺が殺される。やるしかない」
不破は、決心した。
不破の目の前に、首が転がっている。
彼がカマで首を切り落としたのだ。
俺は、これからどうしたらいいのだ。本当に大変な事をしてしまった。
俺がうなだれていると、天使があらわれた。
「よくぞやってくれました」
天使は言った。
「これで、よかったのでしょうか」
「あなたの選択は、仕方ありません」
そう言って、天使は俺の切り落とした、悪魔の首を持って、消えた。
『今日人』 5月28日(水)
大阪の天満駅で、公衆電話をかけていると、もう一台の電話機の前に、よろよろした老女がいて、小銭をおもむろにガチャガチャと入れて、無茶苦茶にボタンを押して、意味不明の言葉を受話器に向けて喋った後、ゴローンと寝転がっていたのは、きっとシャブ中だったのだろう。
梅田の地下街の、泉の広場に地上から降りていく階段で、退廃的なオーラを出して、ぐで〜んと座り込んでいた女性がいたけれども、あれもきっとなんか薬をやっていたのだろう。
難波の商店街で、小刻みにジャンプし続ける老人がいたが、あれは基地外なのだろう。
福井駅の近くのアーケードで、道に座り込んで、タンバリンを叩きながら、よくわからないネタをしていた中年も、ちょっとおかしな人だった。
生きていると、たびたびこういった方々に遭遇する事がある。
こういった方々を発見した時は、興味を持って観察する。
おもしれ〜なぁと思う。
あれは、実は嘘で、パフォーマンスとして演じているのではないかと、遊びで演じていて、人々の注目を集めているんじゃないかと思って見るとおもしろい。
そういう人を見たときは、同情もしないし、差別もしないのが俺の考え方だ。
ただ、そういう人がいる。と見る。
そのもののまま、頭に入れる。
すれ違う他人と同じようなものだ。
俺もいつ、あっちの世界の住人になるかわからないって気がしている。
何かがきっかけで、発狂しておかしくなるって事があるだろう。
歳をとれば、ボケてそんな感じになる事もあるだろうし。
狂人でない人間は、いない気がする。
狂人の度合いが違うだけじゃないのかと。
何を基準に狂人と決めるのかっていうのも問題だな。
今日は、とてもいい天気で、暑かった。
『最後の晩餐』 5月29日(木)
ニュースステーションで、最後の晩餐とかいう企画があって、著名人に、明日が地球最後の日だとしたら、最後の食事に何を選びますかっていう質問をしているのがあるけれども、俺だったら何を食べるかなぁと考えてみてみると、たくさん好きな食べ物があって、ひとつだけ選ぶなんて事は、なかなかできないんだけれども、どうにかして、ひとつ決めようと思ったが、そう言えば、開高健さんだったかが、世の中で一番美味いものは、水であるとかなんとか言っていたような気がするんだけれど、確かに、夏の暑い時にスゴク汗をかいて、喉がカラカラだった時に飲む、水はとっても美味すぎで、ごくごくごくごく飲みまくって、後でお腹がちゃぽんちゃぽんと音がしたりする事があるから、確かに水が一番美味いかも知らんなぁと思ってみたりして、でも、やはり、水じゃ物足りないだろうから、しっかりした食べ物で言うと何だろうと、思うのだけれども、やっぱり、肉がいいなと思うんですけれども、そこいらへんは、みなさんはどうなんでしょうかと、思うのですが、肉でもいろいろあるわけですが、やっぱりボリュームのある、ステーキがいいですけれども、近江牛が食べたいような気もしているところですが、結局は、美味しければどこの牛の肉でもよかったり、よくなかったりするわけですが、ステーキのタレは、できるだけ味の濃いいヤツがよくて、後は、ガーリックがあった方がよろしくて、明日が最後の日なのだから、いくらでもガーリックを食べて、ニンニク臭くなってもよいのですが、そろそろおわりにしたい所なんですけれども、こういう町田康さんの文体を真似してみた、このブレスの長い文章というのは、非常に読みにくいと思われますが、どうかご勘弁をお願いいたしますでございますで候。
『百物斬り』 5月30日(金)
不破臼人は、刀を手にとった。
「うおりゃ〜」
不破は、りんごをきった、にんじんをきった、牛肉をきった、ジャガイモをきった、たまねぎをきった、米をきった、スパイスをきった、水道菅をきった、ギターをきった、テレビをきった、机をきった、時計をきった、蒲団をきった、百科事典をきった、電卓をきった、電灯をきった、パソコンをきった、箪笥をきった、ガラス窓をきった、花をきった、車をきった、ビルをきった、ホテルをきった、レストランをきった、駅をきった、電車をきった、都庁をきった、東京タワーをきった、国会議事堂をきった、ユーラシア大陸をきった、アメリカ大陸をきった、地球をきった、月をきった、火星をきった、木星をきった、水星をきった、金星をきった、土星をきった、天王星をきった、冥王星をきった、宇宙をきった、時間をきった。
「あっ、斬るもんがなくなってもうたわ。あっ、なぜかカレーライスができあがってるわ」
不破は、カレーライスを食べた。
「またカレーかよ」
『痛いっていう言葉』 5月31日(土)
痛い人って言葉がある。
こういう言葉って、人の行動をせばめてはしまわないだろうか。
国語辞典に痛い人って使うときの『痛い』は載っていないから、はっきりとした言葉の定義はないだろう。
僕の思う『痛い』っていう言葉の意味を書いてみる。
・恥ずかしい事なのに気づかず、さらけ出している。
・自慢にならん事を、自慢している。
・一部でしか通用しない価値観を、みんなにも伝わると思っている。
・間違った事を信じている。
・流行おくれに気づいていない。
・まわりが見えていない。空気が読めていない。etc…
『痛い』の逆の言葉は、粋とか、かっこいいとか、考え方のバランスがいいとかっていう感じだろうか。
僕は、その『痛い』って評価をされる事を恐れて、人が行動を自粛してしまうのは、世の中をつまらなくしてしまう気がする。
今の日本は、医療や交通や通信が発達して便利になっているけれど、精神的な面では、生きにくい世の中なんじゃないかと思っている。
痛い人を許容する、包容力のある世の中になるといいんじゃないかと思う。
つまるところ、私が何が言いたいのかと言うと、もっと痛い事をしましょうって事だ。そしたら、お互い気が楽だ。
もっとわかりやすく言うと、こういう事を熱心に書いている、痛いかもしれない俺を許してって事だ。