試みる複数の同サイズの芸術の豚/日記13

† 試みる複数の同サイズの芸術の豚 †


『あなたもありますか』 8月1日(金)

目がぱっと覚めて、「俺は一体、何者なんだ?」とか「俺は一体、何をしているんだ?」というような意識があって、体中に汗をびっしょりとかいている時がある。
体が宙に浮いている感じがしたり、現実が客観的に見える感じがする。
いつもとは違う、何か特別な意識になっている。
友達と話していると、友達も、そういう感覚になった事があると言った。
自分だけが、なるのではないのだなと思った。
あの感覚は、一体なんなのだろうか。



『ロード・オブ・ザ・リング第2部』 8月2日(土)

明日、富士山の火口に、全宇宙を滅ぼす魔力を秘めた、恐ろしい指輪を捨てに行ってきます。
今年の3月に行った中つ国では、指輪を捨てる事ができませんでした。
こんどこそ、指輪を葬ってきます。
努力・友情・勝利という、週刊少年ジャンプの精神を胸に頑張ってきます。
登るぞ、登るぞ、登るぞ!



『富士登山、登り編』 8月3日(日)

電車にユラユラ揺られて、御殿場駅へ。
御殿場駅からバスに乗って、富士山の登山道のひとつ、須走口へ行った。
いざ登山口に行くと、ちゃんと登りきれるだろうかとか、日本一高い山への尊敬によって、緊張してきた。
一歩あるきはじめると、必死になって、そんな事は忘れてしまっていた。
御来光を確実に見るためにと、明るいうちに登っておこうって事で、午後の5時くらいから登りはじめた。
6合目を越えたあたりから、道は砂や石ばかりで、足がすべってすべって大変だった。
マイペースを守って登れば、大してしんどくなかった。
でも、8合目から頂上までの道は、岩ばかりで足場が悪いのと、酸素が薄いのとで、少し歩いただけでしんどくなって、休憩をしまくった。
ラストの300mが、一番しんどかった。
午前2時くらいに山頂に着いた。
結局、9時間くらいかかって登った事になる。
5時間半が目安らしいので、けっこう遅い方かもしれない。
山小屋で、休憩をとり過ぎたせいかな。
でも、5時間半で登れる人は、数少ないと思う。
かなりの速さで登らないと出せないタイムだ。
山頂に登ると、先に着いた人達が20人ほどいた。
山頂に自動販売機があって、缶ジュースが400円だった。ペットボトル飲料は500円だった。
高い!なんという商売をしているんだと思った。
山頂は、冷たい風が吹いていて、とても寒くて、みんな凍えていた。
ここまで寒いとは、みんな思ってなかったようで、軽い防寒具しか用意してなかった人が多かった。
山小屋が、まだ開いていなくて、「はやくあけてくれ〜」とみんなボヤいていた。4時くらいに、開店していた。
御来光まで、3時間も待たなあかんくて、寒くて寒くて、風邪ひくんちゃうかと思った。



『御来光はトレビア〜ン編』 8月4日(月)

御来光を見るために、いい場所を確保して、寒い中を待ち続けていた。
自分の近くに、フランス人のカップルがいて、フランス語でしゃべってはったので、生フランス語を聞けて楽しかった。
いよいよ御来光の時間が迫ってくると、300人くらいの人たちが頂上に集まっていた。登ってる最中の人もたくさんいた。
みんな今か今かと、御来光を待っていた。
太陽が昇る前に、空が明るくなって、オレンジ色、黄色、緑色、水色、青色と綺麗なグラデーションになっていた。
御来光を待っていると、太陽が昇ってくるはずのあたりに、薄い雲があって、その雲の向こう側に丸い光があった。
もしかしたら、太陽が雲で隠れてしまっていて、もう日の出は終わっているのではないかと、がっかりムードが漂った。
でも、みんな待っていると、雲の中から、ちょこんと三日月を横向きにしたような、赤い太陽が頭をあらわした。
あれが御来光だと、みんなの口から、うわ〜っと歓声が起きた。
珍しい形をした太陽に驚いた。
そして、とても美しくて、感動した。
近くにいたフランス人も、トレビアンと言っていた。
フランス人は、御来光をカメラとデジカムで撮りまくっていた。
みんなカメラ、デジカメ、デジカム、カメラ付き携帯などで、御来光を撮りまくっていた。
期待を超えた美しさの御来光を見れて、富士山に登ってよかったと思った。
朝の5時に、こんなに人がたくさんいて、活気に満ちている場所は、ここ以外にないだろうなと思った。
富士山頂はやっぱり、特別な場所だなと思った。
御来光を見た後は、火口のまわりを歩いた。
夏場だけ開業している郵便局があって、そこのポストに投函すると、そこ独特の消印を押してくれると聞いていたので、父親宛にハガキを出した。
他に、気象観測所があった。
火口の地形って、平地にはありえない形をしていて、すごいなと思った。
眠ってなくて、眠たくてしょうがなかったので、日当たりのよい岩の上で、1時間くらい眠った。
トイレに行ったら、めっちゃ汚くて、嫌だった。
山小屋のトイレは、どこも有料で、たいてい100円をとっていた。
汚いのに金をとるなよと思った。
山頂に、お土産や、軽食を出している山小屋がいくつかあった。
山小屋で働いている人には、独特な人間性があるように感じた。
あれが山男の性質なのだろうか。
頂上を充分に満喫した。
富士山を下るのは、とても楽しかった。
須走口の下り道には、砂走りできるところがあるのだ。
登る時には、すべって登りにくい砂地だけど、下る時にはすべるのを利用して、降りていけるのだ。
とっても楽チンなのだ。
砂が山になってる所と、谷になっている所があって、山の部分をぐっと踏み込むと、ズズズーっとすべる。
右足でズズズーっとすべって、左足でズズズーっとすべっていって、というのをくりかえすと、スキーをやってるみたいに、どんどんすべっていけるのだ。
僕は、他の人よりも、この砂走りが上手いらしく、どんどん先をゆく人達を追い越してゆけた。
かなり調子にのって、滑り降りた。
漫画だと、こういう調子に乗った鼻につく野郎は、滑って転んで大怪我をするけども、そんな事はなく、ちゃんと下まで行けた。
降りていく途中に、直径60センチくらいの円形の石が、すごいスピードで、自分の右の方を転がっていて、うわっ落石やわと思った。
そしたら、その石が進路方向を変えて、俺の前を下っている中学生くらいの男の子3人組にめがけて、転がっていった。
俺は、急いで「後ろ、あぶない!」と叫んだ。
そしたら、ギリギリセーフで、中学生は避けて助かった。
あれが当たっていたら、骨折していたか、当たり所が悪ければ、死んでいたかもしれない。
後ろを気にしながら、下った方がいいなと思った。
富士山では、フランス人だけじゃなくて、アメリカ人、ドイツ人、中国人、韓国人を見かけた。
外国の方も、富士山に登ってみたくなるもんなのだなぁと思った。
富士山を下り終えて、お土産物屋でソフトクリームを買って食べた。
疲れているからか、甘いのがとてもおいしかった。
バスの本数が少なくて、2時間くらい待たなあかんかった。
待っている間、友達とラスト300mがしんどかったなーとか、御来光は感動したなーとか話していた。
疲れきった体で、よろよろと歩いて、よろよろしたバスに乗って、よろよろの電車に乗って、家に帰った。
富士山は、なかなかええもんですなぁ〜。
とは言っても、当分登らなくていいわって感じです。
あっ、魔力を秘めた指輪を火口に捨ててくるのを忘れていた。
と言う事は、ロード・オブ・ザ・リング第3部があるんだな。
次はどこへ行くのやら。



『富士登山、筋肉痛編』 8月5日(火)

富士山に登って、筋肉痛で体が動かない。
痛くて手が動かせないので、足でキーボードを打ってます。
って、そんな事でけへんわ。
だいたい、手が動かへんねんやったら、足も動かんやろって話だ。
筋肉痛になるかなと思っていたけれど、どうやら大丈夫みたいだ。
どこも痛くなってない。
何時間もかけて、富士山に登ったから、体重が減っているかなと思って、体重計に乗ってみた。
そしたら、逆に体重が増えていた。
なんでやねんと、体重につっこみ入れてしもうた。
水分をとりすぎてるんかな。



『広告』 8月6日(水)

『だいありぃのーと』のお気に入り登録者の下の所に、広告が入るようになった。
今、僕の所に出ている広告は、なんだろうか。
ビール?人形?パソコン?福袋?
日記内容とまったく関係のない、広告が入ってたりして、笑ってしまう。
鉄鍋の広告もあった。
真剣な文章の横に、鉄鍋ってどういう事やねんって感じだ。
どういう文章と広告の組み合わせが面白いか、観察する楽しみができた。



『宇宙人?』 8月7日(木)

「ワレワレハ・・・、ニホンジンダ」
「日本人かよっ!」



『バックギャモン』 8月8日(金)

パソコンを買って7年くらい経つけれど、付属していたゲーム『バックギャモン』は、どういうルールなのか謎のままだった。
なんじゃこりゃと、ずっとわからなかった。
しかし、とうとうルールがわかった。
ルールわからない、付属ゲームって、けっこうありますよね?
本屋で、バックギャモンの基本戦術とかいう本を見つけたので、ちょっと読んだのだ。
単純なルールなので、すぐに覚えた。
それで、バックギャモンのネット対戦をしてる。
アメリカ人、トルコ人、ノルウェー人、ドイツ人らと対戦した。
相手の国が表示されるだけで、顔がわからないし、あんまり外国人と対戦してる気にはならないけれど、遠い国の人とゲームしてるんやと思うと、おもしろい。
国ごとに、ゲームの進め方にクセがある事に気づいたりする。
ネットって、やっぱりすごいんやなーと再確認した。



『発禁日記』 8月9日(土)

今日は、○○○○に行ってきた。さすがに○○○は、○○○○のようで、○○○だった。
○○って、あんなに○○○だったかなと思った。
○○○は、俺に、○○は、もう○○ですよと言ってきた。
○○は、もう、○○らしい。
○○○を、最後に、○○してもらって、○○○と言う事で、○○と○○した。
○○○○○が、○○の○○で、○○だったので、○○○みたいに、○してくれと頼んでおいたのに、○○○が、○だったので、○○○した。
○○○が、○○○だと聞いて、俺は、○○○へと向かった。
○○○は、とっても○○○だった。
今日は、やけに、○○○だった。



『漂流1日目』 8月10日(日)

友達と一緒に、俺は海に遊びに来ていた。
浮き輪に乗って、あたたかい太陽のしたで、プカプカと波にゆられていると、気持ちよくなって、俺はねむってしまった。
ブルブルと体が震えて、寒いなと思って目を覚ますと、日は暮れていて、空には星が出ていた。
俺はかなりの時間、ねむっていたようだ。
陸にあがろうと、あたりを見回すと、海しか見えなかった。
俺はあせった。
大海原のどまんなかに、俺はいるのだ。
しかし、あせった所でどうにもならないので、そのまま漂流する事にした。
こういう時には、楽観的になるしかないのだ。
今頃、俺がいなくなった事に気づいた友達が、警察に連絡をしてくれているのだろうか。
きっと探しにきてくれるだろう。
俺は、そう思い込むことにした。
太陽が出てないので寒い。
俺は、体ができるだけ海につからないように浮き輪に乗った。
このまま死ぬのではないかと恐くなったが、夜空を見上げて、流れ星を探す事で、気持ちをまぎらわせた。
海水に体温が奪われているせいか、ねむくなってきた。
俺は、いつの間にか、ねむっていた。



『漂流2日目』 8月11日(月)

じりじりと、肌に太陽光線がつきささってるのが感じられる。
熱いし、痛い。
強い日差しが、俺をねむりから覚ました。
重いまぶたを持ち上げて、どこかに陸地が見えないか、見回した。
なにも見えなかった。
ここで、がっかりなどしてはいけないのだ。
そのうち陸地にたどりつくか、誰かが助けに来てくれると信じてなきゃならないのだ。
お腹がグゥ〜っとなった。
そういや、昨日の昼から何も食べていない。
海の家で、カレーを食べたっきりだ。
喉も渇いている。
雨が降ってくれないだろうか。
海水なんて、飲めたものじゃない。
ああ、俺は死ぬのだろうか。
死ぬも生きるも、俺が決める事ではないな。
すべては、運命が決める事だ。
俺は、体力を失わないようにじっとして、助かる事だけを考えた。
うんちがしたくなったので、海の中にした。



『漂流3日目』 8月12日(火)

漂流して、3日目。
体力が無くなって、起きているのか、寝ているのか自分でもわからない。
浮き輪に乗っかって、海の上をプカプカしていると、海鳥が俺の頭にとまった。
追い払う元気もなく、俺はじっとしていた。
頭が重い。
しばらくすると鳥が増えた。
7羽、俺の体に乗っかった。
ジャマだ。
捕まえて、喰ってやろうかと考えたけど、生でどうやって喰えばいいのかわからないので、やめておいた。
俺の体の上を、鳥が歩きまわる。
ツメが肌にささって痛い。
いい加減、うっとうしくなったので、手を振り回して、追い払った。
鳥は一目散に飛んでいった。
俺の腕の上に、フンが残されていた。
なんかムショーに腹が立った。
汚いので、海水で洗った。
もうそろそろ死にそう。



『漂流4日目』 8月13日(水)

漂流4日目。
青空を見上げながら、友達や家族や好きな人やカツ丼やラーメンやカキ氷やお寿司やなんかを想像していた。
「ムキギャオウナプー」
無意味な奇声をあげてみたりした。
俺の精神状態はヤバイみたいだ。
浮き輪の空気が抜けてきてるので、口で空気を吹き込もうと、おもむろに栓をあけた。
あけたはいいが、俺には体力がなく、口で空気をおもむろに吹き込めなかった。
浮き輪から空気が、おもむろに抜けていった。
おもむろにしぼんだ浮き輪は、浮力がなくなり、俺はおもむろに海の中へとしずんでいった。
おもむろに泳ごうとしたが、おもむろに体力がないので、おもむろに沈んでいくだけだった。
おもむろに意識は遠のいていった。



『漂流5日目』 8月14日(木)

気がつくと、俺は砂浜に寝ていた。
コンブが体にまとわりついている。ヌルヌルしてて、気持ちがわるい。
「コンブが海の中で、ダシが出ないのなんでだろ〜う♪」
テツandトモのネタを、ふと思いだして歌った。
体にピタッとひっついてるコンブをひっぺがした。
どうやら、俺は死ななかったようだ。
どうなって、ここまで流されて、たどりついたかはわからないけれど、とにかく助かったんだな。
「やった〜、やった〜、ヤッターマン!」
嬉しくて、こおどりした。
ここはどこなのだろうか。どこの砂浜なんだろうか。
4日間、なにも食べてないから、ガンジーのように痩せてしまった。
俺はヨロヨロと、植物が生い茂っている方へ歩いた。
なにか食える植物がないかなぁと探してみると、イチジクのような実があった。
実をもぎとって食べてみると、とっても甘くて、めっちゃうまかった。
「おーいしー!」
ナイナイの岡村隆史をマネして叫んでみた。
お腹が減っていたので、いくつも食べれた。
甘いばっかりなので、水が飲みたくなった。
川を探す事にした。
ここは、島なのか、大陸なのかどっちなのだろう。
川を探そうと思ったけど、足がフラフラで、歩くのがしんどい。
日が暮れてきた。
歩きまわるのは危険だから、寝床を見つけて休む事にした。
ジャングルに茂っていた大きな葉を何枚かちぎってきて、寝床をつくった。
焚き火をしたかったけれど、火をおこすのに、道具をつくる必要があるので、今日中にはできないやろうって事でやめておいた。
海の上じゃなくて、陸地で眠るのは、やっぱり落ち着くなぁと思った。



『漂流3495日目』 8月15日(金)

漂流して、3495日が経った。
まさか、自分が『南の島のフローネ』または『ロビンソンクルーソー』または『15少年漂流記』または『サバイバー』をしなきゃらなない状況に巻き込まれるとは思わなかった。
俺が海でおぼれて、波に流され、たどりついた陸地は、周囲が5キロくらいの島だった。
食べられる実のなる植物が、豊富にあったので、食べ物には困らず、生きのびる事ができた。
この島には、爬虫類の生き物がいた。
俺は、そいつに名前をつけて、かわいがり、さみしさをまぎらわせた。
俺は決心した。
長年かけて、つくりあげたいかだで、家に帰るのだ。
俺は、いかだを海に運んだ。
さあ出発だ。
たとえ嵐がこようとも、俺は家に帰ってみせるぞー。オー!
波しぶき、ざっぱ〜ん。
<<作者の都合により、打ち切り決定!!>>



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