『秘密』 11月1日(土)
俺には、人に知られたくない秘密が三つある。
それは何かというと…。
秘密だから、教えられない。すまぬ。
『ねずみの国のあつし』 第10話 11月2日(日)
すると、「お姫さまは、ここにはいない」と、イタチが言った。
「なら、どこにいるんだ」
クップティは言った。
「ボスが連れて行ったのさ」
「なにっ、お前の上にボスがいたのか。ボスはどこにいるんだ」
「そいつは、教えられねぇなぁ」
イタチは言った。
「ボスの所に案内しろ。そして、お姫さまを解放するように言うんだ」
クップティは言った。
「そいつは、教えられねぇなぁ」
イタチは言った。
「もう一度言う。ボスの所に案内しろ」
「そいつは、教えられねぇなぁ」
「もう一度だけ言うぞ。ボスの所に案内しろ」
「そいつは、教えられねぇなぁ」
「本当に、もう一度だけ言うぞ。ボスの所に案内しろ」
「そいつは、教えられねぇなぁ」
「バカか、てめぇ、これでもかっ」
クップティは、イタチのきゃん玉袋に蹴りを入れた。
「ぎゅっひゃ〜、許してちょお。案内します、案内しますぅ」
イタチは、のたうちまわりながら言った。
そうして、あつしたちは、イタチに案内させて、ボスの所へと向かった。
しばらく行くと、ねずみのガイ骨が、散乱している所にやってきた。
「こわいなぁ。こいつらは、みんなお前のボスが食っちまったのか」
フォティキュがイタチに聞いた。
「そうさ、ボスはねずみが好物でね」
イタチは言った。
フォティキュは、体をブルブルと震わせた。
やがて、ボスが棲みかにしているという、木箱が見えてきた。
「あそこに、お姫さまがいるのか……」
クップティの心臓が高鳴った。
「クップティさん、彼とひきかえに、お姫さまをかえしてもらいましょう」
あつしは、イタチを見て、言った。
「それは、いい案だ」
クップティが言った。
「そんなに、うまくいくもんかね」と、イタチは笑みを浮かべて言った。
「お前は黙っていろ」
フォティキュが、イタチを縛っている縄をグイッとひっぱった。
「さあ、ゆくぞ」
クップティが先頭になって、木箱に近づいていった。
木箱の前にくると、フォティキュが、イタチにボスを呼ぶように言った。
「ボス、出てきてください。ボス、助けてください」
イタチは、情けない声で言った。
木箱の中から、「さわがしいね、なんだい」という声が聞こえてきた。
あつしは、緊張して、足がガクガク震えた。
そして、木箱の穴から、ボスが姿をあらわした。
それを見て、あつしは驚いた。
『キミキミ詐欺』 11月3日(月)
プルルルルと、電話の音。
A「はい、もしもし」
B「キミキミ。俺、キミなんやけど」
A「僕?」
B「うん。俺、キミ。俺、キミ」
A「はぁ?」
B「俺キミなんやけど、友達の車で事故を起こしてしまってやんか」
A「……」
B「それで、修理に50万かかるから、今から言う所にお金を振り込んどいて」
A「あなた誰です?」
B「俺? 俺は、キミやん」
A「あなたが僕で、僕も僕で、2人なのに1人???」
B「そうそう、だから振り込んどいて」
A「わかりました。僕は僕に振り込んどきます」
B「ほな、頼むわ」
『IQテスト』 11月4日(火)
テレビ朝日で、IQテストの番組が放送されていた。
測定不能だった。
やはり、俺はアホだったんだ。
というか、番組を見てないだけだった。
『近江みそ汁フェスタ』 11月5日(水)
あーもう、だるい。
うんこ、うんこ、うんこ。
あひ〜、もへ、もへ。
それからと言うもの、ものごっつ生ビール。
アホやで。
お前らは、脳みそにハンバーグ入ってるやろ。
なんやねん。
手こねハンバーグって、なんでやねん。
気力湧かんわ。
失格やで、キミ。
ホームランボールくれよ。
俺、ええ事いうてるわ。
ほんま、ほんま。
キミらは、ほんまケンカばっかりやね。
昔はよかったよ。
アホ、ボケ、カス、ナス。
俺は、もう知らんよ。
勝手にしてください。
うんこ、うんこ、うんこ。
思いっきり、投げつけたるねん。
醤油ビンを投げつけたるねん。
はい、はい。
時代をこえて、はい、はい。
知るか、ボケッ。
あ〜、だるい。
よっしゃ、俺と腕ずもうしようか。
『チャンバラ』 11月6日(木)
最近、チャンバラ映画が多い。
かっこいい殺陣を見てると、自分もやってみたくなる。
刀が欲しい。
誰か、斬られ役やって。
『昨日の敵は、今日の友』 11月7日(金)
長嶋ジャパンが、3戦全勝で五輪出場権を得た。
勝った時の、選手たちの笑顔は、本当に輝いていた。
今日の先発は、ダイエーの和田投手だった。
日本シリーズで、阪神対ダイエーの時は、和田のボケと思ってた。
失投しろ、あほんだらと思っていた。
しかし、長嶋ジャパンとなると話は別だ。
和田ちゃん頼むよ〜って感じだ。
和田様様という、あつかいに変わる。
この豹変。おそろしいものだ。
和田投手は、見事なピッチングで、韓国打線を抑えこんだ。
かっこよかった。しびれた。
野球につづいて、サッカーやバレーも五輪出場権を得て欲しいものだ。
『ぱっつんぱっつん』 11月8日(土)
最近、ヨーロッパでは、ぱっつんぱっつんが流行しているようだ。
サッカーのイタリア代表のユニフォームが、ぱっつんぱっつんだし、ラグビーフランス代表のユニフォームも、ぱっつんぱっつんだ。
そして、バレーボールのトルコ代表も、ぱっつんぱっつんのユニフォームを着ていた。
ぱっつんぱっつんなのは、敵にシャツをつかませないための作戦らしい。
でも、バレーは、シャツをつかまれるスポーツじゃないのに、ぱっつんぱっつんだ。
実用性だけでなく、ファッションとしても、流行しているようだ。
流行が、日本にやってきた時、どうなるのだろう。
男でも女でも、スタイルの良い人は、着るとセクシーだし、見る分にはいい。
俺は着たくはない。
己の肉体を見て、やばいなと思うのであります。
ぱっつんぱっつんの流行は、ユニフォームだけじゃなくて、普段着にも浸透していくのだろうか。
ダボダボの次は、ぱっつんぱっつんって、わかりやすい流れだ。
みなさま。ぱっつんぱっつん流行に備えて、ダイエットや筋肉トレーニングに励みませうぞ。
ぱっつんぱっつんって、言い過ぎた。
『俺かよ!』 11月9日(日)
今日は、選挙だった。
僕の所は、公民館が投票所になっている。
公民館に行き、入場券を渡して、小選挙区の投票用紙を受け取った。
誰に投票したかは、秘密。
小選挙区の投票をすると、次に、比例代表の用紙と、最高裁判官国民審査の用紙を貰った。
小選挙区と比例代表の選挙だけだと思っていたので、最高裁判官国民審査ってなんじゃそら、と思った。
不勉強ですみません。
最高裁判官国民審査の用紙には、かたそうな名前がずらりと並んでいた。
情報がないのに、どうやってやめさせたい人を選べばよいのだと悩んだ。
えんぴつを持って、空欄の上を右往左往した。
適当でいいやと思い、印をつけようとしたら、
「俺の事、なぁんにも知らないのに、俺かよ!」
と、言っている、裁判官の必死な姿が頭に浮かんできた。
いつも厳しい顔をした裁判官が、あわてふためく姿がこっけいだった。
裁判官に就くのに、血尿が出るほど勉強しはったやろうし、適当に決めるのは、よくないなと思って、結局、空白のまま投票した。
不勉強ですみません。
政治家には、みんなが幸せになれるように、国づくりをしてもらいたい。
テレビ朝日の『選挙ステーション』で、CMに入る時に「#%$&*、アテンションプリッーズ♪」と、いうジングルが流れていた。
「アテンションプリッーズ♪」の「プリッ」の部分が面白かったので、真似して連呼してた。
『バレーボール』 11月10日(月)
日本人選手よりも、グリンカ選手を写せこのやろ〜。
『近江牛』 11月11日(火)
ジョギングしていると、近江牛の群れに追いかけまわされた。
もう少しで、踏み殺される所だった。
近江牛は、滋賀県全土に放牧されているので、こういう事がよくある。
この前も、近所の幼稚園児が、近江牛に突き飛ばされて、おでこに7鍼縫うケガをしたそう<だ。
滋賀県では、人口の97%の人が、牧畜関係で働いている。
だから、牛がたくさんいるのだ。
残りの3%の人は、パソコンのマウスの左のボタンをつくっている。
右のボタンは、佐賀県でつくられているそうだ。
これでまたひとつ、滋賀に詳しくなりましたね。
『ねずみの国のあつし』 第11話 11月12日(水)
それを見て、あつしは驚いた。
なんと、出てきたのは、ミネテルだったのだ。
「ミネテルだ!」
あつしは言った。
「知っているのか?」
クップティは、あつしに訊いた。
「ミネテルは、僕んちのお隣さんが飼っている猫なんです」
「それなら、頼んでお姫さまを返してもらえないのか」
クップティが言った。
「そんな交渉に応じるような、猫じゃないと思います」
あつしは言った。
ミネテルが「こいつらが、いけにえかい?二匹足りないじゃない」と言った。
「すみません。いけにえどころか、逆につかまっちゃいました」
イタチが言った。
「おバカさんめー!!おしりペンペンざます」
ミネテルが言った。
「助けて下さい、ねずみのアニキ」
イタチは、クップティに泣きついてきた。
「知らん。それより、お姫さまを解放するように言ってくれ」
「そんな事、言えないですよ」
「とにかく言え」
クップティは怒鳴った。
「ミネテル様、助けて下さい、こいつら俺に乱暴するんですぅ」
「誰がそんな事を言えと言った。馬鹿野郎」
フォティキュが言った。
「ねずみなんかにつかまるとは、情けないね。おいしそうなねずみだね。食ってやるざます」
ミネテルは、そう言うと、あつしたちに飛びついてきた。
クップティと、フォティキュは、一目散に逃げた。
しかし、あつしは、ねずみのようにすばしっこくない。
あつしは、あっという間に、追い詰められた。
「変な姿をしていると思ったら、人間じゃないかい。お前、どこかで見た顔だね」
ミネテルが言った。
「僕は、あつしだ」
「あつし? あつし? あの、あつしか」
「そうだ。あの、あつしだ」
「あの、あつしって、どのあつし?」
「覚えてないのかよ」
「人間なんて、興味ないざます。ねずみの事であたまいっぱいざます」
「聞いてないわ」
「生意気ざます。食べるざます」
ミネテルは、あつし目がけて、かぶりついてきた。
「ぎゃ〜、おかあさん助けて〜」
あつしは、頭を押さえてしゃがみこんだ。
ミネテルは、あつしをパクリと一飲みした。
あつしは、ミネテルのお腹の中へ。
「あ〜、人間を食べたのは、はじめてざます。勢い余って、噛まずに飲んじゃったざます」
ミネテルは、逃げたクップティと、フォティキュの姿を探しはじめた。
クップティは、ミネテルの棲みかに、逃げ込んでいた。
そして、お姫さまを探していた。
「お姫さま〜、どこですか〜」
クップティは、叫んだ。
ミネテルの棲みかは、生ゴミとか、ガラクタなどでいっぱいだった。
「わたしは、ここです〜」
どこからか、声が聞こえた。
「お姫さま〜」
「ここです〜」
「お姫さま〜」
「ここです〜」
「お姫さま〜」
「ここです〜」
クップティは、声のする方へ行った。
声は、牛乳パックの中からした。
クップティは、牛乳パックの口を、落ちていた棒を使い、テコの原理でこじ開けた。
「お姫さまっ」
「助けにきてくれたのね。ありがとう」
お姫さまは、クップティに抱きついた。
クップティは、お姫さまに抱きつかれて、天に昇る気分になった。
「急ぎましょう。やつがやってきます」
クップティとお姫さまは、外の様子をうかがった。
ミネテルが、フォティキュを追いかけまわしていた。
「今のうちです。逃げましょう」
クップティは、お姫さまに言った。
「はい」
ミネテルが、フォティキュを追うのに夢中になっている隙を狙って、走りだした。
二匹は、必死に走った。
ミネテルに気づかれる事なく、二匹は遠くまで逃げれた。
安全な所まで来て、クップティが立ち止まった。
「お姫さま、ここからは、一人で帰ってください。私は、フォティキュとあつしを助けに、さっきの所へ戻ります」
「ありがとう、クップティさん。ご無事で」
「あのっ、お姫さま。別れる前にひとつ言っておきたい事があるんです」
「なんです?」
「わたくし、ずっと前から、実は、そのお姫さまの事が、す、す、す」
「す?」
「すい牛、モゥモゥ」
クップティは、好きだと告白できぬまま、走り去っていった。
「変なひと」と、お姫さまはつぶやいた。
クップティが、ミネテルの所へ戻ってくると、フォティキュがまだ追いかけまわされていた。
「おい、フォティキュ。お姫さまはもう助け出したぞ。逃げよう」
クップティが叫んだ。
「わかった」
フォティキュは、来た道へ走りだした。
ミネテルに追われながら、クップティが、フォティキュに質問した。
「あつしは、どこに行ったんだ」
「それが、わからないんだ」
「まだ、ミネテルの棲みかあたりにいるんだろうか」
「どうしよう」
ミネテルが、フォティキュのしっぽに噛み付いた。
「いたっ」
フォティキュが飛び上がった。
そして、着地に失敗してこけた。
「おいしそうな、ねずみちゃんだねぇ」
ミネテルがよだれをたらして、フォティキュにかぶりつこうとした。
すると、ミネテルが、ケラケラと笑いはじめた。
「うほほほっ、ぐふっ、ぐふっ。くすぐったいよ。なんだ、お腹がくすぐったいざます」
ミネテルは、仰向けになって、笑い転げた。
「どうしたんだろう」と、フォティキュが言った。
「さぁ」
クップティは首をかしげた。
実は、あつしがミネテルのお腹の中で暴れまわっていたのだった。
「あつしざますわね。お腹の中で、なにをしてるざますか。ゲボッ」
ミネテルは、あつしを吐き出した。
「あつしじゃないかっ」
クップティが言った。
「アンビリバボー、信じられん」
フォティキュが言った。
「こんどは、よく噛んで食べてやるざます」
ミネテルが、あつしを食べようとした。
「そうはさせるか」
フォティキュがミネテルの触覚につかまって、ひっぱった。
「なにをするざます。はなすざます」
ミネテルは、首を振って、落そうとした。
それでも、フォティキュは、落ちない。
ミネテルは、前あしをつかって、はじきおとした。
フォティキュは、はじき落とされる時に、ミネテルの触覚を抜いていった。
「私の大事な触覚がっ、やばいざます、バランス感覚がなくなるざます」
ミネテルの右の触覚は、ほとんどフォティキュに抜かれてしまった。
「逃げよう」
クップティが言った。
あつし、フォティキュ、クップティは走った。
「まつざます」
ミネテルは、片方の触覚を失ってはいるが、まだ追いかけてくる。
触覚を失ったせいで、ミネテルの動きは鈍くなった。
しばらく走っていると、あつしたちの前に、若いモグラがあらわれた。
「ここを踏まないように、大きく迂回してください」
モグラは地面を指差して言った。
あつしたちは、なんの事かわからないが、言うとおりにした。
「あつしさん、クップティさん、フォティキュさんでしょう?」
モグラが言った。
「どうして、僕たちの名前を知っているんですか」
あつしが言った。
「私の祖父が、あなた達に命を助けてもらったので、そのお礼をするためにやってきたのです」
「あの、腹が減って倒れていたじいさんか」
フォティキュが言った。
「それよりも、ミネテルが来ている。急ごう」
クップティが言った。
「大丈夫。見ていてください」
モグラが言った。
「何が大丈夫なんですか。やばいですよ、逃げましょう」
あつしが言った。
「まぁ、見ていてください」
モグラは、落ち着きはらって言った。
「獲物が増えてるじゃないざますか。もう観念したのかい。いただきますざます」
ミネテルが走ってきた。
迂回してくださいと、モグラが指差した所をミネテルが通ったその時、地面が一気にくずれた。
「うわ〜、助けてざますざます」
ミネテルは、モグラが掘った穴に落ちた。
『商品広告を見て』 11月13日(木)
オープン価格ってなんじゃボケー。値段を書けよ、値段をよ、アホンダラ。
11月14日(金)
これより古い日記はありません。
びっくりした?
『今日』 11月15日(土)
今日、生まれた人。
今日、母になった人。
今日、父になった人。
今日、結婚した人。
今日、離婚した人。
今日、人を殺した人。
今日、殺された人。
今日、自殺した人。
今日、受験勉強をしていた人。
今日、仕事をしていた人。
今日、恋をした人。
今日、失恋した人。
今日、親とケンカをした人。
今日、子供とケンカをした人。
今日、寿命で死んだ人。
今日、大事な人を失った人。
今日、ギャグを言ってスべった人。
今日、試合に勝った人。
今日、試合に負けた人。
今日、車に轢かれた人。
今日、浮気をした人。
今日、暴行した人。
今日、癌が発見された人。
今日、はじめてキスをした人。
今日、富士山に登った人。
今日、一日中ごろごろしていた人。
今日、宇宙人にさらわれた人。
今日、有名人に遭遇して感激した人。
今日、ギネスに挑戦した人。
今日、ギャンブルで大当たりした人。
今日、ロックバンドを組んだ人。
今日、神の存在を感じた人。
今日、神がいないと確信した人。
今日、愛について考えた人。
今日、おもらしした人。
etc・・・
いろんな人が地球に生きている。
俺も生きている。
地球は、ただくるくるまわっている。
『ねずみの国のあつし』 最終話 11月16日(日)
あつしたちは、穴をのぞいた。
すると、穴の底でミネテルは「ここから出すざます」と怒っていた。
「もうねずみを襲わないって約束したら、出してやってもいい」
クップティが言った。
「そんな約束するわけがないざます。ねずみは大好物ざます」
「飼い主に食べ物をもらってるんだから、ねずみを襲わなくても大丈夫だろ」
あつしが言った。
「ねずみじゃなきゃ、イヤなんざます、イヤなんざますぅ〜」
「それじゃもういい、俺たちは帰るぞ」
クップティが言った。
そうやって、あつしたちと、ミネテルが言いあっているのを、イタチが隠れて見ていた。
イタチは、ミネテルを助けようと様子をうかがっていた。
みんな、穴の中を見ているので、背後にイタチがいるとは気づいていない。
イタチは、静かに近づいていった。
自分を縄で引っ張りまわしたフォティキュを、ミネテルの落ちた穴に突き落とそうと考えた。
音をたてないようにして、イタチは、ゆっくりと近づいてゆく。
ゆっくり、ゆっくり近づいてゆく。
と、その時、イタチの右足が、土にめりこんだ。
その瞬間、地面が崩れて、イタチは穴の中へ落ちていった。
実は、モグラが念のために、二つ落とし穴を掘っていたのだった。
「あれぇ〜」と、叫びながら、イタチは落ちた。
「今、誰かの叫び声が聞こえなかったか?」
クップティが言った。
「気のせいじゃないのか」
フォティキュが言った。
話し合いの結果、ミネテルは、ねずみを襲いませんと約束した。
ミネテルは、穴から、縄を使ってひっぱりあげられた。
「もう、悪さしたらダメだよ、ミネテル」
あつしは言った。
「あばよざます」と言って、ミネテルは去っていった。
あつしたちは、ねずみの国に帰ろうとした。
すると、もうひとつの穴から、「助けてくれー」という声が聞こえた。
のぞいてみると、イタチがいたので、ミネテルと同じ、ねずみを襲いませんと約束をさせて、穴からひっぱりあげた。
「ミネテル様〜」と言って、イタチは走っていった。
あつしたちは、モグラにお礼を言って、ねずみの国へと帰った。
ねずみの国に着くと、たくさんの人々が出迎えてくれた。
あつしたちが、宮殿に行くと、王様と王女様と、お姫さまが待っていた。
「これから、勇者達のためにパーティをひらこう」
王様が言った。
あつし、クップティ、フォティキュのために、パーティがひらかれた。
フォティキュは、おいしい食べ物がたくさん用意されて、大喜びだった。
あつしにとっては、ゲテモノばかりなので、どれも手をつけられなかった。
王様があつしの所にやってきて、「約束通り、人間の世界に戻るのを許可しよう」と、言った。
「今すぐにでも帰りたいです。お母さんと、お父さんに会いたいです」
あつしは言った。
「そうか、そうか。わかった」
王様は言った。
王様は、人間の世界へ戻れる道を知っているねずみを連れてきた。
あつしは、クップティ、フォティキュと抱擁して、別れを惜しんだ。
「クップティさん、フォティキュさん、どうもありがとうございました」
あつしは言った。
「元気でな」と、クップティが言った。
「忘れるなよ」と、フォティキュが言った。
あつしは、何度も後ろを振りかえりながら、宮殿をあとにした。
道案内のねずみに、連れられて、人間の世界に戻れる出口までやってきた。
あつしは、道案内のねずみに「サヨナラ」と言って、出口を抜けた。
すると、そこは、いつもと変わらない近所の公園があった。
「やったぁ、元の体に戻ってる」
あつしは、急いで家に帰った。
一晩家に帰らなかったから、きっと大騒ぎになっているだろうとあつしは思った。
家に入ると、「お帰り、あっちゃん。もうすぐ晩御飯よ」と普通に言った。
逢いたかったよと言って、あつしは母親に甘えようと思っていたのに、なんだか様子が変だ。
あつしは、あれっと思って、「僕、昨日から帰ってないよね」と訊いた。
そしたら、「晩御飯のしたくで忙しいのよ、テレビ見て待ってなさい」と言われた。
あつしが、テレビをつけると、火曜日にやっているアニメがやっていた。
昨日が火曜日で、今日は水曜日のはずなのに、おかしいなぁと、あつしは思った。
あつしが、混乱していると、外で「ミャーオ」と猫の鳴き声がした。
窓から外を見ると、ミネテルが、隣の家の塀の上を歩いていた。
ミネテルのヒゲは、片方なくなっていた。
「やっぱり、本当だったんだ」
あつしは、家族にねずみの国の事を話したけれど、誰も信じてくれなかった。
学校でも、友達に話したけれど、信じてもらえなかった。
公園に行って、ねずみの国に落ちた穴を探したけれど、どこにもなかった。
季節が春になった頃、あつしが友達とサッカーをしていると、つがいのねずみが、水のない用水路にいるのを見つけた。
そのねずみは、きっと、クップティとお姫さまだと、あつしは思った。
つがいのねずみは、仲良く駆けていった。
おはなしは、これでおしまい、おしまい。
『チワクラ』 11月17日(月)
今日は、チワクラに行ってきた。
チワワクラブ、略してチワクラだ。
店で一番人気のあるチワワが相手をしてくれた。
源氏名は、空(くう)って言っていた。
空ちゃんは、人気があるだけあって、かわいかった。
あまりにかわいかったので、抱きしめようとしたら、「おさわりはダメ」と、お店の人に怒られた。
凹んだ。
隣に座っていた女性客が、高級ドッグフードをチワワに貢いでいた。
チワクラは、はまるとヤバそうだ。
『どういうわけで』 11月18日(火)
と、いうわけで今日の日記はおしまい。
『民話』 11月19日(水)
最近、小説は読まないが、民話はおもしろいなと思って読んでいる。
日本の民話だけでなく、世界中の民話をさがして、読んでいる。
民話は、短編小説のように、話が短いから好きだ。
せっかちな僕は、長い話が苦手だ。
毎週見なきゃいけない、テレビドラマも苦手だ。
映画なら、2時間ほどで話が終わるから好きだ。
民話をいろいろ読んで、参考にして、おもろい話をつくりたいと思う。
『(笑)』 11月20日(木)
どうも、こんにちは(笑
どうも、こんにちは(爆
どうも、こんにちは(汗
どうも、こんにちは(怒
どうも、こんにちは(豆
どうも、こんにちは(肉
どうも、こんにちは(ヒゲ
どうも、こんにちは(諸行無常
どうも、こんにちは(お水をください
『聞き手日記』 11月21日(金)
今日は、聞き役にまわります。
何の話なん。
へぇ〜、へぇ〜。
ほぅ、ほぅ。
そうなんや〜。
ほんで、ほんで。
なるほどねぇ〜。
それから。
ふむ、ふむ。
知らんかったわ〜。
ほぅ、ほぅ。
そうでもないで。
はっくしょい。
ごめん、くしゃみでたわ。
それから、それから。
ふむ、ふむ。
なるほど、そう思ってたんや。
泣ける話やね。
えっ、泣ける話じゃなかった。
ごめん、聞いてなかったわ。
『ウッチャンサングラス』 11月22日(土)
『マトリックス』のネオがかけているサングラスを見ても、
『ミッションインポッシブル』のイーサンがかけているサングラスを見ても、
同じサングラスが欲しいと思わないけれど、
『内村プロデュース』で、ウッチャンがかけているサングラスを見ると、同じものが欲しいなと思う、今日この頃。
『冬と言えば鍋』 11月23日(日)
今日は、ナベ鍋を食べた。
●ナベ鍋の楽しみ方
@ぐつぐつと沸きたつ鍋の中に、大小さまざまな鍋を放り込みます。
Aよく火が通ったところで、お好みの鍋をポン酢につけて、かじります。
B歯が折れます。
『ノラネコ☆ちょうすけ日記@』 11月24日(月)
オイラは、野良猫。
名前は、ちょうすけ。
たまに食べ物をくれるおばちゃんが、つけてくれた。
なんでも、いかりや長介というタレントに、顔が似ているらしい。
きっと、男前だろう。
今日は、雨が降っていたので、一日中、土管の中で寝ていた。
まぁ、そんなところだ。
『反体制派』 11月25日(火)
支持政党が自民党で、
乗っている車がトヨタ車で、
応援している球団がジャイアンツで、
使っている携帯がDoCoMoである友達を、
ほんま長いものに巻かれたがるなーと、つっこんでおいた。
『阿呆の戯言』 11月26日(水)
『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルになったと言われている温泉宿が、いくつもあるのは、なんでや。
どいつもこいつも自称モデル言いやがって。
ハリセンで、叩いたる。
『ノラネコ☆ちょうすけ日記A』 11月27日(木)
どうも、野良猫のちょうすけです。
今日は、とっても寒かった。
神社の境内で、ちぢこまっていた。
寒いのは、嫌いだ。
コンビニの前を通ったら、女の子が肉まんを半分くれた。
オイラは猫だけど、猫舌じゃないので、アツアツをハフハフと食べた。
とっても、おいしかった。
寒い時に食べる肉まんは、最高だな。
まぁ、今日は、そんなところだニャー。
『ベタ』 11月28日(金)
師匠「オイ、ちょっとコーヒー買ってきてくれ」
弟子「はい、コーヒーですね。わかりました」
師匠「コーヒーやぞ」
しばらくして。
弟子「師匠、買ってきましたっ」
師匠「そうそう、それそれ」
弟子「どうぞ」
師匠「さて飲もうか。って、飲めるかーい!」
弟子「どうしてです?」
師匠「どうしてって。コーヒーちゃうやん、コージー富田やん!」
富田「どーも、タモリです。髪切った? 一旦CMでーす」
『肉声』 11月29日(土)
TSUTAYAが、この土日レンタル100円という事で、ビデオを借りに行った。
安いので、普段は借りないようなものを、借りようと思った。
それで、選んだのが『徹子の部屋・ゲスト寺山修司』だ。
昭和52年放送されたものである。
前から、寺山氏がどんな声で、どんな話し方をするのか気になっていた。
寺山氏の本は何冊も読んだけれど、肉声を一度も聞いた事がないのだ。
写真を見ると、体がでかくて、意思の強そうな顔をしているので、太く大きな声で、ベラベラと芸人ぽい話し方をするのではないかと想像していた。
しかし、実際ビデオを観ると、青森県人らしい、腹から声を出す感じではなくて、口だけで声を出すような話し方をしていた。
ビートたけし氏の声質と少し似てる感じもした。
三島由紀夫氏の話しているのも聞いてみたいと思っていたが、こちらは、川端康成氏と対談している所や、自決前の演説の所がテレビで流されていたので、聞く事ができた。
作家の写真と文章から、話し方や雰囲気を想像したりするが、当たらない事がほとんどだ。
でも、がっかりする事はない。
より一層、作家の人間味を感じられて、好きになる。
26年ほど前の、黒柳徹子氏は、たまねぎ頭が、今の2倍の大きさだった。
そんなわけはない。
『ギャー!!』 11月30日(日)
「ギャーーーーーーーーーーーーーーー
ウホォーーーーーーーーーーーーーー
二ヒャーーーーーーーーーー
ギュギョーーーーーーーーーーーーー
ニャへーーーーーーーーーーーーーー」
と、言うわけで、11月は終わり。