元たまの知久寿焼サンのライブ「九州旅行2004」の最終日、9月20(月・祝)の照和ライブに参加してきました。照和といえば、福岡のみならず全国的に有名な知る人ぞ知るライブハウスです。かつてここで、井上陽水、海援隊、チューリップ、甲斐バンド、長渕剛、ザ・ロッカーズ等がライブを行っていたのです。そんな伝説のライブハウスで知久さんを見れることが嬉しかったです。
さて、開場時間よりも20分ほど早く到着したので、そこでぶらぶらと体を揺らして時間を過ごしていると、備え付けのスピーカーからリハーサルの音を流していました。そこで、「あるぴの」「夕暮れ時のさびしさに」「ゆめみているよ」「おやすみいのしし」などのリハの音が聞こえてきたので、思わずじっと耳を澄ませていました。知久さんのなんともいえない子供のまんまのような歌い声に、街を闊歩するカップルや中年の方々も足をふっと止めて興味を注いでいるようでした。
開場時間も近づいてきた時に、同じたまファンということでネット上で知り合ったあるみりゅうさんと初対面。きっと奇想天外のこんこんちきな野郎に思われたに違いない(笑)その後自分のすぐ後ろが今年5月にVoo Doo Loungeで知り合った女の子だったので、「お久しぶりどすえ〜」などとさも親しげに会話を交わす。
結局10分押しぐらいで開場され、整理番号4番だった俺は知久さんのマイクのどまん前に腰を下ろす。会場は当日券も出て立ち見のお客さんが沢山出て、ぎゅうぎゅうだった。(両サイドの席が女の子だったので、ドリンクはビールを頼みたかったことは言うまでもないが 笑)
さて、それで隣りの女の子にナンパ(笑)気味に声をかけているとあっという間に開演時間。


@飛び入りゲスト:倍音s


まずは知久さんのMCで「え〜彼らとは長い付き合いで、東京でもよく一緒に飲んでたりするんですけど、今日は彼らが西日本TOURの合間を縫って駆けつけてくれました。倍音s!!」とメンバーの尾引さんと岡山さんがステージに呼び込まれる。


1.ジャマン(?曲名不確かです)・・・(ツインでのホーメイ、ヴァイオリン、マンドリンによる演奏。)


2.瀧田TURN・・・(今度はツインでの口琴でどこまでも落下していく様な音世界が広がる。)


3.祈り・・・(ツインでのホーメイ、ヴァイオリン、マンドリン、口琴、声を使った力強い曲。)


名前だけは元たまメンバーとの共演などで知ってて、ホーメイ(ホーミー)のことも知ってはいたのだが、これは日常では絶対にあり得ない(いい意味で)音楽だなと感じた。ツインでのホーメイでの念仏のような深い深い響きは、瞳を閉じて聞き入るとどこか無限のブラックホールの渦に吸い込まれるかと思えば、ナチュラルトリップ状態に陥り、体が空に浮き上がってしまいそうな錯覚さえ覚えた。そこらそんじょのピアノインストより、この倍音sのホーミーの方が充分ヒーリングミュージックですぜ。
あと、「さんきゅ〜う。倍音s〜。」のツインホーメイでのシメが最高だった。ライブ終焉後、少しだけ岡山さんとお話をさせていただいたが、とても気さくなお兄ちゃん的存在で親しみが持てた。CD欲しい。


A知久寿焼ソロ(ex.たま)


1.金魚鉢


MC「今回はアダチ宣伝社の協力を経て、九州を周っているんですけれども、それじゃあアダチ宣伝社の顔出しということで、アダチ宣伝社〜!!(安達社長、カズミンさん、ユキさんが登場)。じゃあ、この曲は元々パスカルズというバンドの曲なんですが、326(さんにーろく)です。」


2.326・・・(安達社長のノコギリ演奏、カズミンさんのマリンバにボーカルが絡まってたまらなくなる。)


3.ロシアのパン・・・(初期の名曲。ちんどんアレンジがかなりの新鮮さを醸し出していた。)


(ここで安達社長とカズミンさんは一時ステージを降りる。)


4.ねむれないさめ・・・(あまりにも悲しい悲しい歌。ユキさんのトランペットが哀愁を漂わせる。)


(ここでユキさんもステージを降り、ステージ上には知久さん一人になる。)


5.電車かもしれない・・・(高音もよく声が出ていた、カラダのない子供たち〜♪)


6.月のひざし・・・(しょぼたまに収録されている知久さんの名曲。ちょっと狂ったラブソング。)


7.いなくていいひと・・・(ねむれないさめから哀愁度は200%!あまりにも不条理で切な過ぎる歌。)


8.らんちう・・・(間奏部のセリフ「死んだ魚とおつかいに行った子供が最後は抱き合う」というもの。)


9.ゆめみているよ・・・(これも一度は聴きたかった曲!伸びやかな声が会場に響き渡る。)


MC「じゃあ、ちょっと時期はずれなんですが、クリスマスの歌を2曲ほどやりたいと思います。」


10.おおホーリーナイト・・・(間奏部で知久さんが突然聖歌隊のように「オオ〜!」。会場爆笑。)


11.ぎが(ウクレレ)・・・(犬の歌だそうだが、なんだかそう思えない。五十音の外〜ぎが〜♪)


12.おるすばん(ウクレレ、未発表曲)・・・(新たな知久寿焼への道を感じさせるラブソング。)


13.いちょうの木の下で(ウクレレ、未発表曲)・・・(おるすばんと同じく、ポップな曲調で聴き易い。)


MC「え〜じゃあここで再びアダチ宣伝社〜!!(安達社長、カズミンさん、ユキさんがステージへ。)そうそう今度の九州旅行はアダチさんのとこに泊めさせてもらってるんですけど、たまには泊まれない時もあって。こないだは大濠公園でいつの間にか眠ってました。気持ちいいんですよね〜(笑)あと、こないだnontroppoとスタジオに入ったんですが、そこのスタジオのおばさんが面白くて。それにおじさんはもっと面白くて。この草鞋も足のサイズを測って大きめのを作ってもらったんですよね。(ご機嫌そうに草鞋を見せる)いつまでもつかなぁ〜。あとですね、僕は元々ちんどんにすごく興味があって、19ぐらいの頃に歌い始めたんですけど、自分でフッとペダルのようなものを木でこさえてましたよ。それぐらいちんどんには興味がありました。今日はアダチ宣伝社と一緒にできて、本当に嬉しいです。」


14.あるぴの・・・(明るめの曲調がちんどんとマッチしていてなんだか体がうずき出した。)


MC「次はパスカルズでやっている曲なんですけど、パスカルズが行く!というアルバムに収録されていて僕はこれ結構好きですね。今日の物販では・・・ああ、あと一枚か。血みどろの争奪戦が繰り広げられそうですね。(場内爆笑)それでは、きんとうん。」


15.きんとうん・・・(この日のベストソングの一つ。ちんどんとの相性度は抜群で引き込まれる。)


16.夕暮れ時のさびしさに・・・(これはもう、ちんどんの為の曲でしょ!「ア〜イヤッ!」が最高!)


17.おやすみいのしし・・・(安達社長のちんどんが冴え渡る。石川さんを彷彿とさせる音。)


18.学習・・・(ついつい体を揺すってしまう。アダチ宣伝者のメンバーもノリノリで演奏していた♪)


MC「つーことで、今日はどうもありがとうございました。最後の曲になりま〜す。」


20.いわしのこもりうた・・・(夕暮れ時に田んぼのあぜ道を子供が駆けて行くシーンが目に浮かぶ。)


(ここでなんとハプニング発生!なんとずっと欠かさず歌い続けてきたはずの「いわしのこもりうた」の3番の歌詞を間違えて、演奏中断。)


MC「あぁ、やっちゃいました(笑)ここまで来て間違えちゃったらな〜、どうしよう・・・じゃあ曲変えます。(場内歓声)それでは最後の曲になりま〜す(爆笑)、「無理なおみやげ」です。」


21.無理なおみやげ(ウクレレ)・・・(シメの曲という感じではなかったが、得したなと素直に思った。)


MC「(アンコールに応え、再びステージに登場。)どうも、ありがとうございます。じゃあ、2曲やりたいと思います。1曲はリクエストでいいですよ〜、早いもん順です(笑)(すかさず客の一人が「きみしかいない!」はい、分かりました。」



アンコール1


22.きみしかいない・・・(なんだか胸がきゅんきゅんするナンバー。少し残酷で切ないラブソング。)


MC「じゃあ、次の曲はまたアダチ宣伝社とやりたいと思います。(アダチ宣伝社がステージへ)えっと、次の曲は劇中の舞台で歌った曲で、一応「フリドニア日記」と名前をつけてます。」


23.フリドニア日記・・・(CDはもちろんライブでも初めて聞いた。パスカルズっぽい歌ものだった。)


この後、拍手喝さいを浴びて、知久さんとアダチ宣伝社がステージを降りる。(そしてなぜか俺も席を立ち・・・トイレへ直行!!(笑))


アンコール2


24.夜のおんがく・・・(アルバム室温だけに収録。どこまでも物悲しい雰囲気に涙が出そうになる。)


総評


今回は完全ワンマンソロライブだと思っていたが、そこにアダチ宣伝社がサポートで加わり、さらに飛び入りで倍音sがオープニングアクトを努めたので形式的には自分が予想していたライブとは随分違ったものになったが、それが結果的にいい方向に向いていた。
まずは倍音sのホーメイが現実からトリップさせてくれて準備万端(笑)。その後は今年5月から待ちに待った知久さんのライブが始まったわけだが、声も前回高音が苦しそうだったのとは全く別人のようで、非常に聞いていて体が震えるのがわかった。
特に、「ねむれないさめ」〜「いなくていいひと」の不条理である意味刹那的な哀愁漂う歌のオンパレードには心を鷲掴みにされてしまった。
今時ギター一本でここまでの世界観を表現できる人を僕は他に知らない。この日のベストソングは2曲。両方ともアダチ宣伝社と共演した「きんとうん」と「夕暮れ時のさびしさに」だな。ちんどんの魅力にどっぷりと浸かってしまった。
知久さん(というかたま時代から)のライブはじっと座ってだまって聞くスタイルが定着しているらしいのだが、思わず「ア〜イヤッ!」と掛け声をあげたくなったのはいうまでもない。これだけの曲をたっぷり聞けて本当にいうことがないライブであった。
ただ一つだけこれからも一生思い続けるだろうことは、これだけソロでも素晴らしいのだから、もし「たま」としてのライブを見たらどれだけクオリティの高くて楽しいライブが見れたのだろうと無意識に考えてしまうことだ。「おやすみいのしし」で柳ちゃんの「たまらないのよね〜♪」というパートをついつい少し声に出してしまった自分が、ちょっぴり悲しくもあった。


今回は会場にお客として来ていたnontroppoのBOGEYさん(withお母様)と会話を交わすことができ、今度のライブではお酒を奢る約束をしてしまった(笑)あとはアダチ宣伝社のカズミンさん、ユキさんとだいぶ親しげにお話をさせていただいたのも嬉しかった。それにカズミンさんに「一緒に写真を撮っていただいてよろしいですか?」とお尋ねしたところ、「ええ、いいですよ!」と笑顔で答えて下さり、さらに「あっ、どうせならアダチ宣伝社というカタチで撮りましょうか?」と嬉しい提案までして下さりました。そして安達社長さんとユキさんに声をかけて写真のことをお願いしたところ、社長さんが「じゃあ知久君も入ったほうがいいよね!?」と気を利かせていただいて、なんと知久さんも参加。さらにさらに、知久さんから「じゃあ、倍音sも一緒に写ろうよ♪」ということで・・・知久寿焼、倍音s、アダチ宣伝社withしがない学生の僕という、本当に夢のような構図でスタッフの方に写真を撮っていただきました。これはもう一生の宝物です。あと、少しだけ知久さんとお話をさせていただきました。


僕「あ、知久さんお疲れ様でした。すっごいよかったです!」
知久「あ、どうもね〜。」
僕「あ、もしよかったら、これにサイン頂けないでしょうか?(CDさんだるを差し出す。)」
知久「あ、これは表紙に書いていいのかな?あと、名前も入れてあげるよ。」
僕「ありがとうございます!!!」
僕「(サインを頂き)そういえば、ワタナベイビーさんはどんな感じですか??」
知久「う〜ん、ベイビーも一緒にライブしようよ!とは言ってくれてるんだけどね。まずは俺のツアーが終わってからかなぁ。」
僕「そうですよね。あ、あとそれと、この前知久さんがどんとサンの歌を歌ってくれて、それでどんとサンとかボ・ガンボスとか聞くようになりましたよ!ありがとうございます。」
知久さん「ああ、オススメはね、ゴマの世界ってアルバムだよ♪」
僕「できたら今度の友部正人さんとのジョイントライブも行けると思うので、その時はよろしくお願いします。」
知久「うん、楽しみにしてます。それじゃあね〜。」



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