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1. はじめに 突然だが、缶コーヒーの「BOSS HG」のTVCMを見た事があるだろうか。腰まで積もった雪の中を必死に逃げる永瀬正敏。それを追いかける布袋寅泰。謎の男にカバンを渡され、そのカバンを取り返そうとしているのか、布袋は永瀬を執拗に追い回す。ついに、追いつかれそうになり、布袋が永瀬の持ったカバンに手をかけたその時、永瀬の携帯電話(以下、ケータイと表記)が鳴った。「あ、すいません、部長。あの、あとでかけなおしていいですか。はい、すいません」。永瀬がケータイに出ている間、布袋はあきれかえった顔で、永瀬を見つめていた。
もともとは、自動車に固定された電話、すなわち自動車電話からスタートした、ケータイ。肩から掛ける「ショルダーフォン」を経て小型化が繰り返され、ケータイはとても短い期間でめまぐるしい進化を遂げた。ひと昔前までは個人をダイレクトにつなぐ道具として、ケータイは「あれば便利なもの」として認識されてきたが、最近ではそうはいかない。「ないと不便なもの」となってきてしまっている。それほど、ケータイは我々の生活に深く入り込んで来ている様に思える。 常に個人と個人がつながっている状態。確かにそれは便利であるが、その便利さ故にいろんな問題が近年浮上してきている。そこで、ケータイの持ついろいろな問題をゼミ論と卒論を通して、考えて行きたいと思う。 始めに断っておくが、このゼミ論の中で「携帯電話」の事を「ケータイ」と表記する事にする。既に「携帯電話」は「電話」をするだけの道具ではなく、メールはもちろんの事、インターネット、ゲーム、動画の閲覧など、多種多様な事ができるツールとなっている。そこで、このとても便利な道具に新しい名前を付ける意味でも「ケータイ」と呼んでいきたい。私たちの周りを見てみれば、ほとんどの人がこの呼び方を使っているのが現状だが。 |
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