「NETでマイム」


2002.AUTUMN〜WINTER.11.7


前回ちょこっと触れました10歳の女の子。実はハーフです。前回は初回ということもあってお母さん同伴だったんですが、今回は加えてお父さん(アレックスさん)も一緒に見学です。わが娘はどんな表情でレッスンを受けているのだろう。そんな、いつもとは違う張り詰めた空気を和らげたのは、石山先生のアレックスさんとの握手でした。パントマイムが国境を越えた瞬間でした。感涙!!

最近めっきり寒くなってきました。こんな季節はいきなり身体を動かすとケガをしやすいものです。ストレッチは入念にします。身体の重心を支える「ヒザ」や「足首」は特に念入りに回しておきましょう。キュっと締まった足首を目指すなら尚の事、一生懸命回しましょう。

この日は、前回までとチョコっと趣向を変えて「つま先立ち」から始めました。ダンスでいう所の「ルルベ」です。かかとを浮かし、かかとの下にゴムボールを踏んでいるイメージです。かかとは、ドスンと落とすのではなく、じんわ〜りと付けていきます。これを「ネバり」といいます。この「足のネバり」は「カベ」や「綱引き」などで、横移動する際に使い、これが上手く出来るとスムーズに移動しているように見えます。しかし、実際やってみるとかなりキツイ作業です。移動が綺麗な人ほどこの「ネバり」がしっかり出来ているのです。白鳥が水面を優雅に移動していくその水面下では、必死コイて足をバタバタさせているのと同じです。



この白鳥はバタバタしてないです。
まあ、そんなヤツも中にはいます。


 足を肩幅に開き右足をつま先立ち。重心は右足に乗っけます。右足のかかとをつけ(『トン』)、イメージとして、鉛の玉が『スー』っとかかと→ふくらはぎ→モモ→股→左のモモ→ふくらはぎ→左足首に移行していきます。左足に落ちた時に左足のつま先を立てます。(『ストン』)繰り返して今度は左足からやってみましょう。『トン』『スー』『ストン』。『トン』『スー』『ストン』。徐々にスピード上げていくと「マイムウォーク」になります。
 手をつけてみましょう。「ナンバ」になっていませんか?右のかかとを浮かしている時は左手が前に出ていますよ。そして、上り坂では踏み込んで「ネバり」をしっかり出しましょう。下り坂では足を前に投げ出してスピードアップです。


 さて、今回のメインテーマは生活に根付いた身近なマイムです。いってみれば『生活ほっとマイミング』です。まずは、傘をさしながらのマイムウォーク。前からの強い風は先ほどの「ネバり」を使います。傘が後方に飛ばされるのは、「手」「胸」「腰」と綱引きの要領で、ムーンウォークをします。
 続きましてバケツに水を入れて運ぶマイム。蛇口をひねってバケツに水が入ると段々と重くなるので、バケツは下に下がります。しかし、下に下がりきるまで気付かない。腕が伸びきったら初めて蛇口を閉じます。バケツを一度下(身体の右側)に置いて、1・2・3で持ち上げます。この時の1・2は重量挙げの要領で、肘を柔らかく使い、3で持ち上げたら重心を左に乗せます。右足を浮かせ気味にして、すり足で左に移動。そして、バケツの底を左手で支えて、体重を右足に移しながら水を右に捨てます。
 今度は、今のバケツの変形で布団を押入れに入れるマイムです。布団をたたむのに、手首で柔らかさを出しますと、ここでハプニング!10歳の女の子、家で、布団をたたんだ事が無い!ちなみに、家ではベッド生活だそうで、石山先生ほか他の受講生全員ビックリ!ジェネレーションギャップ(という表現であってる?)を感じた瞬間でした。
布団をたたんだら、持ち上げます。そのまますり足で押入れのふすまの前へ。布団を下ろし、ふすまを開け、布団を持ち上げて押入れにしまいます。ポイントはここでも「すり足」です。



すり足のプロです。

続いては、服を着るマイム。シャツの柔らかさは手首で。袖を通しボタンをかけ、ズボンをはき、チャックをあげる。女性はスカートです。チャックをあげて、スカートを回します。チャックの位置を後ろへ、移動させるためです。
最後はその応用で、化粧のマイム。ファンデーションをパフで叩き、口紅は親指で表現しながら付け、最後につけまつげを指全部でバタバタさせて出来上がりです。ん〜、き・れ・い。


つけまつげは付いてません。チークは入ってますけど。あ、コンシーラー忘れた。あとハイライトも。

「カベ」や「綱引き」はいわゆる“パントマイム”ですが、こういった、身近なマイムは見る人にも親近感がわき、何を表現しているか分かりやすいのが特徴です。作品としてのマイムはほとんどがこのような「生活」を題材にしています。あまり『たんぱく質』とか、『ニュートリノ』とかをマイムにしている人を見た事がありません。やれたとしたら、それこそ「ノーベル・パントマイム賞」モノですね。



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