「NETでマイム2」


2003.WINTER〜SPRING.1.23

 パントマイムでは、普段あまり行わない身体の動かし方をしたりします。最初はぎこちなく感じますが、慣れてきて自由に身体が使えると、楽しさも倍増します。気長に慣らしていきましょう。

 まずは胸を前に突き出します。いわゆる「鳩ムネ」です。次に、後ろに引っ込めます。「猫背」ですね。今度は胸を左右にスライドさせます。慣れないとあまり動かないものですが、何日もかけて継続的に動かすと段々その効果が目に見えてきます。イメージとしては、アンダーバストの部分を輪切りにして、胸だけを平行移動。胸以外の部分は固定して動かしません。


   
ハト・ムネです。


 その要領で、腰・首の前後左右の平行移動。そして、前・右・後ろ・左を繋げてグルグルと回してみましょう。

 さて、このポイントとして、「限界を作らない」という事が挙げられます。例えば胸を前に出す場合、肋骨の中心部に糸がついていて、それがスーッと前に引っ張られるイメージを作ります。身体の動く部分には限りがありますが、意識としてその糸はドンドン前に引っ張られていく。それが「限界を作らない」という事なのです。

 では、胸(脇の下あたり)から出ている糸が右に引っ張られているレッスンです。糸が右に引っ張られると、胸は右にスライド。そして、これ以上動かない、という所まで引っ張ると身体(胸)はそれ以上右には行けないので、とうとう足(左足)が右に出てしまいます。右に一歩動いた時には先程引っ張った胸は元の位置(ニュートラルな状態)に戻ります。以下、その繰り返しで、右に引かれては移動。引かれては移動。どんどん右に歩いていきます。左も同様です。

 さらに応用。今度は普通に前に向かって歩きます。手をたたくと右肩だけが、後ろに一瞬戻されます。ちょうど、街中で行き交う人と肩がぶつかった、そんな感じです。次に手をたたくと今度は左肩が後ろに弾かれます。手をたたかれる度に右肩・左肩の順で後ろに弾かれてしまいます。勿論、自分の意志で。これもパントマイムの一種です。

 さらに更に応用です。今度は今のを踏まえた上での作品発表です。お題は次の通り。
 
 みなさんはひたすら前へと歩いていきます。石山先生が手を叩くと、それは拳銃から銃弾が発射された合図です。一番最初に弾は右肩に命中。命中した瞬間、右肩は後ろへと弾き飛ばされます。しかし果敢にも前へ歩く。次の弾は左肩。腹。額に命中です。手を叩いた瞬間それらの場所を素早く後ろへと反応させます。

 これだけ撃たれても立ち上がり、さらに前へと進もうとするその瞬間、今度はマシンガンで撃たれます。連続の拍手です。どこに弾が当たっているかひとつひとつ確かめながら、連続のスピード感を大事にします。連射が止まったら、その場に崩れ落ちる。しかし、立ち上がる。と、その瞬間、前からは弓矢が狙っている。それに気付き、ヤバイという表情。矢は逃げる間もなく腹に突き刺さる。勿論、刺さった瞬間は腹を後ろに動かし、刺さったというマイム。

 矢が刺さっても死にません。不死身の改造人間です。刺さった矢を引き抜きます。ここでも抜く瞬間は腹を前に突き出します。矢を見て怒る。怒りに任せて、抜いた矢を折りましょう。その矢を地面に叩きつける。すると、矢が足の甲に刺さります。痛い表情。しかも矢は足を貫通して地面から抜けません。力を込めて引っこ抜きます。地面から足は外れましたが、矢は足に刺さったままです。矢の柄を持ちながら片足を上げてピョンピョン跳ねます。足から矢を引き抜く。そして、不気味な笑みを浮かべて、敵(この場合、石山先生)に向かって歩いていきます。


   
デデンデンデデン!倒れても立ち上がる男たち



 パントマイムは不条理の世界を作り出します。銃弾が貫通しようが、矢が刺さろうが、内臓がはらわたから飛び出しても、命に別状はありません。むしろその状況を楽しむことが大切なのです。

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