「NETでマイム Reloaded」


2003.SPRING〜SUMMER.5.15


 さて、今週から3週連続のレッスンです。今日のレッスンまで少し時間が開いてしまいましたが、基本はしっかりと踏まえた上で、ここからは集中講座で参りましょう。


 今回のテーマは『重さ』です。何も無い所に物を作って、それを重く表現する。実際に物を持って、それを重く表してみる。使い方は様々ですが、まずは基本的な身体の使い方から。

 “重いものを持ち上げる”時に人は必ず“腰を入れ”ます。腰を入れないで持とうとすると、ギックリ腰になったり椎間板ヘルニアの原因になったりします。腰を入れるという事はすなわち腰を落とす。重心を落とすという事です。まずは足を肩幅より広く開いてガニマタになってみましょう。

 
腰を入れるという事に代わりはありませんが…


 手を伸ばし、箱を作って持ち上げます。箱を持った手の位置を固定点にして、手の位置を変えないで、色々と動いてみましょう。足幅を狭くしたり、腰を伸ばしてみたりします。まだ箱は持ち上がらないので手は固定点のまま空中にしっかりとキープします。
 いよいよ持ち上がります。下半身→腰→背中→上半身と力が伝わっていくのをイメージして腕を伸ばしたままの状態で箱を持ち上げます。このとき、箱を上げるスピードによって、箱の重さが表現できます。ゆっくり持ち上げる時は重いイメージ。早く持ち上げた時は軽いイメージです。

 2人一組になって、箱を移動しあいましょう。ひとりが箱を持ち上げて持ってきて、数歩進んだら下ろす。もう一人はその箱を持ち上げ、数歩歩いて片付ける。相手が持ってきた箱の重さと自分が持った箱の重さが同じかどうか、重すぎたり軽すぎたりしないかがポイントです。

 ここで、注意点です。重いものを表現しようとすると、必ず呼吸が止まってしまいます。息をグッと詰めて、呼吸を止めたまま表現しがちですが、パントマイムとは『重いフリをする』のが前提ですから、息を詰めてはいけません。意識して呼吸をするように心がけましょう。また、重さを表現する時に本当に力を入れてしまう人がいますが、これもいけません。次の日、筋肉痛で電卓が打てなかったり、コピーを取れなかったり、仕事に支障をきたしてしまいます。下半身の踏ん張り以外には力を使いません。意図的に力を抜くように練習してみましょう。

       
皆さん呼吸を心がけています。

 この応用編が『重量挙げ』です。重量挙げのバーベルのバーを作る。重りの輪っかを表現する。コンテストでお客さんにアピールする等の細かい表現が付随しますが、基本は同じです。皆さんなりの『重量挙げ』を作ってみましょう。

 マイムの発想として、そこに無いものを表現するという事がありますので、持ち上げたバーベルが手を放しても空中で止まったり、逆に一度挙げたバーベルが下りてこない。下ろそうとして力を入れても頭のうえまで持っていかれてしまう。という事も可能です。参考にしてみてください。

 さて、最後の作品発表は前クール好評を得た『毛根クン』です。詳細はバックナンバーをご覧下さい。今回演ってみて発見した事は、『毛根』となる毛(つまり受講生のみなさん)一本一本にキャラクターがつくとさらに面白くなるという事です。
 例えば、髪を洗ったとき、水がかかった髪の毛さん達はどういう気持ちなのか。自分も水浴び出来て嬉しいのか?それとも水が顔にかかって嫌な気分なのか?色々と出てきそうです。
 ポマードをベッチョリ付けられて、髪の毛さん達も一本一本がバッチリ決まっていく(おめかししていく)とまた更に面白くなりそうです。


ご存知、スーパーサイヤ人です。この人達の毛根ってめちゃめちゃ強そうね。


 さて、次回予告ですが、『人形振り』を行います。生徒さんからのリクエストにお応えしてのレッスンになります。このように、演ってみたいマイムがあれば遠慮なく申し出て下さい。出来るだけ、応えて行こうと石山先生は考えていますから。僕もお応えしますよ。