「NETでマイム Reloaded」


2003.SPRING〜SUMMER.5.29


 普段、明るく楽しく、そして「俺ってグレート」をモットーに展開しているこの『パントマイム講座』ですが、今日の授業はテクニック一色。これもひとえに受講生の皆さんの真剣な態度が時間の経過を忘れさせてくれるからです。
 で、この日は、どちらかと言うと身体が悲鳴をあげる『ウォーク』一色のテクニック三昧。このページで、“キツさ”が伝わりますでしょうか?


 マイムウォークの基本は“足のネバリ”にあります。つま先立ちで立って、かかとを地面に付けるまでに、いかに時間をかけるか。これが“ネバリ”です。ゆっくりであればあるほど、ネバリがあると言えます。そして、ネバリがあるほどウォークが綺麗に表現出来ます。



恋する女の子のつま先立ち!参考にしてください。



 ネバリの練習方法としては、つま先立ちで立って、かかとの下にゴムボールがあるようにボールを踏んで(かかとは地面につけない)またつま先立ち、といういつも準備運動でやる動きを繰り返し行うことで、土踏まずの筋が鍛えられます。
 また、電車のつり革につかまりながらつま先立ちでこの運動を繰り返すと、バランス感覚が鍛えられて効果的でしょう。



知ってました?
ドカベンの山田太郎は座ってつま先立ち(つまりソンキョの姿勢)で
何時間も耐えて、親友の手術の成功を祈ったのさ。エエ話や。



 右足をつま先立ちにして、左足は軽く浮かせます。右足のつま先に身体全ての重さが掛かりますから、足もツラいですし、バランスを取るのも大変です。ツラければ、左足は地面に付いていても構いません。しかし、左足は支えているだけで、重心は右に乗っています。

 右足のネバリを使い、時間をたっぷり掛けてかかとを付けて行きます。と、同時に、左足は後ろにスライドさせて、右足のかかとが地面に付くと同時に左足は完全に宙に浮かせます。
 浮いた左足のつま先を立てて重心を左足に乗せたら、右を軽く浮かせます。
 あとは、この繰り返しです。

 慣れないと、かかとを付ける瞬間、ネバリが利かなくてガクっと落ちてしまいます。一番理想的なのは、ウォークをしている時、頭の高さが変わらない事です。頭の高さが変わらない=ネバリと膝のクッションが上手く使われている、という事です。地味で身体が悲鳴をあげる程のキツさがありますが、これをマスターすると動きに幅が出来、一気にスキルアップします。


 足を使った時間が長く続いたので、今度は手を使ったテクニックを紹介しましょう。
 この日のレッスンでは『棒を回す』をやりました。

 まず、足を肩幅に開いて、肩幅より少し広い(長い)鉄パイプのような棒を拾い上げます。もちろんマイムで作ります。持ち手は鉄棒でいう“逆手”(←下から掬い上げる持ち方)です。



鉄パイプといえば暴走族!



 右手を返して、右手だけ持ち方を鉄棒でいう“順手”にします。そしてその棒を時計回りで縦の位置まで回します。左手は額の前、右手はヘソ下が理想的な位置でしょう。
 左手を放して、目の前を縦に走っている棒を伝うように、棒に這わせて下(右手の位置)まで移動します。ヘソの位置で左手で棒を掴んだら、右手を放し、やはり棒を這うようにして、上へ移動。額の位置で掴みます。そして、縦の棒を時計回りで横まで回転します。
 右手を順手に、左手を逆手に返して、以後繰り返しです。

 このレッスンは必ず鏡に自分の姿を写して練習してみましょう。始めは棒を回しても、棒できれいな円が描けません。みぞおちの辺りを棒の中心にして回す事を意識してみて下さい。また慣れないうちは、棒が縦の状態と横の状態では、必ず縦の時の方が長くなります。意識して横を長くするか、縦を短くしてみて下さい。



棒を回す。確かに回してますけど何か違います。



 何度も鏡に写して練習するうちに、綺麗な円が描けると思います。そして勿論逆回しにも挑戦してみましょう。   


 テクニック三昧の講座でしたが、いかがでしたでしょうか?おそらく、今パソコンや携帯電話でご覧の皆様のふくらはぎはプルプル唸りを上げ、明日(人によっては明後日)には筋肉痛の洗礼を浴びていると思われます。



マッサージはしっかりとね。


 これからの季節、短パンやミニスカートから覗く、隆々の筋肉でかたどった「ふくらはぎ」で街行く人を悩殺してみて下さい。