「NETでマイム Reloaded」
2003.SPRING〜SUMMER.6.26
いよいよ、今クール最後のレッスンになりました。今までの集大成です。思う存分楽しんで身体を動かしましょう。そして、パントマイムの楽しさを再認識してメールで友達200人に回して見て下さい。友達なくしたら、ごめんなさい。
ではみなさん、右手を高く上に突き上げて「レッツ、マイミング!」
おさらいとして『カベ』をやってみましょう。リラックス&テンションに気をつけて、そして固定点は出来ていますか?しっかりと確認して下さい。身体の正面に自由にカベを作りましょう。上下に作ってジャンプやかがんでみたり、横に作って横移動してみましょう。
石山先生の合図で、今まで正面にしかなかったカベが、横にも出来ています。見えない箱に閉じ込められてしまいました。横・後ろにカベを作りつつ、閉じ込められた“焦り”の気持ちも表します。
カベにウォークの要素を取り入れてみましょう。マイムウォークで歩きます。額に何かがぶつかって行く手を遮りました。そこには、見えないカベが。最初は驚きますが、段々楽しくなってきます。すると、その壁には取っ手が付いていました。どうやらフスマのようです。フスマを開けて歩き出すと、またそこに壁が。今度はシャッターの要領で開きます。歩く。ぶつかる。今度は金庫の扉。開けて歩いてぶつかって、今度はブロック塀。それを乗り越えると、飛び降りた場所は…海です。
海の中を歩くマイムはウォークの応用です。ゆーっくり、ゆっくり動きます。水の抵抗は動きを遅くする事で表現出来ます。水中を泳ぐ&海面に浮き出るマイムは“羽ばたき”の変形の柔らかい動きです。
水中のマイムが出てきた流れで“擬人化”で魚を表してみましょう。身体を岩に見立て、手で優雅に泳ぐ魚を作ります。
今までは一人で岩や魚、生物を表現してきましたが、今度は集団マイムで同じ事をしてみましょう。
岩の役の人は岩に、魚役の人は魚に成り切り、岩に隠れている所からスタート。岩には岩の表情がありますし、海の生物は片手だけ、両手を使う、身体全体で成り切る等、色々な演じ方があります。
大都会・渋谷のビルの7階が海開きした瞬間でした。

ロケ地 舞浜 とてもじゃ無いが泳げません、汚くて…。
ここで作品発表です。石山博士作・演出『夕方の公園』です。
お父さん(お母さんでも良いのですが…)が子供の手を引いて道を歩いています。ほのぼのとした雰囲気。たまに子供の顔を見て、微笑みます。「あー、この子がいるから俺(私)は頑張れているんだなぁ。」とかいう気持ちは人それぞれですが気持ちをしっかり作ってください。
そして公園に訪れます。息子を遠くに行かせて、キャッチボールをします。しっかりとボールを作りましょう。最初は小さく、力の弱い息子を気遣ってやんわりと投げてあげます。しかし、息子から投げ返される球威は徐々に強くなっていきます。ムキになって投げ返す。それでも息子の球威は負けません。ドンドン強くなる。しかも取れないくらいのスピードで。額に当たったり、腹にめり込んだり、キャッチボールはエキサイトしていきます。
そして、とうとう、お父さん(お母さん)はその辺りに落ちている石や、自分の履いている靴で応戦し出します。しまいにゃ息子を捕まえて、放り投げてしまったり。
ふと我に返り、木に引っ掛かっている(もしくは地面に埋まっている)息子をやさしく抱き寄せ、我が家に戻るべく後ろを振り返ります。勿論息子の手を繋いで。そしてウォーク。しばらく歩いてから息子を見つめ、肩車をしてあげましょう。そして、ふたりは夕暮れのなか、家へと歩いていくのでした。 Fin

ロケ地 実家 “夕暮れ時は寂しそう”です。
さて、以上で今クールのカリキュラムは終了です。楽しんでいただけましたでしょうか?長い間お付き合いいただきありがとうございました。
今まで経験してきた事を、実生活で活かしてみてください。宴会芸は勿論、仕事中に電話の受話器が勝手に動き出したり、待ち合わせの時に人形のように固まっていたり。きっと見ている人は和んだ気分になるでしょう。もしくはマジ切れするかも。
パントマイムは人との関係をうまく繋ぐいいアイテムだと信じています。テクニックではなく本当の自分が表現出来る“道具”として活用していただければ、幸いに思います。
講師:石山博士
アシスタント:エディー