「NETでマイム Full Throttle」


2003.SUMMER〜AUTUMN.7.17


 さあ、夏がやってきました。今クールの石山先生が提唱するサブタイトルは『真夏なマイム』です。これは、真夏のビーチの開放的な気分、すなわち、素肌を露出してちょっぴり大胆に。そして、水着マジックで心もオープンに…という理論をそのままパントマイムのレッスンにも活かそうという思想です。

 作品や即興の発表は勿論のこと、テクニックの練習でも自分自身を解放し、大胆に、時には恥をかいて臨んでください。恥は慣れると快感に変わります。ではレッスンスタートです。


 まずは基本中の基本、カベです。
 カベの作り方は過去のレッスン内容を参照していただいて、今日のレッスンではカベを作った後、自分でそこに作っているのも関わらず、何もない所にカベがあって驚く。というのを演りました。この『驚く』というのが大事です。気持ちを表現せずに、テクニックが先行してしてしまうと、とても「無機質」で「いやらしい」マイムとなってしまいます。

 1〜2歩前に進むと、見えないカベにぶつかります。何も無い所にそっと手を出して、右手でカベを作ります。自分で作っているんですが、目で右手のカベをあらためて確認して驚きます。まさかこんな所にカベ?うっそ〜、なんで?
 不思議に思いながら左手を前に出して、やっぱりそこにはカベがあります。左のカベを見て、更にビックリ!左のビックリは、右のビックリよりも大きな驚きです。

 固定点も大事です。色々なやり方がありますが、カベを作って手を固定し身体を色々動かすやり方の他に、手でボール状のモノを掴んで固定したり、床から天井に伸びるバーをイメージし、それを掴むやり方もあります。
 映画『素顔のままで』でFBIをクビになったデミ・ムーアがストリップ小屋で踊ることになってしまいますが、その時彼女がステージでバーを掴んで踊っていたシーンが解りやすいでしょう。



原題「ストリップティーズ」が日本に来ると「素顔のままで」って、ムリ無いか?


 毎クール、初回のレッスンではテクニックに終始してしまうんですが、今日は作品と即興まで出来ました。

 まずは『美容室』。みなさんは美容師です。お客さんの頭を触って頭の形を表したり、鏡越しに会話をしたりします。ウトウトしてしまうお客さんの首を据わらせたり、ブラッシングしたときに髪が引っ掛かって首を持ってきてしまったり、色々遊んで下さい。
 2人一組になって、美容師とお客さんで演ってみました。高さの変わる椅子や、リクライニング、パーマの熱マシーンなど、一人の時では出来ない遊びが出来ます。



鏡越しの会話って、なんか慣れないんですよね。


 最後は『ポンプと風船』です。2人一組で、ひとりが人間風船。ひとりがポンプで風船に空気を入れる人です。風船は最初しゃがんだ状態で待機しています。
 自転車の空気入れを持ってきてホースの先を人間風船の口に咥えさせます。ポンプを一押しすると風船は顔にだけ空気が入ります。頬っぺたを膨らます感じです。次の一押しでドンドン大きくなっていきます。空気が入る時の「シューっ」という音に合わせて、大きくなっていきます。空気を入れていないときは、風船は止まったまま、膨らみません。



最近の「オランダの妻」はとても精巧ですよ。


 風船にいっぱい空気が入ってもうこれ以上入らなくなったら、ホースを抜きます。風船はどのようにして萎んでいくのでしょう。勢い良く飛んでいくのか、クルクル回るのか?


 今クール初めてのレッスンでしたが、テクニックと即興の両方を経験していただけました。これも、『真夏マジック』のおかげでしょう。
 皆さん、良い汗をかきましょう。そして、汗が冷えないように、しっかりと拭いて、この夏をマイムで乗り切りましょう。