リナルド・アレッサンドリーニ指揮
コンチェルト・イタリアーノ


バッハ没後250年記念プログラム(5月21日 紀尾井ホール)
管弦楽組曲第二番ロ短調BWV1067
チェンバロ協奏曲第三番ニ長調BWV1054
ブランデンブルク協奏曲第五番ニ長調BWV1050

フランチェスカ・ヴィカーリ(ヴァイオリン)
ローラ・ポンテコルヴォ(フラウト・トラヴェルソ)
リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ&指揮)

イタリア・バロック音楽の昇華/聖年記念プログラム(5月24日 紀尾井ホール)
ヴィヴァルディ作曲 弦楽のための協奏曲ホ短調RV134
ヴィヴァルディ作曲 カンタータ「憧れのひとみのもとへ」RV682
ヴィヴァルディ作曲 弦楽のための協奏曲ト長調RV151「アラ・ルスティカ(田園風)」
ヴィヴァルディ作曲 カンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」
ペルゴレージ作曲 スタバト・マーテル(悲しみの聖母)

パトリツィア・ビチーレ(ソプラノ)
カルロス・メーナ(カウンター・テナー)



今回は両日とも右側二階席。殆ど舞台の真横の為、ヴァイオリン、トラヴェルソ、ソプラノが殆ど見えない。しか
もヴァイオリンとチェロ&ベースの音が耳に到達するまでの時間に差が感じられました。しかしその位置のおかげで
普段は他の楽器の音に埋もれがちなヴィオラの音がはっきり聴くことが出来たのが幸いでした。

バッハの作品の方は、例えばファビオ・ビオンディ指揮エウロパ・ギャランティーに比べると随分と大人しい演奏
。しかし細部にはさすかにイタリアらしいこだわりとも言える味付けが感じられました。アレッサンドリーニの
チェンバロ・ソロは堅実でかつ流暢。結構強いタッチで鍵盤を叩く様はコープマンを彷彿させます。
極めつけはアンコール曲のヴィヴァルディ作曲フルート協奏曲。それまでのバッハの時とはうって変わって、正に水
を得た魚のごとく生き生きとしていました。そのギャップの大きさにビックリ。

イタリア・バロック音楽の昇華/聖年記念プログラムはそうそう滅多に聴けない曲目なのでとても期待していたので
すが、パトリツィア・ビチーレ(ソプラノ)のその歌い方にすっかり幻滅してしまいました。ヴィヴラートてんこ盛
りで仰々しく、バロック音楽には全く似つかわしくない。一方カルロス・メーナ(カウンター・テナー)は実に素直で
甘く美しい歌声。彼のソロによるカンタータ「やめてくれ、もうやめてくれ」にはうっとりとしてしまいました。
心配した通り、後半のスタバト・マーテルでのソプラノのカウンター・テナーの2重唱はアンバランスの極致。まあ
曲自体の素晴らしさでかなり救われましたが。

せっかくはるばる東京に出たのだからと寄ってみたら、何と六本木WAVEと桂花ラーメン渋谷店が消えていた!
ラーメンの方はともかく、六本木WAVEが消えたのは実に痛い。あそこは古楽関係のマイナーレーベルがとても
充実していただけに。ヤープ・シュレーダーのバッハ無伴奏ソナタ&パルティータの在庫があるなんて日本でもあそ
こぐらいでしょう。