12月11日〜20日のひとりごと
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12月16日(月)
このお屋敷には ghost が同居してるかもしれません。
そもそもここは家主の元教授(64才)の二世代上からのお屋敷で
いろんなところに彫刻やら肖像画やらが飾られていたりする
なんとも雰囲気のある家なのですが。
昨日の夜は一人だったのです。
夜中に猫の鳴き声やら(家には犬はいるけど猫はいません)
隣の部屋や二階で人が動いているような物音がしたりとか、してたのです。
そのうちドアが閉まる(開く?)音がはっきり聞こえたので
やや怖くなって自分の部屋の錠をかけておきました。
『セワニーは平和で安全だから』という呑気な理由でこの家には鍵がないので
夜中に誰かが侵入しようとすれば何の苦労もないのですよ、ここ。
お化けにしても侵入者にしても出会っちゃったら怖いなぁ、と思い
『きっと Anna(犬)が歩き回ってるんだよね』と
無視矢理なかったことにして、とりあえず寝ちゃうことにしました。
ほら、強盗だったら目撃しなければ殺されはしないだろうし
お化けだったら朝になれば消えちゃうだろうし。
こういう時は寝るに限るでしょ、みたいな。
で、今朝。
なんと誰も住んでいない部屋(私の部屋の向かい側)から Anna の鳴き声が。
しかも内側から鍵がかかっていて、外から開けられなくなってるではないですか。
Anna が中に入ってドアを閉めて鍵をかけたとは考えられないし
窓は開かないように固定されてるやつだし
昨晩の物音のこともあったので、サーっと血の気が引きましたね。
(あ、書いてるだけでぞっとしてきたよ...)
こんな摩訶不思議体験は初めてだよ。
で、結局どうしたかというと
半べそ状態で知り合いの人に電話をしたりして
最終的には近くに住んでる家主の弟さんが来てくれたのです。
結論。
彼が来てくれて助かった。
ドアを開けてくれたのはもちろんだけど、
なんか飄々としてて恐怖が薄れたよ。
【以下再現】
(家主の弟登場)
「もう何がどうなってるのかわからなくて...(やや混乱)」
「いや、大丈夫大丈夫。これはね、紙が2−3枚あれば開くんだよ。」
「…………?」
(彼、その辺にあった紙をドアの隙間に差し込む)
「(嘘でしょ〜!?)」
「あらら、駄目だったねぇ。」
「…………」
「ナイフがあれば大丈夫なんだよ。ナイフナイフ...」
(キッチンに取りに行き、なんとナイフで見事成功)
初めから終わりまで全く動じてなかったね、彼は。
こんな摩訶不思議体験でおののいてる私を横目に
のほほんと登場してのほほんと去って行きました。
いいキャラだ。
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12月14日(土)
日本語の採点終了〜!
疲れた...
でもこれでやっと自分の勉強に本腰入れられます。(遅すぎ?)
残るは演劇史の試験。
P/F にしとけばよかったってくらい苦労してますが
まぁやれるとこまで頑張ります。
とはいえ酷使してた所為で目がかすんできたので
ちょっと休んで、明日の朝からかなぁ。
明日のクワイアーは
試験期間でもう街を離れちゃったメンバーもいるため
ボランティア参加です。
ま、当然のごとく私は参加しますが。
クワイアーで歌ってる時間って、幸せに満ち足りてる感じで大好きです。
先生は相変わらずカワイイし。
そんな訳で、お休みなさ〜い。
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12月13日(金)
あ、日記を書いて気がついた。
13日の金曜日ですね、今日。
日本語の Oral Interview の採点のために録画をチェック。
前回よりは上達してるけど、思ったよりもボロボロでがっかり。
かと思うと普段は苦労してる子が健闘してたり。
いろんな側面をテストするのはある意味フェアだなぁ、と思いました。
ところで自分の鼻の形って知ってます?
ビデオに映ってて、初めてじっくり見ることになりました。
(生徒全員分で一時間ぐらいなので嫌でも観察してしまう)
斜め後ろとか横からのショットなので
鏡で正面から見るのとかなり違うんですよー。
だって、自分の鼻の高さとかわかります?
意外とわからないもんでしょ??
なかなか新鮮ですよ。
ホームビデオとかに登場する機会があったら
ぜひ横顔を撮って観察してみましょう。面白いです。
そのビデオを見ていてもう一つ気づいたこと。
ずいぶん髪が伸びた。
考えてみたら夏に帰国したときに切ったきりだったので
もう3ヵ月半ぐらい伸ばしっぱなしということになります。
一旦気がついたら無性に気になり、急遽散髪することに。
どこかへ出かけた訳ではなく、自分の部屋のバスルームにて。
こちらに来てから写真の他に新たに覚えたことの一つは
自分で自分の髪を切ることです。
渋谷の美容師さんにも「なかなか上手い」とお墨付きを頂きました。
髪の毛切ってもらうのもそうだけど
自分で切るのも気持ちよくて、いい気分転換になります。
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12月12日(木)
日本語の試験が終わりました。
演劇のパフォーマンスやら写真の課題やらで
昨日の午前10時半から今日の午後8時まで
働きっぱなし、みたいな生活でしたが。
壊れかけたけど壊れなくてよかった。
写真の課題の一環として
カラースライドフィルムで撮ったイメージを
スキャナーで取り込んで、デジタル加工して、
小さな本を作りました。
思ったよりも時間がかかって
これに昨日・今日のかなりの時間を費やしたのです。
作ってるときは締め切り目前で必死だったのですが
できあがったものを改めて見ると
何とも癒し系のかわいらしいミニ写真集になってます。
昼食返上で作った甲斐があるよ。
(実際ものすごく集中してたのでお腹が空かなかった)
セワニー滞在中にほぼ毎日通ってかなりの時間を過ごした
TWC(Tennessee Williams Center;劇場)への道がテーマ。
たくさんの思い出があるだけに
私にとってはとても『雄弁』な作品になりました。
実はカラーも楽しい。
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12月11日(水)
演技のクラスのファイナルパフォーマンス後
ふとしたことから発覚したこと。
先生はとても憤慨している。
セワニーのTheatre Departmentの体制について。
新しいカリキュラムの組まれ方、
学部長の演劇に対する姿勢、
水面下で重要な決定がなされていくこと、
演技専攻の学生への対応、などなど。
詳しくは書かないけど、ひどい。
どう考えても経験も才能も他の誰よりもある先生が
侮辱されてるとしか思えない。
自分も一応教えてる立場だからわかるけど
こういう憤りを生徒の前で吐露するなんて、よっぽどのことだ。
先生の人柄も知ってるからなおのこと。
大人社会の陰湿ないじめとしか思えないよ。
薄々感じていた居心地の悪さは
こんなところにもあったのだなぁ、と。
組織のひずみというのは
表面に現れてなくても「しっくりこない」感覚と共に伝わるものです。
その「ひずみ」はこの街全体に蔓延しているように感じられます。
で、数日前にわかってしまった悲しい事実。
私はこの場所が好きではない。
こんなこと言うとミもフタもないけど、
いろんな素晴らしい機会に溢れてるのは頭ではわかるけど、
今回の件みたいに
せっかくの才能を存分に発揮できないもどかしさ、
みたいな閉塞感が大嫌い。
25年間生きてきて
半年以上暮らした場所を好きになれないなんて、初めてだ。
才能のある人が
こんな的外れなことでエネルギーを浪費しなければならないような
能力を100%発揮できないまま摘み取られていくような
そんな組織はいけない。