5月11-20日のひとりごと

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5月20日(火)
成田に着いた。
通路に『おかえりなさい』と書いてあった。

おかえりなさい。

なんか、ほっとするような響き。
いい言葉だなぁ。
そう思ったらちょっとうるうるしそうになった。

ただいま。

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5月14日(水)
来学期から日本語を教える先生に引き継ぎ。
今までのレッスンプランや試験やシラバスや
そんなものを整理したら、かなりの量になりました。

なんか、これ全部本当に私が作ったのかしら、なんて
そんなことを他人事のように感心してしまいました。

あんなにあんなに帰りたいと言い続けていたのに
今頃になってどことなく切なさがあるのは、
きっとこんなに必死にやってきた2年間の生活が
ここを離れて日本に帰った瞬間に
夢のように儚く消えてしまいそうだからなのかもしれません。

この『非日常感』は儚くて
ここにいる間はどうにか現実のような振りをしているけれど
思い出になった途端に架空の世界に姿を変えてしまいそうな、
そんな気がするのです。

それでもここで築いた「関係」はきちんと次につながっていて、
私がNYに行って演劇を続けたり、
学生がアジアについて勉強したり日本に行ったりするんです。
中にはフランスで英語を教えながら日本語の勉強もする、なんてツワモノもいます。

『跡形もなく』消え去るんじゃなくて
『跡形だけ残して』消えていく2年間、なのかもしれない。

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5月13日(火)
昨日の日本食ディナーのお返しに、と
学生の一人がミートローフディナーに招いてくれました。
サイドにはパンとワインと、何故かパッタイ(タイ風焼きソバ)。
パッタイと聞いて手伝わんわけにはいかんでしょう、ということで調理参加。

美味しかったし、楽しかったです。

成績も出し終わって“もう先生じゃない”から
自分の学生だった子達と授業外で友達のように付きあうの、
やっと気軽にできるようになったなぁ、と思う。
今日招いてくれた子達はすごくしっかりとした大人だったから
もっと早くからこういう付き合い方をしても
たぶん全然問題なかったんだろうけど、
授業外と授業内のケジメがきちんとつけられる学生、
そんなに多くはないんです。

ベテランになればそんなことはないのかもしれないけれど
私はまだまだ『先生』であることが意識しないとできないのです。
年齢も近くて半分学生、という微妙な立場の私は
素の自分でいると学生達に“飲み込まれそうに”なってしまったり
学生達から “take over” されそうになったり
そんなことがあって、とても気を張り詰めていたように思う。
やっぱり人間同士だもの、相性ってお互いにあると思うけど
先生でいる間はみんなと平等に接しなくてはならない、というのもあったし。

そんな態度が
「アヤは友達だから」っていう意識で
授業を取ることにした学生には、面白くなかったのかもしれない。
「“教授”じゃないんだし」って甘い成績を期待していたような子には
最後の最後、成績をつける段階になって反感をかったようだった。
意識してかどうかはわからないけれど
最後の数回はちょっとだけ『授業妨害』みたいな態度になっていった。

学業に関してはドライにシビアに『先生と学生の関係で』、と
そのことは間違ってはいなかったと思うけど、
むしろ早い時期に「友人関係は授業に持ち込まない」ってことを
もっとはっきり、厳しく示すべきだったかなぁ、と思う。
何度も何度も言ってはいたけれど
どこか本気で受け止めていないような学生もいたようだった。

本気で頑張ればもっといい成績が取れただろう『友人』に
お互いに不本意な成績をつけなければならなかった時の気持ち、
たぶん一生忘れないと思う。

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5月12日(月)
インディアナから遊びに来ている友人と、
まだキャンパスに残ってる去年、今年の日本語の学生と
その友人・彼氏を招いての日本食ディナー。

今日のメニューは
チラシ寿司、カレーライス、セロリと豚肉のオイスターソース炒め、
食後にはフルーツサラダと学生持参の日本酒ヌル燗。
寿司とカレーって...って感じですがいいんです。
ここはテネシー。誰も気にしたりしません。
そして今回も大好評。
ちょっと多いかな、と思ってたけどキレイになくなりました。
嬉しいねぇ。

昨日の午後、突然に決まった企画だったのだけど
ささっと人が集まって素敵な時間を過ごせました。
寿司とカレーって日本食ホームパーティーの定番というか
手軽に作れて外国人にもウケがいいので助かるメニューです。

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荷作り開始。
部屋もオフィスもなのでやや気が遠くなりつつ。
一週間荷作り期間を取って帰国便予約して正解。

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オフィスの整理をしたら名札がいっぱい出てきた。
教職員の会議とかレセプションとかでつけたやつ。

Lecturer Aya Yamakawa
Instructor ...
Professor ...

ここでの私って、結局一体何だったんだろう?

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5月11日(日)
卒業式二日目。
今日のはいわゆる学位授与式です。
今日は教職員としてガウンを着て参加。
このガウンを着るのも、今日が最後ですね。

式が終わってから友人達と写真を撮ったりランチを食べたり、
で、2時頃までにはもうみんな次々とキャンパスを発ってしまい
なんだかガラ〜ンとした雰囲気になりました。

去年もこんな感じだったけど、
なんだか、ちょっと淋しいです。