「with respect for David Hockney」
「なんか苦手だなぁ...」と思ったコラージュ。
余暇に自ら好んでやろうとは実はまだ思えませんが
まぁ初めてにしては合格ラインかな。
David Hockney というのはコラージュ写真で有名なアーティスト。
写真だけでなく油絵もします。
Hockney に限らず、コラージュとかモンタージュが得意な人って
絵のバックグラウンドがある人が多いみたい。
合成写真の先駈けともいわれる Oscar G. Rejlander も
もともとは画家だったそうです。
先生曰く、
『絵画も合成写真も“adding(加えていく)”プロセスで
(ストレートにプリントする)写真は“subtracting(取り除いていく)”プロセス』
なんだそうだ。
つまり創作過程に求められる『作業(“資質”?)』の本質が違うらしい。
...... 納得。
ということは、私は足し算よりも引き算の方が得意ってことですかね?
ちなみにタイトルを “David Hockney に敬意を表して” としたのは
彼が格別お気に入りのアーティストだから、というわけではなく
今回のプロジェクトで作品のコンセプトを参考にさせてもらったからです。
『その分野でよいと評価されているもの』を “真似” してみるのは
いろいろと勉強になるもんだ、と思いました。
写真の授業中、先生のオフィスにて。
中級からなんと生徒3人という恵まれた環境の授業なので
先生のオフィスで和やかに行われているのです。
Hockney のコラージュが他と一線を画しているのは
『動き』が感じられるからとのこと。
なのでこの作品でも『動き』を意識してみました。
ポイントは腕の動き。
“ブレた”ようになっているのは
シャッタースピードが長めだったからです。
視線が自然と『動きのある腕』を追っていくような配置と
最終的にはまた元の場所に戻る、みたいな
循環の構図を心がけました。
一枚の写真だけではなかなか難しい
『生き生きとした動き』が感じられるイメージになったので
コラージュにした利点もしっかりあって
初めてにしてはまずまず満足。
コラージュゆえのよさがないと
わざわざ切り貼りする意味がないものね。
モデルとなった先生には
「自分の写真をもらうのだったら
普通のよりもこういうのの方が面白くて嬉しい」
と、言って頂きました。
experimental な先生らしきコメントです。
こちらは日本語の学生。
小テストの最中です。
(ちゃんと了承は得てますよ)
彼女はよくできる子なので
余裕の表情でしょ?
構成で一役買ってくれているのは
Water bottle。
右下に一つ配置しただけで
ずいぶんバランスがよくなりました。
ボトルに導かれて
視線が自然に循環するようになってます。
目がボトルを追っていくと
彼女の思考の過程も同時に追えるような
そんな感じ、しませんか?
いわばこちらは
頭の中の『動き』ですね。
目に見えない動きを表現できるのも
コラージュの利点なのかなぁ、
なんて思いました。
(2003.2.16.)
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