『On the Way ‐歩み』




初級の授業、最初の週に
“form and function”をテーマに撮ったネガで、
その後『10 Connected Prints』プロジェクトで使ったもの。
「視点」のとこと同じシリーズですね。
自分がどのように生きていきたいかなぁ、という想いが込められています。

このプロジェクトに取り組んでいた時期は
たまたま洗礼を受けた頃だったので
道の先に十字架があって
それがまるでゴールのように象徴的に扱われてはいるのだけど、
10ヶ月近くたった今、改めて作品を眺めてみると
これは『終着点』ではなく、
たくさんの『通過点』の中の一つなのだなぁ、と気づく。

生きていくって、きっといろんなことがあって。
私はたまたま“道の途中”に受洗という出来事があったのだけど、
それでも決して終わりじゃなくてまだまだ道は続くわけで。
ましてや人生はそれだけじゃ語れないわけで。

『人生』という言葉を使うのには
私はまだまだ経験がなくて
未熟者で
なんとなく、おこがましいような気がしてしまうのだけど。
でも、きっと『人が生きる』のには
ひとことでは語り尽くせないほどいろんなことがあるのだろうなぁ、と思う。

この先、何があるのだろう。
この歩みはどこへ向かうのだろう。

まだ見えない未来は
ときに私を不安にさせ
ときに私をわくわくさせる。

それでもなんとなく信じてること。
一歩ずつ進むのは現実的で比較的簡単で
そんな歩みを進めていけば、道の先にはきっと素晴らしいものが待っている。
歩みが確かならば、きっと道はどこかに続くはず。

この写真を見ていると
“日々の歩みはきちんと護られて、最終的によき方向へと導かれてる”
ような気がしてくるから
安心して、道端にあるものを精一杯吸収していきたいな、と思える。
まだ見えてもいない『終着点』に心を悩ませて
すぐ近くにあるものを見落とさないようにしなくちゃね、と
弱気になって後戻りしそうになった自分に言い聞かせてみたりする。
怖がらなくていいんだよ、って声をかけてみたくなる。

そして。
自分の撮った作品に励ましてもらえるなんて
私はすごく幸せ者なんじゃないかって気がしてきたりもします。

ちなみにこの写真の構成は
Robert Frank という写真家の2つの作品に影響されてます。
道のラインの使い方、すごくいいなぁと思って
授業で見たときからずっと心のどこかに残っていたのです。
何年も後の誰かの心にとどまって影響を与えるなんて
やっぱりプロはすごいなぁ、と思います。

(2003.2.17.)


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