★ホラー・ムービー史 シネアルバム 恐怖・怪奇・幻想の全映画
大好きな滋賀書店ものですが、これは定番。ホラーの歴史を大まかに知りたい人にとって、これ以上の本はないでしょう。もっとも取り上げる作品の数も必然的に多くなるわけで、手っ取り早く進んでいくために話が事務的になりすぎた感じがありますし、カラーページが「血しぶきホラーの世界」ほどグッとこないのは残念でした。でも、これらは本当に些細な欠点でしょう。ダリオ・アルジェントがインタビューで「ゾンビ」の時にアメリカ人とヨーロッパ人の違いを感じたと語っていますが、その後2ヴァージョンのビデオが出たことを考えると、なかなかに感慨深いものが。
★アメリカン・コマーシャル・傑作大全集
海外の歴代の傑作CMを画像入りで紹介した本。恐ろしいのは70年代公共広告で、交通事故で顔がぐちゃぐちゃになった少女とか、ビルから飛び降りるLSD患者とか、麻薬常用者たちの死んでゆくさまを次々と写したりとか、こんなのお茶の間で流していいのかと思う衝撃の映像の数々。これぞわが国でもっとも知られていないホラーなんじゃないか?。幼き日のトラウマCM「人間やめますか?」や、「クリネックス・ティッシュ」(知ってます?)を思い起こさせる恐怖の本。こうしたCMを集めたビデオの発売に期待。
★夢みるサイコ 手塚真
正直、彼の映画は観たことないのですが、映画を見る目に関しては抜群のセンスと卓越した批評性を持ち合わせているようです。スピルバーグの映画のファンらしいのですが、「ジョーズ」が生涯のベスト・ムービーの1本と言い放つ境地に筆者もなりたいものです。86年に出版された本ですが、この時点で「溶解人間」「チャイルド」を取り上げ、絶賛しています(早すぎ)。さらにはダリオ・アルジェント、デビット・クローネンバーグらと仲良くインタビューしたり、「ヘルハウス」の深い分析など多彩な内容。
★キリング・フォー・カルチャー 殺しの映像
「スナッフ」を筆頭に、映画のなかにおける本物の死について徹底的に検証した近年まれにみる素晴らしい本です。モンド映画、あるいはデス・フィルムといったものまで、どこで手に入れたのか、事細かにストーリーを語り、観てもいないのに胸くそ悪くなること請け合いです(もちろんホメ言葉)。特に、幻の殺人フィルム「ラスト・ハウス・オン・デッド・エンド・ストリート」のヤバさ加減は、文章だけで充分に伝わってきます。日本が誇る「ギニーピッグ」まで取り上げ、もう何も言うことはありません。
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International Shock Movies
shock book collection page 4
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