International Shock Movies
shock book collection page 8
International Shock Movies
shock book collection page 8
back
★怪奇映画の手帖 菊地秀行

ドラキュラやフランケンをこよなく愛するホラーファンはスプラッター物を嫌う傾向がありますが、この方はスプラッターもいけるらしく、しかも80年代初頭からルイスやミリガンを紹介していた、いわば元祖です。
「血の祝祭日」という邦題も彼が名付け親だそうです(本人は無断で通用されたと怒っていますが)。氏は「恐怖の追跡」(’62)を「私だけのべスト」とし、「劇映画に不慣れな生硬さが却って効果を上げ・・・」と言う。わかっていらっしゃる。ホラーをわかっている人のホラー映画って、案外怖くないんだよね。
★スクリーンの夢魔 澁澤龍彦

澁澤、澁澤と呪文のように繰り返す筆者も、彼の膨大な著書の量にひれ伏してしまわけで、そんな中見逃してしまいそうな一冊。とりあえずこの表紙の「アンダルシアの犬」の目玉切りはやばいよね。これは初版ではありませんが、あえてこちらを載せてみました。いかにも彼らしい映画をセレクトしてますが、「エクソシスト」に対して好意的なのは、結構意外な印象。でもやっぱり
パゾリーニやブニュエルに関しては、やっぱり澁澤節全開です。「バーバレラ」のジェーン・フォンダには、さすがの氏もやられちゃったみたいです。
★ソドムの映画市/あるいはグレートハンティング的(反)批評闘争  中原昌也

本のタイトルに反して、中原氏はパゾリーニの映画が嫌いだそうです。いわく、「チヤホヤされているホモが大嫌いだから」(笑)。取り上げられているのは残酷映画ばかりでなく、むしろ残酷な道筋を辿ってしまった映画たちというべきか。ブラジルの恐怖映画王、コフィン・ジョーのことは、筆者もこの本で初めて知りました。早く日本でビデオ出してください。さらには
トビー・フーパーをディスコ・キングと称して、「スペース・インベーダー」を絶賛。いまだ誰も成し遂げなかった素晴らしい視点で、長年のモヤモヤが解消された。
★悪趣味洋画劇場
 
「ショック」だとか「オカルト」だとか、こういった言葉のもつ
70年代的な感覚を鋭く突いた中原昌也氏のセンスに深く共鳴してしまうのは、私が彼と同世代だからだろうか?。一見ミニコミ風を装いながら、その実けっこう深い本。というか、この本に影響受けたホームページ、多いですよね。まぁ、私も、この本の第一章を飾る名コピー「猟奇!残酷!見かけだおし」を当初ホームページのタイトルにしようと思ったほどですが。小学生の頃、テレビで「スクワーム」や「燃える昆虫軍団」を家族揃って観た記憶がよみがえる本です。