せっかくだから何か1本買おうを思い「安楽死」という見たことも聴いたこともない、持っているだけでバチが当たりそうな気色悪いビデオを入手。ジャケのタイトルロゴがまるで漢方薬のパッケージのそれみたいで、なんとも不釣合いだ。が、よくよくそのあたりのコーナーを見回すと、同じようなデザインの背オビが未開封で並んでいた。販売元は「パワースポーツ企画販売」。何それ。聞いたことない。何とこの会社、アクションだろうがコメディだろうがホラーだろうが、すべてこの「漢方薬ロゴ」なのだ。素晴らしきバカ会社である.。よくみたらロバート・スタックの「呪われた家」までそこから出ている。それがまた気色悪いジャケなのだ。が、迷ったあげく(迷うなよ)「安楽死」に決定。
Murder or Mercy
監督■ハーベイ・ハート
1974年
ショック太郎が行くサブカルチャー裏通り
このコーナー、街の中古ビデオ屋をあれこれ紹介する企画なんですが、幾分中傷的な表現を含むため詳しい場所や電話番号は自粛します。
今回紹介するのは都内某所にある「日本一の安売王」というお店。いやこれが店の名前なのか何なのかわかんないんだけど、探してもそれらしい看板が無いんであしからず。しかし「中古ビデオ・DVD」って看板にあるけどDVDなんかなかったぞ。
すごいですよ、ここは。もう本当に今にも崩れそうなバカでかい廃墟のような2階建て。壁は安っぽいアルミの波板。床はただの薄いむき出しのボロベニヤ板。まるで工事現場ある仮設トイレを巨大にしたといえばいいのか。取材日はものすごい大雨の日だったのに、その店はでっかい入口も窓も全開にしている。ものすごい湿気。おそらく中のビデオはカビだらけだろう。そしてまるで大正時代の体育館のようにクソ高い天井からプラプラと裸電球がぶら下げられている貧乏臭さ。店中すべてがオレンジ色の怪しい光を放ち、何だか一種異様な雰囲気に包まれていた。
「あのう、ここら辺の店を取材しているものなんですが、店内を撮影してもよろしいでしょうか?」
「・・・今、店長がいないんで・・・店長に電話します」
ボソボソと店員は答えた。そしてしばらくすると、そっけなく
「・・・断ってくれといわれました」
という答え。なにぃ〜断れだと〜!が、こんなことで引き下がるショック太郎ではない。急いでデジカメのフラッシュモードをOFFにし、店員が気の弱そうなのをいいことに、商品を物色するふりをしながら隠し撮りをする作戦にでた。レジの兄ちゃんはそんなことを知る由もなく、のんきにテレビを観ている。しめしめ・・・と思ったのもつかの間、更なるハプニング。なんとデジカメの電池が切れそうではないか。そういえばこのデジカメ、MP3内蔵なので、さっきまでヘッドホンで音楽をガンガンに聞いていたのだ。おかげでいい写真が全然取れなかった(しかもピンぼけ)。

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international shock movies
night of the hunter
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取材日■2002年9月6日
取材場所■板橋区某所
日本一の安売王
どうやら1階が一般ビデオ、2階がアダルトのようだ。とりあえず中央にある階段をギシギシと音を立てながら2階にも登っていくと、何とそこは80年代ゴミAVが今にも崩れそうなほど積み上げられているではないか。麻生澪や東清美といった懐かしの女神達が微笑みかけてくる至福の時。しかしそこは床がもろいのか私が歩くたびに積み上げられた女神達がゆさゆさと揺れる危険地帯だった。「今ここで地震が起こったら、まちがいなくビデオにつぶされて死ぬな。残された妻と子供は大恥だろう」・・・恐ろしい予感にとらわれた私はすぐさま1階に緊急避難した。
もちろんそんなものレジに持っていって買っても、店員は「ありがとう」も何も言わない。「2度と来るか」と心に誓うも、帰りの電車の中で『そういえば「生ける屍の群れゾンビーズ」もあったな・・・』などと考えてしまう私もアホであった。(終)
(気が向いたら第2弾やります)
入り口付近は自家製で作ったような安い棚にジャンル分けもなくビデオが参列。すべて880円という中途半端でアバウトな価格設定だが、見た事も聞いたこともない様なゴミビデオが騒然と参列している様は圧巻。80年代ビデオバブルの底力を思い知る。しかしさらに凄いのが奥の方だ。もう棚なんてどうでもよくなっており、適当な商品棚みたいなヤツにゴミビデオが平積みされた状態。いままでいろいろなビデオ屋を見てきたが、ここまで愛のないディスプレイは初めてだ。
安楽死