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International Shock Movies
shock video collection page 13
International Shock Movies
shock video collection page 13
They Came From Within
監督■デビッド・クローネンバーグ
1975年
シーバース 人喰い生物の島
Mondo Trashor
監督■ジョン・ウォーターズ
1969年
モンド・トラッショ
Mondo Cane
監督■グァルティエロ・ヤコペッティ
1962年
世界残酷物語
Crime of the Future
監督■デビッド・クローネンバーグ
1970年
クライム・オブ・ザ・フューチャー
副題の「未来犯罪の確立」にハードSFを期待したんですが、やっぱりどうしようもなく変態でした。デッカイ博物館のような病院で「ルージュ病」と呼ばれる病気を研究するだけの話。主に思春期の少女に症状があらわれるこの病気は、「白い泡のような分泌物が耳や鼻から出てきて、それが麻薬的効果を持つ」といった、いかにもクローネンバーグが好みそうなの症状。お約束どうり研究者は最後にはただのロリコンになってしまいます。やっぱりお医者さんごっこって男の夢なんですかね。有名監督の初期の暗く青臭い作品とはいえ、一見の価値あり。
テレビ放映時の邦題がそのまま生きてしまったようですが、もちろん人喰い生物なんて出てきません。体内に侵入した寄生虫によって狂暴化していく人間のお話。プロットそのものは50年代SFとたいして変わらない題材ですが、さすがはクローネンバーグ。冒頭からすごい。思いつめた老紳士が少女を絞殺し、ベッドで裸にし、腹をこじ開け(!)内臓に酸を注ぎ、自らも首をナイフでかき切る。このものすごいシークエンスをあっという間に見せてくれます(ちゃんとTV放映できたのか!?)。狂暴化した人間がプールに溢れかえるシーンはそのままロメロの「ゾンビ」につながりそうな勢い。
ヤコペッティにオマージュを捧げる監督なんてウォーターズぐらいなもの。さらに次回作「マルチプル・マニアックス」をH・G・ルイスのオマージュとするセンスの良さ(悪さ)。さすがに牛は殺せないものの、冒頭で鳥を殺しまくっています。白黒の荒い画像にセリフも無く、ブツ切れのストーリー、まったく不釣合いな60年代のポップ音楽と、カルトのツボ押さえまくりの映画。実験性が自己終始になってない独特の突き放したスタンスは、映画愛を逆ベクトルに転化した彼なりの結論なんでしょう。本人が悪趣味というよりも社会の底辺部を見届けるジャーナリスティックな持ち味がジョン作品のポイント。著書「クラック・ポット」も必読。
基本的には残酷ドキュメント系は苦手ですが、この時代のものは、今見るとミョーにほのぼのしてますね。なんか昔TBSで日曜の朝やってた「兼高かおる・世界の旅」を思い出しました。特に終盤、老人たちがハワイでフラダンスを延々と踊るシーンは、まるで正月に親戚の家で観させられる観光ビデオのような地獄のマッタリ映像。一体何が残酷なのか・・・いや、人生は残酷って事か・・・。そう思うと泣けるシーン。が、その余韻を断ち切るかのように牛の胴体真っ二つ切り映像が!!「地獄の黙示録」って、これのオマージュだったのかと、勝手に解釈したい気分。