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International Shock Movies
shock video collection page 28
血染めのマンハッタン/ニューヨーク殺人案内
Bloodrage
監督■ジョセフ・ビッグウッド
1979年
Aliendead
監督■フレッド・オーリン・レイ
1980年
エイリアン・デッド
International Shock Movies
shock video collection page 28
 「ピクニック・アット・ハンギング・ロック」('75)でカルト監督になるかと思いきや、「刑事ジョン・ブック目撃者」('85)でただの職人監督になってしまったピーター・ウィアーのTVフューチャー作品。ジャケだけ見るとエイリアンか化け物の話のようですが全然違います。突然現れた配管工(プラマー)に浴室をメチャクチャにされた若妻が「彼は本当に配管工なのか?それとも変質者なのか?」と神経質になり、遂には彼を何とか追い出すために、あれこれ思案するという心理サスペンス。しかし、「いちいち悩んでるんだったらとっとと警察に連絡せーよ!」とか思ってしまいます。ボブ・ディラン好きの配管工が人の浴室でギター片手に気持ち良さそうに歌を歌うシーンあたりから、配管工の濃いキャラにシンパシーを感じ始めます。結局「この配管工は何だったの?」という疑問は解決されないけれど、「平凡と非凡は相反するものではない」という結構深いテーマも感じた映画でした。
 
湖中で全裸の女が襲われるという設定は、この手の映画のお約束パターンですが、この映画では何度も何度も登場して、同じように殺されるので、退屈さを通り越して崇高なオリジナリティさえ感じさせます。「エイリアン」と「ゾンビ(Dawn of the Dead)」を合わせただけの便乗タイトルの安直さもすごいですが、オーリン・レイ監督は近年も「ジュラシック・アマゾネス」とかしょうもない映画を制作し続ける人なので何も言えません。以前紹介した「首借り農場/地獄の大豊作」も凄かったですが、ここでも女性一人に襲いかかるみっともないメイクのゾンビ達を延々スロー・モーションで映し続けるという意味不明の極致のような芸当を見せ付けてくれます。出てくるゾンビは、このジャケのイラストのようなエイリアンみたいなゾンビではなくて、ただの「汚い人たち」でした。多作だけが売りの監督ですが、これはかなり初期の作品。ちなみに登場するゾンビは5人ぐらい・・・。
 売春婦ばかりが気になるサエない青年は、その女性に中傷されるとカッとなり、すぐ殺してしまうという殺人鬼。そして、その彼を追う警官の物語。何といっても、マンハッタンとは何の関係もないオープニングの田舎町で青年が起こす殺人シーンが出色で、観ている方は「これからどうなる?この青年は何者?」と謎めいた導入部になっています。が、結局、何も解明されることもないまま、青年と彼の、のんべんだらりとした追いかけっこが続くという、かなり拍子抜けする映画です。青年の住むマンションから向こう側のマンションに住む売春婦を窓越しに観察し続けるあたりで「裏窓」的なサスペンス要素を持ち込もうとしているのはわかりますが、結局たいした意味もないまま終わります。さらにラストが衝撃で、やっと殺人鬼を見つけた警官が、何を思ったか、いきなり彼を窓から突き落とします。そしてヤレヤレといった表情のままいきなり暗転。エンド・クレジット。まったくわけがわからない。
Rats/Night Of Terror
監督■ビンセント・ドーン
1983年
恐怖の殺人ネズミ
 後に「ラッツ」と改名され、何故かひっそりとDVDも出ている(誰が買うの?)映画。監督は同じTDKからビデオが出ていた「ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド」のビンセント・ドーンです。そういえば「ヘル〜」も「死霊の魔窟」という邦題でかつてリリースされており、LDはともかくビデオはレア。ちなみに同じTDKから出た「ナイトメア・シティ」も「吸血鬼の街」でリリースされてます。いったい何でTDKシリーズは、いちいちタイトルを変えるのでしょうか。で、この映画。人類滅亡後の生き残りの数人が殺人ネズミと闘うという、主人公たちの「マッド・マックス」風のコスプレもイタい作品。しかも髭の主人公の名前がカートという名前で、ルックスやストーリー設定も含めて「ニューヨーク1997」や「遊星からの物体X」のカート・ラッセルを彷彿させ、「もしやこれはジョン・カーペンター監督へのオマージュ作品か」と余計な事まで考えてしまう罪な作品。
The Plumber
監督■ピーター・ウィアー
1980年
ザ・プラマー/恐怖の訪問者