Roland VS1880





Roland VS1880
  


カセットMTRの名機TEAC246の駆動部破損のため、2001年初頭に代替機として購入したハードディスク・レコーダーで、品名が示すように18トラックの同時再生が可能。各トラックにはそれぞれ16ものバーチャルトラックがあるので、テイク違いを一つのトラックに次々と録音してゆくことなども簡単にできる。

VSの魅力はなんといってもその安定性にある。PCにありがちな意味不明なドロップアウトなどというものはない。さらに外観もカセットMTR時代の面影を残しているから親近感がある。普通に安心してガンガン使える録音機であり、PCによる録音を始めた今も心の支えである。

また、豊富なエフェクターも非常に使いでがあって、ありがたい。SONAR3がメインとなった現在でもギター、ベースや歌など、生音関係の録音時に活躍している。また、ミキサーセクションのルーティングも結構柔軟なので、ミキサーとしても重宝している。

PCでの録音は、編集が圧倒的に便利なんだけれど、マウスでクリックばかりしているとイマイチ気分が盛り上がらない。その点VSだと、ちゃんとフェーダーやノブがあって盛り上がる。サイズも大きすぎず、小さすぎず、丁度いいサイズで自宅録音にぴったりである。後継機のVS2480などは、サイズが大きすぎて筆者のごとき貧乏人にはちょっと導入がためらわれる。(というか家に置く場所がない・涙)

買った時には6GBのハードディスクが付いていたが、それでは容量が少いので20GBのものに換装した。(仕様の関係で実際に使用できるのは16GBまでである。)

肝心の音について、世間ではよく「VS特有の音が云々」と言われるのだけれど、比較対象がないので筆者には良く分からない。ただ、筆者のようなアマチュアには十分な音質だということは確実に言える。そもそもレコーダーの音質を云々するほどの楽曲を作成する能力が筆者にはないのであるから、機材の性能などよりそちらのほうがよほど深刻である。以前4トラックのカセットMTRで多重録音をしていた筆者にすれば夢のような機材であり、文句をいう気などさらさらない。

ところでVSの音質について文句をいう人は、VS購入時に付いてくるデモソング以上のクオリティの楽曲を作っているのだろうか。もしそうだとしたら尊敬するが、実際のところ、どうなんだろう。オッペケペーな曲しかできないで「音質がどーのこーの」というのはメチャクチャかっこ悪いと思うのだが・・・・。

さて、ではVSに不便な面は全然無いのかというと、そうでもない。特にバックアップには時間が掛かる。こればかりはどうしようもない。SONARなどのソフトに慣れてしまうと、波形編集がややこしいのも困る。0.5秒以下のコピーペーストができないとか、オートメーションがややこしいとか、若干不便である。しかしまあ、完全無欠な機材などこの世に存在しないのであるから我慢しようではないか。

最強の安定感と男心をくすぐるメカニカルなルックス、VSよ永遠なれ。



2004年1月28日




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