YAMAHA QY700





Yamaha QY700(定価128000円)
  

ヤマハの単体シーケンサーとしては最後の高級機(?)ともいうべきQY700である。

記憶容量約110,000音、音符分解能1/480、シーケンストラック32、480音色+11ドラムセット音源というスペックは今にしてみれば特にどうということはないんだけれど、これを購入する前はROLANDのMC500(初代・容量20,000音)だったので、すいぶん出世した気分になったものである。

音源が付いているので「これで一台でOK」的な製品なわけだが、素のままではちょっとつらい。それで「QY700内蔵音源なんて使い物にならん」ということになるのだけれど、逆に「いじり甲斐がある」と考えた方が前向きであり、従って楽しいように思う。QY700を購入している人はほとんどがMTRやエフェクターを持っているだろうから、そこでEQだのコンプだのリバーブだの諸々を駆使すれば、まだまだ使えるはずであるし、そういう創意工夫にこそ自宅録音の醍醐味があると思うのは筆者だけだろうか?(ただの負け惜しみ?)

個人的にはQY内蔵の「ANALOG」というドラムキットがあって、そのハイハットが非常に好きである。なんにでもこのハイハットを使いたくなるくらい好きである。このハットだと、なんとなく、簡単なビートでもグルーヴが生まれるような気がする(錯覚か?)。それに「ピックベース」などベース系の音も結構好きで、十分に実用的であると思う。ただ、QY700内蔵音源はテクノとかクラブ系のトラック作成にはまったく向いていないとは思う。

PCによる音楽製作をしてはじめて分かったことなのだけれど、キーボードにMIDIケーブルさしてQY700だけで作曲する、という場合はレイテンシーだの、ドロップアウトだのということを一切気にすることなく、ただただ曲作りに没頭すればいいだけなので、精神に得難い安定がもたらされる。そのかわり、音色には飽きることもあるが、それは最終録音段階で別の音源に差し替えることを前提にしておけば、むしろ「楽しみは最後に」ということで、我慢できるかもしれない

PCでの音楽製作に疲れたらQYをさわり、心を癒す。音色選びに時間をかけず、サクサク作曲。そういうイージーさ、人生には必要だろうと思う。



2004年2月2日




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