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先日パソコンなども売る、そこそこ規模の大きなカメラ屋の店内をうろうろしていて驚いた。
うろうろしていたのはデジタル・カメラの売り場だったのだけれど、カメラに並んでMOドライヴも棚に陳列されていた。画像の保存にはMOドライヴを、ということなのだろう。
さて何に驚いたかというと、そこにある販促用のポップに書かれた次の言葉に、である。
「パソコンのハードディスクは必ず壊れます。大事な画像はMOで保存しておきましょう!」
デカデカと書いてある。思わずそこで立ち止まってしまった。
冒頭に書いたように、そこは「パソコンも売るカメラ屋」である。当然そのパソコンにはハードディスクが内臓されている。しかるにMOドライヴ販促ポップには「ハードディスクは必ず壊れる」とある。
自分達が売っている製品について、「必ず壊れる」とは一体全体どういうことであろうか?このようなセールス・トークを筆者はこれまで耳にした事がない。
MO屋とハードディスク屋というものがあって、両者が互いを貶しあうなら分かる。コーラとペプシだってマクドナルドとバーガーキングだってそうだ。しかし、今回の場合一つの店舗で両方を売りながら、「ハードディスクは必ず壊れる」というのである。「象が踏んでも壊れません」とか「百人乗っても大丈夫」というなら分かるが、このポップは「普通に使っていても必ず壊れる」と言っているわけで、(実際ハードディスクには寿命があるが)これではまるでMOを売りたいがための脅迫ではないか。そもそも記憶メディアとしてのMOにしたところで、一体いつまで市場に流通するのかもわからないのに、この脅迫めいた台詞である。
こんな販促ポップを堂々と掲げている店舗経営者の無神経さに、不思議を通り越して、呆れるやら恐れ入るやら、であった。
2003年3月5日
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