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新聞を読んでいると、時々「え!?」と声を上げたくなる時がある。
先日も新聞で驚いた。高校か中学かは忘れたが、ボランティア活動をカリキュラムに組み込むらしい。それはまあよろしい。驚いたのは、参加しないと単位がもらえないとかなんとかいう部分である。
絶句した。そんなの半ば強制ではないか。どこの世界に「強制的ボランティア」などという珍妙なものがあるのか?
ボランティア、である。文部省だかなんだか知らないが、こんなことを思いつく奴の顔が見たい。ボランティア活動の根幹、本質は「自発的」という点にある。この「自発的」という部分を欠いたら、それはボランティア活動ではなくなり、ただの「奉仕活動」となる。やりたくもないことを無理やりさせられた学生が、それを「ボランティア活動」であると認識するとしたら、恐ろしいことである。
考えてみれば、日本の教育はこうした「物事の本質を骨抜きにする技術」に関しては世界でも有数ではなかろうかと思う。音楽の授業で音楽の楽しさを骨抜きにし、英語の授業では文化的他者との交流という根幹を骨抜きにする。そしてすべての科目は成績獲得のための手段となる。
学校はなによりも「機会提供の場」であるべきだ。
ボランティア活動の機会を提供するのはよいことである。しかし、参加を強制してはなんの意味もない。恐らく40人の生徒がいたとして、8割から9割は「そんなのやりたくない」と言うかもしれない。しかし、それでいいのだ。わずか数パーセントであっても「自発的に」参加する学生がいれば、それでよい。参加した学生はボランティアの楽しさや問題点について友人に話すだろう。話を聞いた学生の中の何人かは「次は参加してみようかな」と思うかもしれない。やがて、何十年かしたら参加者数は変わっているはずである。
日本にボランティア活動が浸透する日ははるか彼方だ・・・・。
2002年09月12日 11時55分20秒
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