革靴ウイルス

まずいことに革靴が気になってきている。

つまりハマりそう、ということである。というか、既に自分用に2足買ってしまっている。「もうハマっとるやんけ!」のツッコミが聞こえてきそうであるが、そんなことはない(はず)。ハマる、というためにはやはり少なくとも10万円以上の靴を複数所有していなければならない(?)が買ったのはそういう高級なものではない。従ってまだハマったとは言えない。しかしハマりそうになっている。なぜなら「クールなデザインの靴が自分の足にぴったり合うなら10万くらいいいじゃないか」などと無責任なことを考えはじめているからである。これは危険な徴候である。

靴に10万など正気の沙汰ではない。しかし、とご都合主義的思考はめぐる。35ミリf1.4のレンズだったらもっと高価じゃないか。それより安いぞ、と。完全に思考回路が常軌を逸しはじめているのである。比較対象にわざわざ35/f1.4のレンズを引っ張り出さねばならぬことの不自然さに気が回ってないのである。

ご都合主義的思考回路がどうあれ、金がなければ靴は買えない。しかし靴にそんな大金を出すだけの収入は残念ながらない。あれば今ごろとっくに買っている。買って自慢している。雄叫びをあげている。そこで脳内をよぎるのが「CREDIT」なる英単語である。なんと甘美な響きの単語であろうか。よくレコードの裏に参加スタッフの名前が記入されていたりするがあのクレジットとは関係ないんだけれど、むりやり関係付ける。くれじっと・・・・。

いやいや待てよ。クレジットなどと格好つけてみても所詮それはただの借金ではないか。自分が持たない金で意味もなく高価な靴を買うなどということは許されぬ。そんな金があるなら貯金して家を買う頭金の足しにしたらどうかという意見もあろう。しかし責任感の強い筆者はマイホームのために数千万のローンを組むという博打に出るほど無謀ではない。思慮深い人間なのである。

そこで、なんとか金を工面しようと思う。手っ取り早くカメラを売り払おう。そう思うが台数ばかり多くてポンコツばかりなので売っても大した金額にならない。なんたることだ。しかし愕然としたところで売れないものは売れない。なんとかならんか。必死で考える。脂汗が出るほど考える。妙案はない。ボーナスが2.5ヶ月くらい出るなら希望も持てるがあいにくそんな状況にもない。それどころかいつ職を失うやもしれぬ。そんな状況で高価な靴を欲しがること自体が誤りではないか。しかし人間は何も安定するためだけに生きているのではない。喜ぶために生きている。正確には高価な革靴を買って満足するために生きている。

ん?

今後自分がどうなるのか。不安なのである。



2004年4月22日




Shake Your Booty!!